若手美容師アシスタントの本音


一言で人手不足と言っても、人口減少によるものとは限らず、雇用
ミスマッチによるところがあり、日本の人手不足は局地的な現象で、
建設業、宿泊業・飲食サービス業、医療、福祉、運輸業、郵便業な
どのいわゆる「人手不足産業」と、そうではない産業に大きな落差
があります。

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上記の産業では、過酷な労働条件にもかかわらず低賃金がゆえ働き
手から敬遠されるという「雇用ミスマッチ」が原因となり人手不足
が起こっているのです。


本当は、人手不足ではなく低賃金労働者不足なのです。


さて、美容業界はどうでしょうか?


美容業界、とりわけ美容室業界は、人手不足なのですが、低賃金で
労働条件は、お世辞にも良いとは言えません。


確かに、美容師を目指す若者は常に一定数は存在しています。

ですが、美容学校を卒業し、美容室に入ったものの離職が多いこと
も事実
です。


雇う側からすると、入ったはいいが、すぐに辞められてしまっては、
元も子もありません。


最近のいわゆる若者が、日々どのような気持ちで、美容室で働いて
いるのでしょうか?


ということで、以下の記事。


美容アシスタントの練習は業務外が約半数


以下引用。


美容師アシスタントとして働いている若手の男女を対象にした「若
手美容師アシスタントの本音」に関するアンケートの調査結果が
2019年9月11日発表された。

働き方改革が進むなか、2年間学校に通い国家資格を修得した割に
はアシスタントの労働環境は厳しい一面があるのが改めて浮き彫り
にされた



「出勤日にお店にいる1日の平均滞在時間を教えてください」

「8時間」(25.3%)という回答が最も多かった。

しかし、一般的な就業時間である「8時間」を超えた「9時間」以
上(計29.1%)も約3人に1人いる。



「技術練習はいつ行っていますか?(複数回答可)」

「営業終了後」(53.0%)が最多だった。


「技術練習は業務時間に含まれていますか?」

約半数の方が「いいえ」(49.3%)と回答。

働き方改革関連法等により労働時間管理が厳しくなっている昨今、
美容サロン業界としても改善が迫られている。



「現在の月給を教えてください」

「15万円以上20万円未満」(37.9%)が最多。


「アシスタントの仕事でつらいと感じること、できればやりたくな
いと思うことを教えてください」

・チラシ配り(東京都/20代/男性)
・休日にもセミナーがある(神奈川県/20代/女性)
・早朝のトレーニング(千葉県/30代/女性)
・掃除と準備だけしかできない日が続くこと(大阪府/20代/女性)


営業時間の見直しや時短の取り組みについて積極的に動いている美
容室は多く、具体的な取り組みとして

・営業時間を平日は短くしている(岐阜県/20代/女性)
・メニューを見直し、業務の効率化と短縮を図っている
 (北海道/20代/女性)
・2交代制で、子育て中のスタッフは昼前勤務などの配慮がある
 (熊本県/30代/女性)
・定時で帰れるような予約の見直しなど(青森県/30代/女性)

などがあった。


離職率の高さが指摘されている美容サロン業界だが、美容師アシス
タントの本音を把握し、的確にフォローアップすることで定着率を
あげることにつながる。(後略)


以上引用。



まあ、何年も前から何も変わっていない印象を受けます。


現状、美容室を取り巻く経営環境は厳しくなるばかりで、人を雇う
ことが出来る美容室自体が少なくなっていく
と思います。


美容学校を卒業して、ある程度仕事を覚えたら、独立してしまうの
が美容室の縮図
なのではないでしょうか?


技術も出来て、接客もある程度“こなせる”人間は、早々に独立す
ることを考える
ものです。


当たり前の事ですが、顧客満足度という言葉があるように、従業員
満足度を上がることしか、道はないと思います



「従業員が満足するもの」が何かは、私にも分かりません。


給料、待遇、環境、人間関係等々、ありとあらゆることを考えて、
従業員に満足してもらうしかありません。


「お金では働かない」と言いますが、とは言え、お金は必要です。


ちゃんと給料を支給出来ないところなど論外ですが、「これだけ給
料を払っているんだから」という考えでは、益々通用しなくなると
思います。


「人間は感情で動く」とはよくいったもので、給料があまりよくな
くても、自分がその場所にいる価値を持った・持てるときには、本
当の意味でお金が理由ではなくなる
ような気がします。


給料ではなくて、「お客さんが満足している顔を見るのが楽しい
と思えるかどうか



ありきたりですが、「楽しく働ける職場」しか、これからの時代は、
より残らないような気がします





以下の西野亮廣さんの三冊の著書は、お店を運営されている方であ
れば是非読むべきだと思います。

現状、何かで行き詰っていると感じるならば、何らかしらのヒント
があると思います。



「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」






「新・魔法のコンパス」






西野亮廣さん「新世界」






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