必要なしと切り捨てる前に


2018年に日本を訪れた外国人旅行者は、3千万人を超えています。
年間3千万人の大台突破は史上初めてで、東京五輪・パラリンピッ
クが開催される2020年には、4千万人というのが日本政府目標です。

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以上を踏まえて、以下の記事。


理美容業の約7割が「インバウンド必要なし」


以下引用。


インバウンド政策を推進する政府だが、理美容サロン業界では理容
業の30%が「外国人観光客の集客に向けた取組み」を実施している
のに対し、美容業は14%と少ない。

また「必要を感じない」理美容事業者は約7割に達した

日本政策金融公庫が2019年9月17日発表した「インバウンド対応に
関する調査結果」による。(後略)


以上引用。


続けて、以下の記事。


インバウンドには、決済、情報発信、コミュニケーション


以下引用。


外国人観光客対応へは理美容サロン業界の7割が「必要なし」とし
ているが、積極的に対応して成果を上げているサロンもある


その秘訣は、決済、情報発信、コミュニケーションがキーワード
ようだ。

日本政策金融公庫が2019年9月17日発表した「インバウンド対応に
関する調査結果」業種別取組み事例による。

外国人観光客の集客に向けた取り組み事例から、理容業、美容業


【理容業】

スマートフォンのアプリ決済を導入するとともに、外国人観光客に
対応した情報サイトへ登録したこともあり、観光客を含め外国人客
が来店するようになった。(宮城県)

自店オリジナルの「冷やしシャンプー」について外国メディア(台
湾)から取材を受け、現地で放映されたことから、山形・台湾間の
チャーター便を利用した外国人観光客が来店するようになった。
(山形県)

スマートフォンのVoiceTra(翻訳アプリ)を活用した対話を行ってお
り、円滑なコミュニケーションが図れている。(石川県)

キャッシュレス決済を導入したことで、外国人客でもスムーズに決
済ができるようになった。(広島県)

言葉が通じない外国人のお客様には、希望の髪型についてスマホ画
像や雑誌のカタログを見せて決めてもらっている。(鹿児島県)


【美容業】

東京都との連携事業で、外国人向けのサイトに自店紹介の英訳版を
掲載したところ、サイトを見た富裕層の外国人女性客が来店するよ
うになった。(東京都)

パーマやカラーの待合時間中に、Wi-Fiを利用してもらったら
喜ばれた。また、おいしい飲食店を紹介する等の情報提供をしたら
感謝された。(長野県)

日本の着物文化が体験できるサービスを提供している。(静岡県)

中国の方用のスマートフォンのアプリ決済ができる端末機を導入し
た。(岡山県)

新たに多言語の翻訳機を導入し、ヘアスタイル等のリクエストや価
格など対話のツールとして十分活用できている。(大分県)


以上引用。


これに対して私は以下のツイート。





インバウンド云々は関係なくて、何事にも取り組んでいる所は、
 共通して繁盛している。繁盛している所が取り組んでいるのであ
 って、何か上手い手と思って飛びついても上手くいかない
。』




外国人観光客が、2017年に旅行費をいくら日本で使ったかはご存知
でしょうか?



4.4兆円です。


これを高いと見るか、低いと見るかは人それぞれ。


今後も外国人観光客の増加は見込めているので、日本にお金を落と
してくれることでしょう。


逆に、日本人の個人消費(民間最終消費支出)は、いくらかご存知
でしょうか?



なんと、300兆円です。


外国人観光客と比較するまでもなく、物凄い数字です。


余談ですが、個人消費は、2013年がピークで、その後は、ほぼ横バ
イからやや下降気味。


2013年がピークなのは、2014年4月に消費税率が8%になったから
ですね。そして、10月には消費税率10%・・・

外国人観光客の4.4兆円もすごい数字ですが、日本人の消費をたっ
た2%ほど引き上げることができれば、6兆円にはなってしまう



まあ、以上はあくまでも余談です。



さて、外国人観光客の消費の増加、日本人の消費の増加の、いずれ
があったとしても、それが美容室の来店につながるかどうかは、疑
です



繁盛しているお店というのは、やはり嗅覚が優れていて、行動も迅
速で、柔軟に対応していける



記事にありましたが、外国人観光客対応へは理美容サロン業界の7
割が「必要なし」とのこと。


私も、“必要ないのかな”って感情的には考えますが、“必要なし”
ならば、肝心要の日本人を来店させる取り組みはどうなのか?


二つ目の記事にあるように、外国人観光客相手に積極的に対応して
成果を上げている美容室もあるわけです。


成果を上げている美容室は、私の想像に過ぎませんが、元々の売り
上げもいい
はずです(間違いないです)。


必要なしと切り捨てる前に、ちょっと考えてみることも大事です。


これから、もっと外国人観光客相手に成果を出すところが増えてく
れば、周りにつられて、「自分のところもやらないと・・」という
感じでしょう。


キャッシュレス化の流れと同じで、周りがやり出さないとやらない
業界です。


あくまでも、お店の都合ではなくて、来店するお客の都合やニーズ
をどれだけ満たせるかが大事
なのですから。




以下の西野亮廣さんの三冊の著書は、お店を運営されている方であ
れば是非読むべきだと思います。

現状、何かで行き詰っていると感じるならば、何らかしらのヒント
があると思います。



「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」






「新・魔法のコンパス」






西野亮廣さん「新世界」






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