成人おむつ市場


以前の記事「需要の飽和」でも取り上げましたが、日本では、急速
な高齢化に伴い、成人向け失禁対策商品(大人用紙おむつ)の売上高
が、2013年前後に乳幼児用おむつの売上高を上回りました。

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ということで、大人用紙おむつに関連する記事を紹介します。


アングル:成人おむつ市場が世界で拡大、
羞恥心払しょくで成長余地



以下引用。


[シカゴ/東京 22日 ロイター] - 世界的に高齢化が進むなか、
おむつを必要とする大人が新生児よりも多くなる日はそう遠くない。

おむつを含む失禁対策グッズを売るメーカーにとっては非常に大き
なビジネスチャンスだ。

おむつを含む失禁対策グッズを売るメーカーにとっては非常に大き
なビジネスチャンスだ。

ただし、長年にわたって売上拡大を阻んできた顧客の羞恥心を払拭
できれば、の話である。

成人用おむつや使い捨て下着、吸収パッドの市場は急速に成長して
いる。

ユーロモニターによれば昨年は前年比9%増の90億ドル(約98
00億円)に達し、過去10年間で2倍に拡大した。

だが、エシティやキンバリークラークなど市場を先導するメーカー
各社は、尿漏れの可能性のある成人4億人以上のうち、適切な商品
を購入しているのは半数にとどまるとみている。

購入を恥ずかしく思っているせいだ。 (後略)


以上引用。


これに対して私は以下のツイート。





子供向けのおむつが需要の飽和だったものを、大人用おむつで需
 要を創造した好例のひとつ。



今では、大人用紙おむつのテレビコマーシャルは当たり前です。


記事では、売上拡大のために、“どのようにして”大人用おむつを
販売していくかが課題的なことが書かれてあります。


私としては、そこ(既に存在しているマーケットの成長余地)はあ
まり重要なことではありません。


むしろ、「おむつは赤ちゃんのもの」という常識を疑った人間が存
在したという事実
の方が遥かに重要です



おむつの常識を疑った人がいなければ、大人用おむつは存在しなか
った
わけです。

大人用おむつというマーケットが創られたことが私にはとてつもな
く、重要なことです。

マーケットさえ出来てしまえば、後は、売り方、見せ方の問題をど
のように解くかです(確かにこちらも難しい問題)。


存在しなかった、大人用おむつのマーケットを創った事実


日本は、少子高齢化社会ですから子供用おむつの需要は、誰が考え
ても明らかに減少していきます。


子供の出生数は、今後は減少するだけなので、「需要の飽和」が必
然的に起こるわけです。


そこで“少子”ではなく“高齢”に目を付けた。


市場の成長余地は、1を100にする話で、市場を新しく創ることは、
ゼロをイチにする話ということ



市場を創るにしろ市場の成長にしろ、「常識を疑ってみる」ことが
大事なのです



「常識」の、99%は“仮説”にすぎないという説があります。


常識といわれるものの中には、真実とは違っているものもあします
し、常識は必ずしも、真実をあらわしているわけではありません



出来る限り、常識にとらわれない自由な視点を持つようにしたいも
のです。



堀江貴文さんの「疑う力」は、読まれたでしょうか?


常識を疑う力を持とう。ウソをウソと見破る力を養おう。

人と同じことをやっていたら損するだけだ。

ファクトに行き着くためには、自分自身の頭を使って「なぜ」「ど
うして」と思考を続けるよりほかない。

「常識」の99%はウソである。


常識を疑う力をつけたい人にはお勧めです。






市場の成長、市場を創ることに興味のある方は以下の二冊がお勧め
です。


永井孝尚さん「これ、いったいどうやったら売れるんですか?」
       身近な疑問からはじめるマーケティング




永井孝尚さん「なんで、その価格で売れちゃうの?」
       行動経済学でわかる「値づけの科学」





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