理美容室の経営取組み事例
10月の消費税率10%にともない厳しい経済状況になることが予想さ
れます。しかし、そうかといって黙って見過ごしてはいけませんし、
モノやサービスが売れにくくなるからといって価格を下げることは、
あまりにも安易過ぎる考えです。
どんな状況にあったとしても、人は知恵を絞ればなんとななる!?
そうやって、今までも色々な状況を人は乗り越えてきたハズ。
大事な事は、希望をもって決して諦めないこと。
そして、思考を止めないことだと私は思うのです。
そこで今回は、現状の理美容室の「特徴的な動き」「業種別経営取
組み事例」の記事がありましたので、それを紹介します。
サロンスタイルなどを発信しフォロアー増に
以下引用。
DI調査 2019年第1四半期「経営取組み事例」
日本政策金融公庫が2019年8月20日発表した「生活衛生関係営業の
景気動向等調査」(2019年度第1四半期)「特徴的な動き」「業種
別経営取組み事例」をみると、キーワードはキャッシュレス決済、
インバウンド、福祉高齢者、インターネットなどへの対応になりそ
うだ。
以下、理容業、美容業の「特徴的な動き」「業種別経営取組み事例」
特徴的な動き
理容業・不変(石川県、今期)
消費増税による警戒感なのか、お客様の財布の紐が固くなっている。
カットオンリーや顔そりを省略するなど、客単価の低下がみられる。
経営取り組み事例(理容業)
青森県
QRコード決済のキャッシュレス端末機を設置したことで、レジ回
りが楽になり、つり銭の間違いが減った。今後は消費税引上げ後の
ポイント還元をPRするため、店頭に「キャッシュレス決済対応店」
の表示を行い、新規客の確保に努める。
岩手県
固定客の高齢化に伴い、理容組合の「ケア理容師」の認定を受けて、
高齢者・障害者に安心・安全な理容技術を提供できるように心掛け
ている。また、理容組合の技術講習会・行事等に参加して新しい技
術や情報を得ている。他にも、町内会の役員のサポーターを引き受
け、信用と顧客確保に努めている。
長野県
インド・パキスタンなどの外国人のお客様が年々増えているため、
インバウンド対策に取り組んでいる。また、料金設定をリーズナブ
ルにし、予約制も取り入れ来店客の維持に努めている。
高知県
来店客数が減少しているため、カット等の在宅訪問理容サービスを
提供するなど福祉理容に力を入れている。
店舗では、カラーリングやパーマなど特殊技術に力をいれ、少しで
も来店客数の減少に歯止めをかけるよう努力している。
鹿児島県
経費削減はもちろんのこと、LED蛍光灯やエコな空調などの先行
投資で、将来の経費削減に繋げている。
また、電子マネーなどのサービスで業況を維持している。
経営取り組み事例(美容業)
山形県
SNSを活用したヘアスタイルの情報発信により、新規客の獲得と
リピーター化に結びついている。また、クレジットカード決済のキ
ャッシュレス対応も行った。
茨城県
中小企業未来サポートの援助でホームページを作り直し、お店を紹
介するパンフレットを作成中。また、数少ない弱酸性美容室で、皮
膚の弱い方等が遠方から探して来てくれている。
岐阜県
ポスレジを最新のシステムにすることによって、ポータルサイトか
らの予約や自社のネット予約の一元管理ができるようになり、空き
時間が減った。また、まつ毛エクステや新しい美髪メニューを導入
することによって、新規客が増えた。
兵庫県
勤務年数が長い女性スタッフが多いので、結婚や出産もあり、育児
休暇を取ったり学校行事等で休むことも多いので、休みやすい職場
作りを目指している。
島根県
インスタグラムでサロンスタイルやおすすめメニュー等を発信して
おり、フォロアー数も順調に伸びてきているので、これからもSN
Sには力を入れていきたい。HPもリニューアルしたので、SNS
からのリンクを促進して営業案内やキャンペーン等の情報発信に役
立てたい。
以上引用。
この記事を読んで私は以下のツイートをしました。
どこも頑張っていると思います。必死です。だから手を抜いたらダメなんですよ。
— arusara (@arusara_jp) September 2, 2019
サロンスタイルなどを発信しフォロアー増に https://t.co/jaV33y4RR9
『どこも頑張っていると思います。必死です。だから手を抜いたら
ダメなんですよ。』
記事にあるように、あの手この手と考えられるあらゆることに取り
組んでいると思います。
大事なことは、お店の経営改善策の最適解など存在しないというこ
とです。
この問いには、答えも正解もありません。
自分自身の頭で考え、試行錯誤の積み重ねにより、自分でその答え
を導きださなければなりません。
自らに問題を提起し、その解決策を考え、そして答えを導き出す力
こそが、これからの時代に求められるのです。
一言でいえば、「思考を止めるな!」ってこと。
以下の西野亮廣さんの二冊の著書は、お店を運営されている方であ
れば是非読むべきだと思います。
現状、何かで行き詰っていると感じるならば、何らかしらのヒント
があると思います。
「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」
「新・魔法のコンパス」
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