理美容店に苦手意識を持った瞬間3選


先日の記事「メンテナンスサロン」で取り上げましたが、改めて。
40代以上の女性が「美容室でストレスを感じること」の1位は「予
約」2位「滞在時間の長さ」3位「価格の高さ」でした。


今回は、「理美容店に苦手意識を持った瞬間3選」という記事をご
紹介します。

記事は、以下になります。


理美容店が苦手な人は35%


以下引用。


世の中には理美容店が苦手な人がいて、女性では14%ほど、男性で
はその半分ほどが1年間に理美容店に行っていない
(*)。

行っている人でも35%は苦手意識を持っているという調査結果が
2019年8月4日発表された。

当メディアでもたびたび引用している『SIRABEE』(しらべえ)が、
「若者に増加傾向? 床屋・美容院に苦手意識を持った瞬間3選」
と題して配信した。

調査対象は、全国の10~60代の男女1,721名。結果は前述の通りだが、
年代別では10代が最多で48%が苦手と回答している。


苦手意識を持った瞬間3選は

 ①仕事の話を振られる
 ②おしゃれな雰囲気
 ③鏡


サービスを提供する理美容店としても①は回避できても、③は必須
アイテム、②も大切。

おしゃれな雰囲気とはほど遠い理美容店は考えられない。

なお、記事では、3選の詳細を利用者の立場で書いているので、気
になる方は
https://sirabee.com/2019/08/04/20162128028/?FROM_WEBVIEW

*女性のデータは、美容センサス2019年上期(ホットペッパービュ
ーティアカデミー/リクルートライフスタイル)より。

男性は当メディア推計。


以上引用。


タイトルの「理美容店が苦手な人は35%」ですが、これは言い方の
問題かと思います。

3人に1人は、理美容店が苦手と言い方をするのか。

それとも、65%は理美容店に苦手意識がないと言うのか。

やはり、記事にしなければなりませんので、多少なりともインパク
トが必要ということで、「理美容店が苦手な人は35%」となるので
しょう



それはともかくとして、私が興味深かったのが、「苦手意識を持っ
た瞬間3選」です。


 ①仕事の話を振られる
 ②おしゃれな雰囲気
 ③鏡



以上とのことですが・・・


まず、①は以前からも度々ブログで取り上げてきましたが、一言で
いうと、「コミュニケーション能力」の有無
と言えるでしょう。


たまたまですが、前日と前々日の記事「みる」「きく」「はなす」
と「真のコミュニケーション能力とは」で、コミュニケーション能
力については取り上げていますので、気になる方はそちらを読んで
もらえばいいかと思います。


ちなみにですが、「コミュニケーション能力を磨くには?」も合わ
せて読んでももらうと、更にコミュニケーション能力については、
深まるかと思います。



そこで今回は、③はスルーして②を取り上げます。

と言いつつこれも以前の記事「集客と失客は隣り合わせ」から引用
します。


以下引用。



ただ、私が話している「失客」ですが、これは、あくまでも美容室
に来店してからの話なのです。

ところが、考える人はもっと突っ込んで考えるんだと改めて考えさ
せてくれました


それは、西野亮廣さんです。


美容室に限った話ではありませんが、集客がかえって失客を招くこ
とも有り得る
ということなのです。

西野さんは、失客と言わずに「排除」という言葉を使っています。


「集客」と「排除(失客)」の関係を以下より紹介します。

西野亮廣さん「新・魔法のコンパス」



以下に引用。


第2章 広告

「インスタ映え」に含まれているのは「集客」と、「排除」だ。

(前略)

何かにつけて、「オシャレ」を追い求めてしまうボクらだけど、た
とえば、店内をオシャレにしすぎたり、ホームページをオシャレに
しすぎたり、ポスターをオシャレにしすぎたりしてしまうと、「私
なんかが中に入っても大丈夫なのだろうか? 笑われないだろう
か?」という、『自分のセンスに自信がない人』を不安にさせてし
まうことを忘れちゃいけない。


そして、そういう人達のほうが多数派だ。

『集客』というのは、「楽しめるかな?」「置いてきぼりにならな
いかな?」といった“不安を取り除いてあげる作業”だ。

お客さんの安心を担保する作業」と言ってもいい。

たとえば、突如として、田舎に「インスタ映えするオシャレ店」を
出しても、そこに生まれるのは「私なんかが店に入ったら、恥をか
かないからしら?」という不安で、集客に繋がらない。

(中略)

集客活動をするオーナーに迫られている選択は「オシャレをとる
か?集客をとるか?」で、『オシャレ』を選んでしまうとオシャレ
感度の高いお客さんは呼べるけど、一方で、自分のセンスに自信が
持てないお客さんが離れてしまう。

オシャレには「排除」の力学が働くわけだ。

まとめ

☑ 集客とは、お客さんの“不安”をとり除く作業だ。

☑ オシャレには「排除」の力学が働く。
  だから「集客」を選ぶのであれば、
  「少しダサい」は受け入れなきゃいけない。



以上引用。


もうこれは、「目から鱗が落ちる」という表現がピッタリでした。

集客のために必死でやった、インスタや広告ポスター、そしてホー
ムページが裏目に出ているかもしれない
とは・・・なんとも皮肉な
ものです。

どんな物事でも、表と裏、光と影があるように、諸刃の剣なのかも
しれません。

集客をするということは、同時に排除(失客)の力学が働くという
わけです。

集客のための、インスタや広告ポスター、そしてホームページも全
ては、“使い方次第”ということ


どんな地域で、どんな人をターゲットにして集客をするか、考える
べきことは沢山あります。



以上引用。



確かに、おしゃれな雰囲気がなくなれば、美容室ではなくなります。

だからと言って、お店をダサくしても誰も来店してくれません。

要は、“独りよがり”なものにならにようにすることが大事なので
はないでしょうか。


どれだけ素晴らしいモノでも、それが独りよがりのものであれば意
味がありません。



どれだけ素晴らしいかを、いかに相手に届くように伝わるように、
相手の気持ちを丁寧に想像することが大切
なのかと思うのです。





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