人工血液動物実験に成功


人手不足、人口減少、人口構造の変化が働き方を変えるのは、もは
や避けられない事実です。社会を支えている勤労世代・生産年齢人
口の減少が、何をもたらすのでしょうか?


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とくに気になるのが、医療・介護の分野です。


高齢化で医療費の問題が言われていますが、カネの問題は本質では
ありません



何故ならば、医療・介護に纏わる従事者が減っていくことで、適切
な医療サービスを受けることが出来なくなるからです。


医師不足にはじまり、看護師、薬剤師、病院の事務スタッフ、救急
車のドライバー、救急隊員、病院を建設する人、医療品、医療機器
を開発する人、救急車を製造する人等々と、様々な職種の人とそこ
で働く人が支え合って、初めて、今の適切な医療サービスが受けら
れているのです



そして、2027年頃には「輸血用血液が不足する」と言われています


輸血は、現在約85%が、50歳以上の患者に使用されています。

献血をしている人の約76%が50歳未満。

今後は、輸血を使用する人口が増加し、輸血をしてくれる人口が減
少していきます。

つまり、需要と供給のバランスの崩壊です。


輸血用血液の用途は、事故や怪我には、わずか3.5%しかなく、残り
は、癌(40%)、心臓病、白血病等々だと言います。

輸血を提供する人口減少と併せて何が問題かといえば、血液製剤の
保管は難しく、期間が決まっている
ということなのです。


2027年には、輸血用血液の必要量のピークを迎えます。


しかも、年々献血する人は減少しており、もしかすると、2027年頃
には、病院に行っても血液がなくて手術ができなことも有り得る

です。


以上、輸血用血液に関することは、河合雅司さん「未来の年表(人
口減少日本でこれから起きること)」に更に詳しく書かれています。
(引用もさせてもらっています)






医療従事者の不足に関しては、ある程度予測はしていましたが、ま
さか、輸血用血液不足の事態が起こるかもしれないとは・・・


ところが、本日のブログタイトル「人工血液動物実験に成功」にあ
うように、以下の記事がそれ。



人工血液、動物実験に成功 1年以上の常温保存も可能


以下引用。


防衛医大などは大量出血した負傷者を救命する人工血液を開発した

ウサギの実験で成功した。

人工血液を素早く輸血できれば、大けがによる死者を減らせるとい
う。論文を米輸血学誌に発表した。

血液に含まれる傷口をふさぐ血小板と体細胞に酸素を運ぶ赤血球の
二つが出血で失われると死に至る。

保存期間は血小板が固まらないよう揺り動かして4日間、赤血球は
低温で20日間ほどで、血液型ごとに大量に準備する必要がある。

輸血には患者の血液型を調べる必要があり、救急救命士などは輸血
できない。

チームが開発した血液は、人工の血小板と赤血球からなる。

それぞれリポソームという細胞膜成分で作った微小な袋に、止血成
分と酸素を運ぶ成分を詰めた。

重篤な出血状態のウサギで試したところ、10羽中6羽が助かり、
本物の血液を輸血した場合と同程度だったという。

血液が固まるなどの副作用もなかった

常温で1年以上保存でき、血液型を問わない

このため、実用化されれば、病院に着く前に事故現場で輸血でき、
救命率が上がる。

研究チームの木下学・防衛医大准教授は「離島など十分に血液を準
備できない地域もある。人工血液でこれまで救えなかった命を救え
」と話している。


以上引用。



これに対して私は以下のツイート。





2025年以降、輸血用血液は確実に不足するはず。
 これには、かなり期待
!!』



記事中には、事故に対する助かるはずの命を救えることを強調して
いますが、実際には、事故で使用する輸血の割合は僅か。


僅かだから、どうでもいいということではありません。


血液製剤の保管と期間の問題も「常温で1年以上保存でき、血液型
を問わない」とあります



今後は、動物実験から、実際に人間への応用に移ることでしょう。


2027年まで、8年。


どれくらい時間がかかって、人工血液が実用化されるかは未知数で
すが、なんとか間に合わせてもらいたい
ものです。



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