「みる」「きく」「はなす」


常に問題意識を持つ事。どんなことでも興味を持つ事。これは生き
方の姿勢の問題とも言えます。ですから、必ずやった方が良いとい
う話ではありません。ただ、商売をしていたり、営業マンならば、
という話。知らないということは、何の自慢にもなりませし、まし
てや、知らないくせに、知ろうともしない人は、今後淘汰されてい
くでしょう。


情報を得たり、物事の仕組みを知ることは、かなり重要な事である
と思います。

知り得た事から、実際に、手を動かしたり、頭を使ったりして、行
動を積み重ねていくことが大切ですし、価値があることです。


更に付け加えると、これからの世の中がどこに向かおうとしている
のかを知ること、知っていることも極めて重要な事
だと思うのです。


それはどういうことかと言えば、経済状況は政治によって左右され
るからです。

政治で決められたことが経済に影響を与えます。

その一つが、今年10月の消費増税ですね。


何故か、消費増税に合わせてキャッシュレス決済を普及させる動き
があります。

これはどういうことなのでしょうか?


悪魔も怯えるほど邪なグローバリストたち(後編)

以下引用。


消費税増税+キャッシュレス決済のポイント付加、になります。そ
もそも、消費税を増税しなければいいにも関わらず、わざわざ火を
つけ、延焼させて、ポンプを売りつける
。まさに悪魔をも超える邪
さ。

シェアリング・エコノミーにしても、キャッシュレスにしても、こ
こ数年、明らかに「プロモーション」されていたキーワードになり
ます。つまりは、FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)
同様に、誰かの「ビジネス上の利益最大化」という目的があったの
です。

そもそも、日本は消費税を増税してはなりません。消費税はデフレ
深刻化をもたらし、消費に対する罰金であり、しかもスタビライザ
ー機能や所得再分配の機能がありません。それどころか、低所得者
層の可処分所得を削り取り、格差拡大効果があります。

それにも関わらず「緊縮財政」「PB黒字化目標」という国是は揺
らがず、消費税増税は強行されることになります。

そして、消費税増税というショックを利用し、キャッシュレス決済
を普及することで、自らのビジネスの利益最大化を図るプラットフ
ォーマーがいる
わけでございます。

今回の消費税増税に際しては、キャッシュレス決済(クレジットカ
ード、電子マネー、QRコード決済など)で支払った場合に、購入
額の最大5%のポイントが付与されます。ただし、9か月間のみ
す。

(中略)

9か月間限定であるため、目的が「消費税導入」による消費縮小へ
の対応、ではないことが分かります。

単に、日本で普及が進まないキャッシュレス決済の導入促進をした
のです。キャッシュレス決済が普及しないと、システムを提供す
る間のプラットフォーマーのビジネスになりません。

日本でキャッシュレスが進まないのは、ニーズがないためです。と
いうわけで、プラットフォーマーが政権に入り込み、消費税増税を
「活用」し、自分たちのビジネスの最大化を狙っている
としか思え
ないのです。

消費税増税に際し、中小・零細企業の多くは価格単価ができません。
増税分を「飲み込む」しかないため、利益が減ります。

加えて、キャッシュレス決済のシステム投資や手数料徴収というわ
けで、日本の中小・零細企業は倒産が相次ぐ事態になるでしょう。

一応、キャッシュレス決済の際の手数料は、ポイント還元実施中に
ついては、政府が一部を補助することになっています。手数料の上
限も決まっています(3.25%)が、ポイント還元終了後は、不
です。(攻略)


以上引用。


これらのことは、全てがつながっています。

増税に単に賛成とか反対ではなくて、まずは知ることからスタート
する。

そして、情報を冷静に分析・対処、自分なりの考えを持つこと。

知らなければ、単に、感情論として片づけてしまう。



“知っている”と“知らない”の間には、とてつもなく太い川が流
れていると知るべきです



「知る」こと以外にも常日頃から意識しておくべきは、「みる」
「きく」「はなす」だと思います



まず「みる」について本田宗一郎さん「会社のために働くな」から
ためになる話を一つ紹介します。




以下引用。


「見る」と「観る」


あるとき、僕は農村の青年団から講演を頼まれた。

そのとき「創意工夫はどうすれば生まれるか」という質問が出て弱
ってしまった。

そこでまず君たちに聞くが、牛の角はどこについているか知ってい
るかとやった。

ところが、毎日その手で牛を引っ張っている青年たちが百人もいな
がら、さてどこに角がついていたかなあと腕組みをして考え込んで
いた。

逆に東京の人の方が牛の角のありかをしっている。

試しに親しくしている高沢画伯に聞いてみたら、牛の絵を画いて頭
のうしろにあるじゃないかとすぐに答えた。

つまり農村の青年にしてみれば、牛の角が尻尾の先についていよう
が、背中についていよいうが関係ない。

要するに買うときに安く買えて、売るときに高くて、途中でよく働
いてくれればいいわけで、即答できないのは当然である。

これは同じ「みる」でも見学の「見る」で、観察の「観る」をやっ
ていない証拠といえよう。

これでは創意工夫など生まれっこない。



以上引用。


「みる」でも見学の「見る」と観察の「観る」がある。

「観る」には、「どうして」「なぜ」が生まれる。

そうしたならば、必ず“気づき”が得られる。



「きく」とは、「聞く」と「聴く」がある

「聞く」は、単に話をそれこそ聞くだけにとどまる。

「みる」の「見る」と同じようなもの。


「聴く」は、受け入れて実践するということです。


人によって、“きける”内容が違います。

聴ける人は、「話す相手が一体何を言わんとしているか」という本
質の部分を聴きます。

だから“気づき”もある。



他人の話を聞かない・聞けない人は、“聴いてない”と言えます。


相手が話す意味や本質を聴いていこうとしない限り、本田宗一郎大
先生ではありませんが、創意工夫など生まれないでしょう。


「はなす」とは、「みる」「きく」から気づいたもの。

つまり「はなす」力と「みる」「きく」力は、表裏一体の関係。



「はなす」が表の力で「みる」「きく」が裏の力


聴けない人ほと話をしたがります。

聴ける人ほど話を他人に聴かせることが出来ます。


「みる」「きく」「はなす」は、目に見えるものではありません。

ですが、そこに人間性がハッキリと顕れてくるのが面白いところだ
と思います。


営業マンであれば、コミュニケーション能力が要ですから、磨いて
いくのは必須なのではないでしょうか。




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