簡単に早く儲けたいからズレる
あくまでも私の個人的見解ですが、個人経営美容室は、全くと言っ
て良いほど、営業らしい営業はやっていないように思います。何を
やっているかと言えば、DM、チラシ(ビラ配り)、Webサービス、
値引き、SNS等々。
美容室側からすると、営業の一環のつもりでしょうが、営業マンの
私から言わせれば、全然です。
以上に挙げたものに共通するのが、“手間”がかからないというこ
とです。
逆に怖いのが、“やった気”になってしまう。
どうやら美容室は、「足で稼ぐ」ということを知らないようです。
「西野亮廣がエンタメ術を伝授!ファンの増やし方とは?」の中で
取り上げたのですが、
●町外の客を増やす方法
・町外のお客さんに1日のコーディネートを提供する
・徹底した挨拶回り
というのがありました。
この「徹底した挨拶回り」こそ「足で稼ぐ」ということです。
もっと言えば、これが「営業で回る」ということなのです。
こんな誰でも出来る簡単な事を殆どの人がやらないもの。
手間暇を惜しまずコツコツやった人には勝てません。
個人経営美容室が大型チェーン店と対抗しても勝てるわけがありま
せん。
勝てないからと言って、個人店がやるのがDMやチラシをやってし
まいがちです。
だからこそ営業力を身に付ける必要がある。
他の何かに頼ることなく、自分自身を自分で売り込む力、即ち営業
力を付けなければ意味がありません。
当ブログでは、何度となく書いていますが、「どんなに良い商品で
も売れない」のです。
その商品を売るためには、営業をしなければならない。
美容室の商品は何かというと、それは「技術」です。
「技術は売り物」なのです。
どんなに素晴らしい技術を持っていたとしても、自分の能力である
技術を売り込むことができなければ、何の価値も生み出せません。
これは、信用を築くことも同じことで、信用を得るには、自分を売
り込む「営業力」が不可欠です。
現実には、殆どの人が「いい技術を持っていれば、人は勝手に集ま
ってきて、その技術をやってくれる」と本気で思い込んでしまって
います。
「技術が売り物である」ことは頭では理解していても、実際には、
自分の“口”を使わずに、他のモノをやってします。
他のモノとは、冒頭にも書きましたが、M、チラシ(ビラ配り)、
Webサービス、値引き、SNS等々。
私も勉強会を通して、以上のような理屈は伝えていきます。
しかし、最初だけで、やっていくうちに殆どの美容室が“ズレ”て
いきます。
ズレる理由は、「簡単に早く儲けたい」から。
殆どがそうなので、コツコツ積み上げた美容室が儲かるのは当然と
言えば当然です。
他は、努力すべき所に力を入れていないのですから。
コツコツ毎日地道に積み上げていくのは、どうやら殆どの人が苦手
のようです。
だから、簡単に早く儲かりそうなものに引っかかってしまうのです。
つまり、成功者は力が付くには時間がかかるということを体で理解
している。だから毎日コツコツやる。
コツコツやること積み上げることが“習慣”となっている。
以上のことからも、今後美容室が生き残っていくには、本当の意味
での「営業力」が不可欠だということです。
西野亮廣さんの「新・魔法のコンパス」では、「集客」と「失客」
について説かれてあるので、お店を運営されている方は、絶対に読
むべき一冊です。
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