真のコミュニケーション能力とは
昨日の記事でも取り上げた『「みる」「きく」「はなす」』は、コ
ミュニケーションを必要とされる職種ではそれこそ求められるスキ
ルかと思います。何と言っても、「みる」「きく」「はなす」とい
う行為は、実際に目に見えるものではありません。
ですが、そこに人間性がハッキリと顕れてくるのが面白いところだ
と思います。
「みる」と「きく」は、非言語であり、「きく」は、その人の雰囲
気や姿勢、表情がモロに出て相手に伝わります。
「みる」は、日頃からの問題意識や考え方により、人によって“み
えるモノ”が違ってきます。
つまり何が言いたいのかと言うと、「非言語の表現に人間性が現れ
てしまうから人間性を磨く重要性がある」ということ。
「みる」「きく」「はなす」は、コミュニケーションにおいて必須
のスキルと言えるでしょう。
「聴く」とは、「話す相手が一体何を言わんとしているか」という
本質の部分を聴くこと。
「観る」とは、「なぜ?どうして?」を常に意識すること。
だから、「聴く」「観る」には、“気づき”がある。
そして、その気づきから言葉を選び言語化することが「はなす」。
営業マンであれば、コミュニケーション能力はとくに重要ですから、
磨いていくのは当然かと思います。
さて、そのコミュニケーション能力について、堀江貴文さん「好き
なことだけで生きていく。」の中でも取り上げています。
以下に引用。
良質な質問には、相手の理解度に対する知識が必要
僕は何人ものインタビュアーに会い、お世話になってきた。
正直なところ、彼らの技量は千差万別。だが、彼らが共通して僕に
教えてくれたことがある。
それは、インタビュアーという仕事の難しさだ。まったくインタビ
ュアーほど「コミュニケーション能力」が必要とされる職業はない
のではないか。
ここでいう「コミュニケーション能力」とは、「誰とでもすぐに打
ち解けて場を盛り上げる」とか「どんなに気難しい人とでも楽しく
過ごす」などといった、浅薄な「飲みニケーション」の技術を指す
ものではない。
相手の要望や気持ち、さらには「相手が自覚なしにぼんやりと抱い
ている心の声」を白日のもとに引きずりだす技術のことだ。
熟練のインタビュアーになればなるほど、「声なき声」をうまく聞
き出せるようになってくる。
要は「いい質問」ができるのだ。
この能力は、他の職種のビジネスパーソンも身につけておいたほう
が絶対にいい。
相手がある仕事のとき、ビジネスが加速するのは間違いない。
ではいったいどうすれば、「いい質問」ができるのだろうか。
このテーマだけで1冊のビジネス書が書けてしまうが、ここでは端
的に答えを提示しておこう。
いい質問をしようと思ったら、「取材対象者が、どれだけの情報を
持っているか」ということを事前に調べ、目安をつけておくべきだ。
つまり、相手の「知識」や「理解」「興味」の水準を、的確に見積
もることが重要だ。
多めに見積もりすぎても、少なめに見積もりすぎてもだめ。
以上引用。
『「コミュニケーション能力」とは、相手の要望や気持ち、さらに
は「相手が自覚なしにぼんやりと抱いている心の声」を白日のも
とに引きずりだす技術のこと。』
これこそが正しく、「真のコミュニケーション能力」と言えるでし
ょう。
流石に、例えも上手ければ、表現も匠ですね、ホリエモンは。
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