時代の流れを意識して最適化する


現在の美容室は、2極化しています。大きく分けると、個人経営美
容室と低料金大型チェーン店です。何度も繰り返し書いていますが、
増加する店舗数を年々減少している売上を奪い合っている形になっ
ています。

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それもそのはずで、美容業界の流行は、技術の“安売り”ですから、
全体の売上が減少するのは至極当然
です。


私の知る限りでありますが、美容室の変遷を書いてみます。


バブル期以前からバブルがハジケルまでは(1980年~1991年~)、美
容室は、いわゆる“ブランド店”が幅を効かせていました。

美容メーカー系の認定サロン。

つまり、お店の看板に「ロ〇〇ルアトリエサロンやプレステージサ
ロン」という表記がありました。

もちろん、今もたま~にみます。


その呼称によって、美容メーカーとの年間取引額が違っていたわけ
です。

看板に美容メーカーの名前を入れていたくらいですから、メーカー
のブランド力が今以上にありました



この時にも既に、低料金のお店はありましたが、ごくごく一部の存
在でした。


90年代に入り、バブルはハジケますが、美容室の数は増加。

これは、大型のブランド店で働いていた美容師の独立が、この頃か
らはじまるわけです。

そして、美容室の規模も1~2人が増加してきます。


1997年から日本はデフレに突入。

2000年代に突入すると、どの業界も、“安売り”が始まりました

ちなみに、マクドナルドのハンバーガーが1個100円を切ったのが
ちょうどこの頃です。


美容室も技術の安売りがチラホラ出てきて、この前後に登場したの
が、いわゆる1000円カット



日本の人口のピークだったのが、2007~2008年だったと思いますが、
その頃に登場したのが、ヘアカラー専門店。


カット専門店もヘアカラー専門店にしても、元々美容室・理容室で
行うサービスを切り売りするだけの専門店



技術の切り売り(安売り)は、デフレの波に乗って一気に加速し、
店舗数を増やしていきました


かつては、ごく一部の存在であった、安売り美容室が、一般化して
いきました。


ちょうどヘアカラー専門店が登場したときが、美容室業界全体の総
売上高のピーク
でした。


ところが、従来の安売り店は、オシャレ感がない。

ということで、ちょっとオシャレな低料金大型チェーン店が出てき
たわけです。


かつての美容メーカーのブランド店は、なくなり、大きく分けると、
個人経営美容室と低料金大型チェーン店となったわけです。


つまり、美容室の2極化。


個人経営美容室は、低料金大型チェーン店にお客を取られ、低料金
の店は、低料金のお店とのお客の奪い合いが激化
しています。


最近は、個人経営のお店(もちろん会社組織もあります)からの独
立よりも低料金のお店からの独立が多いように思います。


美容室からの“独立”というよりは、今は、「フリーランス美容師」
「シェアサロンで働く(業務委託)」という形が多くなっているよ
うです。


この背景には、SNSや働き方改革ということが言われていますが、
実際は、人を雇えるほどの体力のある美容室が減っているだけだと
私は捉えています



今後は、お店をオープンするにしても、どういう“形”でお店を打
ち出していくかが、今まで以上に大事になるでしょう



つまり、お客のニーズをいかに掴むかです。

商売は、あくまでも相手が喜ぶことをしなければなりません。

自分がやりたいことをお客がそのまま支持してくれれば大いに結構
ですが、実際は、そんなことはありません。


お客が美容に抱くニーズは、時代とともに変化しています。

パーマそのものが美容室のニーズだった頃とはワケが違います。

現在の美容室の造りは、ハッキリ言って時代遅れであり、あくまで
も、従来の技術メニュー(カット、カラー、パーマ)をやるための
造り
になっています



ですから、新しいニーズに対応するには、限界が出てきています。


たとえば、リラクゼーションメニューを展開しようとしても、その
ような造りにお店がなっていない。

更に、生産性や人手不足を解消するために、自動シャンプー機やケ
アドライといった機材の導入も必要になってきている。


こうした変化に対応出来るところ出来ないところが、ハッキリと出
てきている
ようです。


比較的私の周りには、今後を見据えて店舗改装もしくは移転すると
ころがちらほらあります。


もちろん、店内の床や壁が古く汚くなったので、「改装」とは違い
ます。

お店の造りをお客のニーズに合わせて「改装」するという意味です。


一時期よく目にしていたのが、「○○2.0」「○○をアップデート
(再定義)」というフレーズ。


つまり、従来のあらゆる職種や業態、そして、生き方までも時代の
変化に合わなくなってきている
ということでしょう。


今までのやり方で通用しなくなってきているので、改めて美容室の
在り方から造りまでを、時代の変化に合わせて最適化していく時期
のような気がしています




時代の変化に最適化したいならば、以下の三冊がお勧めです。


堀江貴文さん「僕たちはもう働かなくていい」




堀江貴文さん落合陽一さん「10年後の仕事図鑑」




「ライフ・シフト 100年時代の人生戦略」





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