美容室と美容メーカー営業マンの関係性


美容メーカーの営業マンとして日々仕事をしています。営業マンは
確かに商品を売ってナンボの世界です。数字を出さなければ全く意
味がありませんし、価値もありません。


営業は、いかに相手に利益をもららすかどうか!


このブログでは再三再四語ってきたように、私は美容室向けの勉強
会を実施しており、そこで「美容室を伸ばす」ことが私の目的
です。


ただ単に、自分の会社の商品の説明会をやったところで、美容室か
らすると何の得にもなりません。

商品を売って終わりではなく、売ってからやっと本当の意味で相手
との関係が始まります



一般的に美容メーカーは、美容室以外にもドラッグストアやネット
で幅広く商品を販売しています。


ですから、「サロン専売品」という言葉ももやは死語になりつつあ
ります(というか死語ですが)。


美容室で使用されたり、販売されたりする商品は、美容室以外でも
簡単に手に入ります。


だから、メーカー側も必死になって美容室に売り込まなくてもよか
ったりします。


それこそ化粧品であれば、インフルエンサーに使ってもらってSNS
で紹介してもらう方が遥かに売り上げは上がります



時代は変化しており、「芸能人が使っている」というのは、今では
あまり意味を持ちません



それどころか、インフルエンサーの影響力がこれからはドンドン強
くなっていくことでしょう。


インフルエンサーに美容室に来店してもらって、その美容室でしか
体験できない技術メニューをやってもらって、ツイートしてもらっ
た方が今ではどれほど影響力があるか




美容室と美容メーカー、ディーラーの営業マンの関係性が問われる
のです。


業界は違いますが、箕輪厚介さんの「死ぬこと以外かすり傷」では、
編集者と著者の関係性について書かれています。



以下に引用。


恥をかけ、血を流せ


(前略)

僕は4年ほど前、広告部から編集部に異動して初めてツイッターの
可能性に気付いた。

(中略)

僕が作った本のことを堀江貴文やイケダハヤト、はあちゅうといっ
たインフルエンサーがツイートすると如実にアマゾンランキングが
上がった。

1冊でも本を売りたいと必死だった僕は朝起きた瞬間から眠りにつ
くまで、いかに彼らに僕の本のことをツイートしてもらうかを考え
ていた。

スマホに張り付き、釣り人が浮きを見るように24時間体制でインフ
ルエンサーの動向を観察していた。

どんな話題なら彼らがリツイートしてくれるかを考え尽くした。

次第にそれぞれのインフルエンサーの起床時間やツイート数が増え
る時間帯も記憶していった。

そして気づいた。これって俺自身がインフルエンサーになれば最強
なんじゃないだろうか


物が溢れる時代。もはや物を選ぶこと自体疲れる。自分が信頼する
人のおススメを選ぶようになるのは時代の必然だ


インフルエンサーの力はどんどん強くなるに決まっている

(中略)

「箕輪さんが編集したなら買う」という存在になるしかないと考え
た。

だからツイッターでは本の宣伝だけではなく、自分の人間性を丸出
しにして、人生丸ごとさらけ出していくことに決めた
のだ。

箕輪の生き方が好きだ、共感する。だから彼が編集した本が読みた
い。そうなるしかないと確信した。

やってみれば分かるが、フォロワーはそんなに簡単に増えない

ツイートにオリジナリティがなければ赤の他人をフォローしような
どと誰も思わない。

だから他の人間が言わないようなことを言わなければいけない。

しかし、それが単なる言葉だけであっても見透かされる。

SNSでは嘘は付けない

つまり、誰も言わないことを言えるようになるために、誰もやって
いないことに挑戦し、誰もしてない経験をし、誰も成しえてない実
績を作らなければならない
のだ。

結局、自分は何者で、何がやりたくて、今何をしているか。

自分という者が激しく問われる


そこに共感が生まれればフォロワーは増えていき、ビジネスにおい
ても熱烈な支持者になる。

(中略)

しかし編集者は黒子などというのは、ほとんどの場合自分が血を流
さないための言い訳でしかないと僕は思う。

著者は血を流している

裏側の人間が自分という人間を丸出しにしなければ、モノなんて売
れない



以上引用。


どうですか?

私が著者なら、こんな編集者と付き合いたいものです。


美容メーカーの商品が美容室から売れるようにするには、売れるよ
うにしなければなりません。当たり前ですが。


美容室に使ってもらうだけでは意味がないのです。

美容室もその商品を扱うことで、お店が繁盛し、しかも来店するお
客も喜んでくれる。

そして、商品を提供する側のメーカーも美容室にドンドンリピート
してもらえる。

美容室も美容メーカーもそして美容室に来店するお客もみんなが満
足する。

ウインウインの関係ではなくて、トリプルウインの関係を築いてい
くことがこれからの時代は必須
になる



そのためには、美容メーカー側では、お客に支持される美容室をつ
くる手伝いと、伸ばすために何が必要なのかを考え行動しなければ
ならない


美容室は、お客のニーズに応える技術を身に付け、技術を売るため
に、何が必要なのかを考え行動しなければならない



私も付き合いの長い美容室があり、親しくさせてもらっています。

しかし、いくら良好な関係だったとしても、そのお店が繁盛しなけ
れば、私がそのお店に訪問している意味がありません



あくまでも、「営業はいかに相手に利益をもたらすか」ですから




営業、販売、接客で悩んでいるなら、日本で一番モノを売っていた
であろう髙田明さんの「伝えることから始めよう」を読むことをお
勧めします。




西野亮廣さんの「新・魔法のコンパス」では、「集客」と「失客」
について説かれてあるので、お店を運営されている方は、絶対に読
むべき一冊です。






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