関係がないものを関係があるように見せる


「相関関係」と「因果関係」は異なるものであるように、傾向、確
率・統計は、捉え方が大事だと思います。関係性の話をしていると
すると、それは相関性なのか、または因果なのかをハッキリさせな
ければなりません。

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相関と因果を言い換えると、データと理論となります。

相関関係は、データを取り、それをグラフに落としてみると、ある
関係性が見えてくる。

これは、あくまでも、関係性や傾向の話なので、因果関係ではあり
ません。

因果関係とは、その言葉通りに、原因があって結果がある


理論的に説明することができる。


因果関係とは、例えるなら「AだからB」という「原因(A)」と
「結果(B)」の関係のこと。


つまり、根拠があること。しかしながら、これを掴めていない人は
意外に多いのです。


相関関係とは、あくまでも傾向の話に過ぎません。ですから、根拠
はありません。


多くの人は、相関関係の話をしていても、因果関係として捉えてし
まう(これこそが相関ですね)



傾向性の話なのに、因果として捉えてしまいがち。


以上を踏まえて、以下の記事をどうぞ。


理美容サロン利用率と相対的貧困率


以下引用。


理美容サロンの利用は定着していると思われますが、1年間1回も
利用しない人が15%ほどいます(美容センサス2019年上期/ホット
ペッパービューティアカデミー)。男女ほぼ同じです。


なかには理美容サロン恐怖症のように精神的に行かれない人も少数
ながらいますが、例外です。

大半はセルフで処理しています。セルフで満足、理美容サロンを利
用しなくてもいいという人たちです。

15%という数字、日本の相対的貧困率に近い。

日本には飢死の恐れがある絶対的貧困層はいませんが、相対的貧困
層は改善されつつあるものの15%ほどいます。

この数字から「理美容サロンを利用しない人」=「相対的貧困層」
という図式をあてはめるのは早計ですが、多少は関係してると考え
られます。

年金の給付水準は、相対的貧困を上回るラインに設定されています。

しかし、相対的貧困のラインとすれすれです。

政府の施策で相対的貧困層は減少傾向がしばらく続きそうですが、
すれすれの層は増えるといわれています。

いま、リーズナブルな料金設定の専門店が急増しています。

その背景にはこれらの貧困層の拡大があるものと思われます。

カット専門店やヘアカラーとカットの専門店、いわゆるメンテナン
スサロンが彼らの受け皿になっています。

これら業態店は、国民の衛生、清潔維持の面から有用であるのは、
家計調査で利用回数が増えているのをみればわかります。

これらの業態店はこれからも増えるものと予測され、日本の理美容
サービスの有力な業態として定着するはずです。

さらに、相対的貧困層、すれすれ層以外の人たちもリーズナブルな
料金設定の店を選択する人が増えています。

料金の安さ以外にも予約なしで利用できるといった利便性が評価さ
れているようです。

一般の理美容サロンで繁盛しているサロンは数多くあります。

しかし、理美容サロン業界全体を俯瞰してみると、街の一般的なサ
ロンへの来客数はいまも減っていますが、今後も減り続けます。


以上引用。


これに対して私は以下のツイート。





だから利用客は減少していないって。来店サイクルの問題。それ
 と、確かに日本はデフレであり、経済成長が鈍化している。がし
 かし、その問題と理美容室の利用率の関係性は、因果関係はまっ
 たくないと思う。



こじつけ甚だしい記事で、呆れてしまうのですが・・・

でも、実際はこの程度なのかなと思ってしまいます。


ちなみに上記の記事は、相関でも因果でもなんでもありません

個人の感想でしかないものです。


理美容室を国民だれしもが利用すべきセーフティーネットとでも思
っているのでしょうか?



理美容室を利用しないのは、単純に利用する必要性や価値観を感じ
ていないからです



確かに、身だしなみとして理美容室を利用はするでしょう。


それこそ、“多様性”という言葉がもてはやされる時代に、旧態依
然としたお店の在り方では、お客は来店するはずもありません



時代は常に流れていて、流行もまた変化していきます。

変化には変化で対応するしかないのですが、変化する努力もしない
ものを「相対的貧困率」という言葉を持ち出して論じるなど、控え
めに言っても頭が悪いとしかいいようがありません



現在の日本は、1997年から始まるとされる緊縮財政によりデフレで、
経済成長も鈍化しています。

他の先進国と比べてもその鈍化具合は、明らかです。


ですが、政治が経済を動かすように、ある意味では我々がどうのこ
のといっても始まらないのです。


だから、「諦めなさい」ということではなくて、その中でも知恵を
絞ってやっていくしかないだけの話。


人間は、努力したくないときには、得てして、自分の力では変える
ことの出来ない事に目を向けがち
です。


そうではなくて、自分の力でなんとかできる事に目を向けて、ただ
愚直にお客がどうすれば来店してくれるかの努力をするだけでしょ



数字を伸ばせない営業マン、お店、出る言葉は“言い訳”だけです。


こういう記事を読んで、現状に悲観するよりも、楽観的にヤルベキ
事を淡々とやっていくべきなのではないでしょうか。




本日取り上げた、因果関係と相関関係について、詳しく知りたい方
は、以下の一冊が最高にお勧めです。


中室牧子さん 津川友介さん
「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法






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