能力は六十点でいい


美容室の規模に関係なく、スタッフを雇っているところは、スタッ
フの成長がお店の今後を大きく左右すると思います。優秀な人を育
てるかがポイントですが、実際には、ほんと難しいものです。

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美容室を営業で長年回っていると、色々なお店の変遷が見れます。

以前は5~10人規模のお店のオーナーや、多店舗展開していたオー
ナーだったり、それぞれです。

面白いもんで、最初から一人でスタートしたお店は、何年経っても、
人が増える様子はありません



スタッフを雇っていたけど、今では、一人でやっているお店が、私
の実感としては、多い
ような気がします。


物凄い勢いで店舗展開しても、結局は、オーナーが一人だけになっ
ているケースも同じように多い。


美容室は、労働集約型の仕事ですから、お客がある程度付いたら、
お店を辞めて独立するという背景も、もちろんあります




先日もある美容室で勉強会を行って、その後で、スタッフ育成につ
いて話をしていました。


スタッフを育てるために、オーナーさんも様々な方法を試されたら
しく、取り敢えずの結論として言っていたのが、

「ある程度何かを出来る人よりも、何も出来ないけど、モチベーシ
ョンだけは高い人が、結果を出す」
ということでした。


ありきたりですが、やはり、モチベーションの高さや熱意に敵うも
のはない
ようです。


逆に、モチベーションや熱意がなければ、どんなに能力の高い人で
あっても、そこそこの成果しか出せないということなのでしょう。


実際にそのオーナーさんも言ってましたが、「人当たりも良く、あ
る程度何でもそつなくできるけど、モチベーションがない人には、
リピートが来ない」
とも。


何もできないがモチベーションだけは高い人は、初めこそまったく
リピートが来なかったそうですが、それもいつの間にか、一人、ま
た一人と、ボチボチリピートしだしたというのです。


あれが出来るとかこれが出来るということよりも、“何が何でもや
ってやるぞ”という熱意
が勝るということ



そんな話を聞いていたら、昔読んだ「成功の法則 松下幸之助はな
ぜ成功したのか」の一節を思い出しました。


今回は、その一節を是非紹介したいと思います。


「成功の法則 松下幸之助はなぜ成功したのか」





以下引用。


能力は六十点でいい


能力は成功のために、いったいどれだけ必要なのだろうか。

優秀な人材でなければ権限を委譲できない、という考え方もあるか
もしれない。

しかし、極小企業からスタートした松下幸之助は客観的に言えばそ
れほど人材に恵まれていないにもかかわらず、どんどん権限を委譲
して、仕事を部下に任せていった。

「六十点の能力があれば、その人にどんどん仕事を任せたらいい」
というのが松下の人材観
であり、また実際にそのやり方でたいてい
は成功した。

六人の人がいたとすれば、三人はうまくいって、二人はまあそこそ
こ、あとの一人がときに失敗する、という結果であったらしい。

また、結局は実際にその地位につけてやらせてみなくては、能力が
あるかどうかわからないが事実であったという。


能力は六十点でいい

ただし、それプラス熱意が大事だと言っている。

もちろん百点の能力があれば望ましいが、しかし実際にやってみな
ければわからないのだから、能力の点数はそもそも正確に判断する
ことは不可能である。


だから、六十点の能力と、そしてなによりも熱意

これがセットになっていれば、どんどん権限を委譲して、責任を持
たせて仕事をやらせる。

そうすれば、責任あるそのポジションが人を育てることになる。

それが権限を委譲するときのコツであった。

あるいは何か事を始めようとするとき、成功するのか、失敗するの
か、不安がよぎる。

さまざまな判断が先に立つ。

しかし神ならぬ身、先の先まで見通して一〇〇%正しい判断をする
ことなど、実際はできるものではない。

だから松下はこう考えていた。

「六十パーセントの見通しと確信ができたならば、その判断はおお
むね妥当とみるべきやないかな。お互い人間としては、見通せると
してもせいぜいが六十パーセントというところ。そのあとは、その
人の熱意と、勇気と実行力や」


いかに的確な判断をしても、それをなし遂げる熱意と、勇気と実行
力がなければ、その判断はないも意味を持たない


熱意と勇気と実行力が、六十%の判断で、一〇〇%の確実な成果を
生み出していく。

それが、現実の姿なのである。


以上引用。




以下の西野亮廣さんの二冊の著書は、お店を運営されている方であ
れば是非読むべきだと思います。

現状、何かで行き詰っていると感じるならば、何らかしらのヒント
があると思います。


「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」




「新・魔法のコンパス」





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