形とは中身から溢れる形
営業において「相手の立場になって考える」というものがあります。
がしかし、これが実践となると中々できないものです。教わる事や
学ぶ事は非常に大切なことですが、それ以上に実践することは大事
なことです。
美容室で勉強会をやっていると、教わったことを「いかに実践させ
るか」が“要”となります。
実践が大事とはいいますが、そんなに難しい内容を言っているので
はありません。
たとえば、どのような事かというと、「笑顔」だったりします。
「笑顔が大事ですよ」と勉強会で教えても、頭のテッペンで止まっ
てしまっています。
営業でも美容室でも接客業には変わりありませんから、笑顔である
ことは当然です。
ですが、これが出来ていない人がとにかく多い。
笑顔ひとつとってもこれだけ実践することは難しいのです。
売れる人と売れない人の差は何か?
それは、考え方であり、考える深さ、量、しつこさ等々思考のすべ
てが違うのです。
売れる人は、とにかく考えます。しかも、しつこくしつこく。
たとえ答えが出たとしても、さらにまた考えます。
これだったら、「絶対に売れる!」というところまで徹底的に考え
ます。
結局は、営業マンでも美容室でも売り上げの大小は、この差(考え
るかどうか)なんだと思うのです。
他人から言われたことではなくて、自分の頭の中から考えて出てき
たものだし、自分が納得したものだから売れるわけです。
では売れるために何を考えるべきなのか?
ここが非常に大事なポイントで、どうやったら売り上げが上がるか
を考えることではないということです。
美容室の場合で、ちょっと説明します。
売り上げの前に、どんな人?を考えるのです。
つまり、苦しい人はどんな人?困っている人はどんな人?
どういう人を喜ばせたいのか?
この“どんな人”が具体的にイメージ出来ているのかどうかです。
厳しいことを言えば、お客を喜ばせることよりもどうしたら儲けら
れるかばかり考えているから売り上げが上がらないのです。
円形脱毛症で悩んでいる人は滅茶苦茶多いわけです。
しかし、脱毛症の方が行くのは美容室ではなくて、病院だったり専
門店だったりします。
脱毛症以外でも薄毛や頭皮のトラブルで悩む人もいます。
これらの方々は、ほとんどが病院か専門店に足を運んでいます。
売れない理由は、形を追うからです。
形とは中身から溢れる形でなければなりません。
ですから、最初に書いた笑顔にしても、ほとんどの人間が形でやる
から続かないのです。
自分の頭で考える中身から溢れ出た笑顔であれば、売れるに決まっ
ています。
自分が儲けることを考えるのではなく、お客が喜ぶことをどれだけ
本気で考えていけるかどうか。
営業は相手の立場になっていかに考えるか。
営業、販売、接客で悩んでいるなら、日本で一番モノを売っていた
であろう髙田明さんの「伝えることから始めよう」を読むことをお
勧めします。
西野亮廣さんの「新・魔法のコンパス」では、「集客」と「失客」
について説かれてあるので、お店を運営されている方は、絶対に読
むべき一冊です。
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