「努力」が楽しくないうちはあまい
営業で回る時に肝に銘じておくことが、「誰でも良くなりたい」と
いうことです。私の場合は、美容室が相手ですから、美容室のオー
ナーならば、誰だって今以上に売り上げを上げたいと考えているわ
けです。
ところが実際は、「うちはこれ以上売り上げなんか上げなくていい」
「儲けなんか考えてない」「細々とやっていければいい」等々。
天邪鬼な発言の数々。
でも本音は、「苦しい」「もっと良くなりたい」「繁盛店にしたい」
と考えています。
ですから、営業マンの真の仕事は、この本音を「いかに引き出すか」
になります。
この引き出しが上手い営業マンがトップセールスとなります。
だから、トークがどうのこうのっていうのは営業において本質の話
ではまったくありません。
相手がついつい話をしてしまうような雰囲気を持ち合わせいるかど
うかがもっとも大切なところ。
ではその雰囲気を身にまとうにはどすればいいのでしょうか?
当ブログでは何度も紹介している「メラビアンの法則」にその答え
のヒントが隠されています。
メラビアンの法則とは
『メッセージが送り手から受け手に伝達されるとき、言葉(言語)
によって伝わるのは7%
残りは、声のトーンや口調、ボディランゲージによって伝わると
されている』
これの意味するところは、「非言語の表現に人間性が現れてしまう
から人間性を磨く重要性がある」ということでです。
営業マンならば、伝え方は当然として、聞き方、リアクションも磨
かなければなりません。
雰囲気、態度、表情、目つき、顔つき、聞き方、リアクション、佇
まい等々。
挙げたら切りがありませんが、これらすべてにその人間の人間性が
現れるということです。
もちろん、言葉にも魂が籠ります。これを言霊といいます。
すべては、その営業マンの日常が決定します。
日頃から何を考え、そして実践しているのか。この考えや実践して
いることがオーラとなって相手に勝手に伝わっていくものです。
相手を説得・納得させるのは、結局は、その人(人間性を含めて)
の日頃からの仕事に取り組む姿勢、雰囲気、オーラであり、そして、
発する言葉なのです。
何らかの肩書があるとか、凄い会社に属しているとか、ましてや資
格を持っているだけでは、誰も納得しませんし、説得も出来ません。
更に超絶に大事なポイントが、「努力を怠るな」「常に勉強」とい
う日常の取り組みがあるかどうかです。
誰だった良くなりたいのです。
ところが、良くなりたいくせに“簡単な事だけ”やっています。
良くなりたければ、自分で「嫌だなぁ~」と思うことでもやり続け
なければなりません。
簡単な事をいくらやっても成長はしませんし、これをやっていると
錯覚しがちです。
出来ることをどれだけやっても出来ないことを出来るようには永遠
になりません。
つまり、昨日出来なかったことを今日どれだけ出来るようになれる
かを積み重ねていけるか。
努力とはそういものです。
日頃から簡単な事やさほど苦しくもない事をやっているというのは、
自ら進んで努力から遠ざかっているだけ。
「辛さを伴わない努力など努力とは言えない」
最近では、人生100年時代と言われて、長時間労働から長期間労働
へシフトしています。
ですから、長期間辛くて好きでもない仕事をするのではなくて、自
分が「好きな事を仕事にしよう」という雰囲気があります。
確かに、自分の好きな事を仕事にできれば、それは最高に幸せなの
かもしれません。
ですが、初めから好きなことや楽しい事が手に入るかと言えばそう
とは言えない。
仕事でもスポーツでも楽器でも、最初から練習や勉強が好きで好き
でたまらないという人はいないでしょう。
あくまでも練習や勉強を通して上達(結果を出せる)していくから
練習も楽しくなってくるというサイクル。
だからこそ辛い練習や勉強にも自ら取り組むことが出来ると思う。
これが努力というもの。
さて、堀江貴文さん「ハッタリの流儀」では、「努力」にスポット
を当てて以下のような事が書かれてあります。
面白い本だったので、是非読んでみることをお勧めします。
以下引用。
「努力」が楽しくないうちはあまい
「努力」と聞くと、何だか面倒だなと思うかもしれない。
しかし本当の努力は楽しいものだ。逆に言うと楽しくない努力をし
ているようだとまだまだ甘い。
どうやったら努力が楽しくなるか。
「堀江さんはとんでもない努力家ですね」「これほどの働き者はみ
たことありません」などと、よく言われる。
しかし正直なところ、あまりピンときていない。自分は努力家だと
いう自覚がないからだろうと思う。
確かに僕はいまだに、今日よりも明日のほうが少しでも改善できて
いるように、毎日毎日努力し続けている。この地道な努力こそが、
足し算になる。
ここは、結構泥臭い部分だ。
(中略)
いま努力がつらくても、焦らなくて大丈夫。「努力」が楽しくなる
のは、少し自分が得意になってからだ。
自転車に乗れない子どもは自転車が楽しいとは思わない。最初は転
んだり、倒れたりしながら、何とか乗り方を覚える。
そして、ある程度勝手がわかってくると、そこから楽しくなってく
るものだ。
今の仕事が自分に合わないから転職をする。それでもいいだろう。
しかし、数カ月後、また同じ理由で転職をしている人もいる。それ
は仕事がつまらないのではなく、仕事ができないだけなのだ。
仕事はある程度できるようにならないと面白くならない。ゲームだ
って何だって最初は地道なレベル上げだろう。
でもレベルが上がって自分が強くなっていくとドンドン面白くなっ
ていく。成功することよりも成長することが楽しくなっていく。
だから、まずガムシャラに徹底的に、とことんやり切って、自分の
レベルを上げてみることだ。
(後略)
以上引用。
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