ただただ遅すぎる
理美容室の数も飽和状態になり、従来の技術メニューを“安売り”
してしまい、お店の経営が厳しくなってしまっている理美容業界。
そこで焦って、従来の技術メニュー以外でニーズのあるものを提供
しようと試みてはいますが、既にそのニーズを掴んだ専門店がゴッ
ソリお客を奪っています。
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「病院に通って飲み薬で発毛・育毛対策の時代」と私は表現してい
るのですが、美容業界、とくに美容組合はどうやら時代の流れとい
う概念がなさそうです・・・ということで以下の記事。
「サロンでできる薄毛対策」の総合講座
以下引用。
東京都美容組合は「サロンでできる薄毛対策」をテーマにした総合
講座を2019年11月開催する。
令和元年度生衛営業対策事業(組合員店対象)として行うもので、
他店との差別化、高付加価値メニューの導入などを目指す。
高齢化社会における美容室のあり方の一つとして、薄毛に悩む高齢
女性をターゲットにした新しいサービスを提供することで、美容室
の生産性向上を後押しする。
3つの講座で構成され、11月12日は「育毛ヘッドマッサージ」、19
日は「眉毛エクステ」、26日は「増毛エクステ」が行われる。
1講座ののみの受講も可能。受講料は1サロン(2名まで)につき
1講座7千円(税別)。15サロンまで。
詳細・申込みは組合事務局へ
電話 03-3370-2131
以上引用。
これに対して私は以下のツイート。
内容云々もツッコミどころ満載だけど、今頃対策って・・・遅すぎる。
— arusara (@arusara_jp) October 12, 2019
受講料取られて終わりだもんね。実際の問題は、サロンでどのように展開していいか!?なのに。技術だけ教えても何にもならんのに。#美容室
「サロンでできる薄毛対策」の総合講座https://t.co/e5qNLkaMRD
『内容云々もツッコミどころ満載だけど、今頃対策って・・・遅す
ぎる。受講料取られて終わりだもんね。実際の問題は、サロンで
どのように展開していいか!?なのに。技術だけ教えても何にも
ならんのに。』
人口構造の変化を捉えていれば、10年以上前から対策は取れたであ
ろう内容の記事です。
とにかく、遅すぎます。
約10年前に日本の人口はピークを迎え、緩やかに人口が減少してい
ます。
人口問題は、とかく人口減少ばかり注目されていますが、本質は、
人口減少をもたらす出生数の減少、高齢者の増加、そして社会の支
えである勤労世代の減少なのです。
2017年には、女性の3人に1人が65歳以上になり、2020年には、女
性の2人に1人が50歳以上となります。
そして、全体では、65~74歳の人口よりも、75歳以上が多いのです。
つまり、高齢者がより高齢化している。
出生数も2016年に100万人を下回ってからわずか3年で、2019年は
90万人を割る可能性が高い。
「少子高齢」社会が今の日本。
以上の事は、別に今だから分かったことではなくて、統計上の問題
で、大体は予測していたものばかり。
時代の変化で、今ある仕事で求められる内容は変わります。
仕事の内容ばかりではなく、美容室の在り方さえも変わるのは、時
代の流れを考えれば当然のこと。
仕事の内容も仕事そのものも変わります。無くなる仕事もあれば、
新たな仕事も出てくる。
「今は有るがこれからは無い」
「今は無いがこれからは有る」
時代の変化とは、まさにこういうことです。
この変化を受けて、美容室が意識すべきは、美容に対するのニーズ
の変化なのです。
ですから、美容室が意識しなければならないキーワードは、老化予
防、メンテナンス、若返り、リラクゼーションでしょう。
「だらかセミナーをやって技術的にもレベルアップしないといけな
い」「お客のニーズを満たさなければならない」と言いたくなるか
もしれませんが、実際、この程度のセミナーで身につけられる技術
など高が知れてます。
もう何年も前から、薄毛等に関する専門店が存在していて、いまで
は病院までも、そこの積み重ねてきたモノに敵うわけがありません。
やっていることは否定しませんが、ただただ遅すぎるのです。
美容業界に携わっている方なら分かると思いますが、なんとも美容
組合がやりそうなセミナーです。
では、今からでもやれる美容室の対策は?
これについては、「美容室の来店サイクルも問題を考えてみた」に
書きましたので、そちらをどうぞ。
河合雅司さん「未来の年表(人口減少日本でこれから起きること)」
には、今後の人口問題が指摘されており、まずは事態を把握するに
は最適な一冊だと思います。
永井孝尚さん「これ、いったいどうやったら売れるんですか?」
身近な疑問からはじめるマーケティング
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【関連記事】
「薄毛対策の認知度と期待度」
「食べるに困らない」
「美容業界の仕事の変化」
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