人にしか出来ない仕事であっても
私的には、日本はいまだにデフレを脱しているとは思っていません。
ですから、お金が世の中を回ってないというか、回っているところ
には回っているんでしょうが、技術の安売りが流行する美容業界で
は、その流れはお世辞にも良いとは言えません。
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美容の仕事は、今のところ大半が人がする仕事です。
産業革命以来、人がしていた仕事は機械が出来るようになりました。
そこから出てきたのが、「生産性の向上」というもの。
つまり、一人の人間が生産する量が増えることを意味します。
人であれば、一日で1個のモノしか作れないものを、機械であれば、
100個作れるようになったわけです。
ところが、美容業界は、機械を使う仕事も、もちろんありますが、
大半は、まだまだ人にしか出来ない仕事ばかり。
機械が登場してから、わざわざ人がする必要がなくなって、逆に、
人がやる仕事は、今後は一層絞られてくる。
となると、機械は量産可能ですから、機械が生産するものは、相対
的に価格は下がっていく。
逆に、人が生産するものは、機械のように大量生産できないので、
価格は、上がらなければならない。
ですが、ここで重要なポイントが私にはあって、人にしか生産でき
ないものだから、そこには高付加価値がなければならないのです。
付加価値をいかにつけられるかどうか。
これが今の美容業界の頭の痛い問題でしょう。
つまり、従来の技術(カット、カラー、パーマ等)では、もう付加
価値など付けようながいのです。
あるとすれば、それは“人”に対してです。
カリスマ美容師ではありませんが、“ある人”に技術をやってもら
うことが、付加価値になる。これは今でも、そしてこれからもある。
技術自体に付加価値を付けていくことは、従来の技術では、かなり
厳しいと思います。
ならばどうするか?
ニーズというか、需要の問題だと思います。
従来の技術では、既に需要が飽和状態ですので、人がいくらやるも
のだと言っても、価格は上がることはないでしょう。
今後、女性に限って言えば、2人に1人が50歳以上になります。
だから、以前から書いていますが、予防、老化予防、若返り、リラ
クゼーションといったものがニーズ(需要)となるのです。
後は、それをどのような形で提供していけるか。
話を最初に戻すと、需要が飽和した美容業界では、技術の安売りの
流行は当然の結果なのかなと思います。
安売りですから、回るお金も限定的です。美容室で働くスタッフの
給料も中々上がることもないでしょう。
もちろん、ミクロで考えると、繁盛店はあるので、そこに就職でき
たらラッキーという感じです。
マクロでみると、お金が回ってない業界なので、厳しいのかなと。
美容メーカーの営業マンの私に出来ることと言えば、上記のニーズ
に対する取り組みです。
消費税は上がりましたが、負けずに頑張りたいと思います。
以下の西野亮廣さんの二冊の著書は、お店を運営されている方であ
れば是非読むべきだと思います。
現状、何かで行き詰っていると感じるならば、何らかしらのヒント
があると思います。
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