メンテナンスサロン


美容室はその昔、パーマ屋と呼ばれていた。美容室ではなくて、美
容院とも呼んでいた(今も一部あるけど)。それが今では、美容室
やサロンという呼び名が定着している。


その美容室で出来る技術メニューを大きく分けると、カット、カラ
ー、パーマの3つ。

今では、カット専門店、ヘアカラー専門店と美容室の仕事が細分化
されています。

美容室の形態も大きく分けると、一般美容室と低料金大型チェーン
店という2極化が進行
しています。


現在、美容室の店舗数は右肩上がりに増えていますが、全体の売り
上げとしては、減少傾向
にあります。


もちろん経済状況にも左右されますが、この世の中で美容室として
生き残っていくために、美容室の在り方をそれぞれの店舗で模索中
だと思います。

この辺の話は、今まで過去に何度となく記事を書いてきています。


参考までにその記事を紹介すると、


全国津々浦々に存在する美容室の悩みとは

美容室の2極化進む!?

年に何回美容室に行く?

ヘアケアのニーズを捉える

2018年度の理美容市場


等々・・・まだまだありますが、これくらいにしておきます。


で、今回紹介したいのが「美容室でストレスを感じるとき」という
記事です。

以下になります。


「美容室のストレス」の1位は「予約」


以下引用。


40代以上の女性が「美容室でストレスを感じること」の1位は「予
約」(22.6%)
、という調査結果が2019年8月6日発表された。

以下、2位「滞在時間の長さ」(19.9%)、3位「価格の高さ」
(19.15)と続く


ジャスダック上場のアルテサロンホールディングス傘下のメンテナ
ンスサロン「チョキペタ」が自店の来店客女性を対象に行った調査
で、「美容室に予約不要で気軽にいつでも入れることを重要視して
います。

わざわざ予約をとって美容師を指名するよりも、生活導線の中で気
軽に小まめにメンテナンスしていくのが主流になっていくと思われ
ます。


今後、女性の半数が50歳以上になる日本において、美容室の在り方
自体にも変化が求められそうです。」と調査結果についてコメント
している。


40歳以上の女性が美容室でストレスに感じるのは「予約」「滞在時
間の長さ」「価格の高さ」ということだが、これらを解消している
のが、メンテナンスサロンといわれるリーズナブルな価格設定をし
た業態店になる


一般の街の美容室がなくなることはないだろうが、美容室の在り方
自体にも変化が求めらる時代になっているのは確かなようだ



以上引用。


この記事について私は以下のツイートをしました。




予約するとか予約が取れないは、お客からしたらストレスでしか
 ないからね。でもお店側も「予約が重なる」は、ストレスになっ
 ていると思うが。



予約云々の件については、機会を改めることにして、私が今回注目
したのは、ストレス解消に取り組んでいる「メンテナンスサロン」
といわれるリーズナブルな価格設定をした業態店の存在
です。


恥ずかしながら今回の記事で初めて「メンテナンスサロン」という
存在を知りました。

早速ネットで調べた見たところ、


アルテグループが展開するメンテナンスサロン事業というものがあ
ります。


その事業の中に「Choki Peta(チョキペタ)」というメンテナンスサ
ロンがあるようです。

そのChoki Peta(チョキペタ)のコンセプトをホームページから以下
に引用します。


カット・カラー専門店「Choki Peta」


早い、安い、親切、丁寧をコンセプトとし、定期的な身だしなみの
ニーズにエコノミープライスでお応えします



国内の美容業界では選別消費が進み、「髪が伸びたからカットする、
白髪が出たからカラーをする」といった定期的な身だしなみ(メン
テナンス)を来店動機とするお客様が増加するなか、このような需
要層をターゲットに、アルテグループでは、早い、安い、親切、丁
寧をコンセプトに、カットとカラー専門のサロン「Choki Peta(チ
ョキペタ)」を展開しています。


以上引用。


まあ、見せ方、売り方が様々あるように、これもカットとヘアカラ
ーの低料金大型チェーン店のひとつということです。


カット専門店とヘアカラー専門店を組み合わせた業態です。

しかも、ほとんど二つの専門店と同じ価格帯。


でもそれって、低料金の美容室でいいんじゃないの?ってなるんで
すが、技術メニューにパーマがあるかどうかはかなりの違いがあり
ます



美容室でもっとも単価が取れるのがパーマです。

しかし、そのパーマは現在ほとんどニーズがありません

そして、パーマは技術的に難易度が高く、個人差がかなりあります


カット専門店では、やはり技術者育成が要となります。

カットもパーマほどではありませんが、かなりの個人差があります。

となると、ヘアカラーはただ塗るだけなので、実際は美容師がやら
なくてもいい仕事
なのです。

所謂美容室でありがちなヘアカラーの色味の提案なんてものは、お
客からしてみれば、ホントはどうでもよくて、あるのは「白髪が気
になる」というのが、お客の本音です



だからこそ、ヘアカラー専門店が人気となり、一般美容室のお客が
流れた
わけです。

ヘアカラーはパーマに比べるとニーズも高いですし、しかも技術的
な難易度もそれほど高くない。


ヘアカラー専門店ではそれほど熟練スタッフを必要としません。

お客側としても、安い値段で自分で染めるよりはラクなので、来店
する理由もできる。


ただ一つだけ欲を言えば、カットができない。カットするには別の
美容室に通う必要がある


それに面倒くささを感じない人はいいかもですが、面倒だと感じる
人はいる
はずです


そして、予約とかも気にせずに通えるとなると、今後このメンテナ
ンスサロンの需要は益々高まるかと予想できます



ただこれでハッキリとしたのが、従来の技術メニューでは、美容室
をやっていくのがかなり厳しくなる
ということです。


従来メニュー(カット、カラー、パーマ)の差別化・付加価値を美
容室側が、いくらいっても、意味がないでしょう。


それでも、王道をいく美容室は、しっかりと生き残ると思います。


ですから、今こそ真心とお客様の髪の毛、地肌、頭皮、薄毛等々。


そのようなお客様の悩みをいかに解決・改善できるかという、ごく
当たり前である、“王道”で勝負していくしか道はないと思います



勝負するためにも、「情報」を自分で取りに行って、その情報をも
とにしていかに行動し試行錯誤を積み重ねていけるか。

情報収集と行動力が、これからの時代には求められます。


堀江貴文さんではありませんが、「情報だけ武器にしろ。」です。





今回の記事にあるように、これからも業界に関係なく、仕事の在り
方が変わっていくでしょう。

そのような内容の本を以下に紹介します。是非読んでみてください。


堀江貴文さん「僕たちはもう働かなくていい」




加谷珪一さん「ポスト新産業革命 「人口減少」×「AI」が変える
経済と仕事の教科書」





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