煮え切らない人のその後


約一年前にある美容室の契約更新について、「煮え切らない人」と
いうタイトルで記事を書きました。あれから早いもので、もう一年
が経とうとしています。本日はその“煮え切らない人”のその後に
ついて書きたいと思います。


一年前の記事の締めくくりとして私は以下のように書いていました。

『その最後の親心に気づかないと、この3人のこれからは、辛いも
 のにしかならないでしょう。

 でも、残酷な言い方ですが、その感じから変わった人を私は知り
 ません。多分、一年後も全く変わらないでしょう。』



ということで、私が書いた通りになってしまいました

美容室のオーナーとしては、最初から一年更新の約束だから、延長
する気なんてありません。

ただ、もし万が一売り上げが伸びることがあれば、考えなくもない
かな?というぐらいでしょう。

ですから、約束通りにお店は閉店することになりました


このオーナーが、“流石だな”と思うのが、一切の「情」を抜きに
して判断している


スタッフにしても、長い人間で15年以上の付き合いがある。

となると、多少は情が湧くもの。


しかし、経営をやるということは、こういうことで、一切の情を排
除して答えを出さねばなりません



“血も涙もない”と思う人(雇われ側にしか考えが及ばない人)も
いるかもしれませんが、リスクが一番高いのは経営者です


スタッフを雇ってはいるものの、イマイチ成長できていない美容室
に共通するのは、オーナーの「情」や「感情」の問題です



私が物事を進める際に採用している考え方が、

【把握 → 判断 → 決断】

という流れがあります。


判断の前の把握というのがポイントで、いきなり判断して失敗する
人が多いと思います。

判断する基準を上げていくには、まず物事を徹底的に把握しなけれ
ばなりません。

所謂、情報収集と言えばいいのでしょうか。


そこから、判断をしていきます。

ただ、この判断では、「過去にいくらやった事があるとしても、た
とえそれが嫌いだったとしても
」判断を下してはいけません


感情で、好きとか嫌いとか良い悪いで判断すれば必ず失敗します


判断を狂わせているものを感情ともいい、迷いともいいます。

この迷いが形になったものが、「煮え切らない」なのです。



今回のスタッフは、全員が迷いの中にいるわけです。

感情、もっと言えば自分の習慣の中だけで判断しようとするもんだ
から、答えなんて出るはずもありません。


世の中で最も難しいことは何か?

私は、「自分を変えること」だと思うのです



人って意外に、起こる出来事の大小で変わることはありません。

変わるのは外部環境ではなく、変わるのは、自分で変わると決めた
とき
です。

変わると決めたならば、まず、思考が変わります。


思考が変われば、行動も変わります。

行動が変われば、習慣も変わります。

習慣が変われば、人生も変わります。



スタッフ本人が「変わらないという選択」を一年間やり続けた結果
が今に至るという、ただそれだけのこと
です。


人生は選択の連続です




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