データは分析して読み解く
11月3日に「美容室25万超える」という記事を書いたばかりでした
が、どうやら倒産件数も増加しているようです。単純に、潰れるお
店の数よりも、新しく出来るお店の数がどのような関係にあるのか
の話なのですが、出店率と倒産率はどうなっているんでしょうか?
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美容室の倒産件数 最多を更新する勢い
以下引用。
先月末発表された衛生行政報告で、3562店(1.4%)増えて過去最
多の25万1140店になるなど増加するばかりの美容室だが倒産件数
も急増、今年10月までに92件と過去最多の倒産件数を数え、今年は
100件の大台を超す勢いだ。
2019年11月11日、東京商工リサーチが発表した「美容室の倒産状況」
による。
同社によると、美容室の過去最多の年間倒産数は95件で、このまま
推移すると過去最多を更新する。
1月から10月までの倒産件数92件は、前年同期の29.5%増という。
倒産した企業のうち1千万円未満の資本金企業が88件を占め、経営
規模は個人企業を含め小規模が多く、負債額も少額なのが特徴とい
える。
倒産理由は、「販売不振」(業績不振)が75件、「累積赤字」7件、
「過小資本」(運転資金難)3件など。
負債額は1億円未満が87件で大半を占めた。
1億~5億円は5件。破産の形態別では消滅型が81件、民事再生法
による再建型は11件だった。
このほか同社のデータベース(379万社)によると、倒産以外の
「休廃業・解散」美容室は昨年(2018年)は242件で、過去最多だ
ったという。
美容室は毎年・推計約1万店舗を超す新規サロンが開業していると
いわれるが、その一方で廃業する美容室も着実に増加しているのが、
このデータからうかがえる。
以上引用。
これに対して私は以下のツイート。
軒数でいえばそうなるでしょう。数よりも”比率”で表してくれると有難いのだが・・・数自体では、実際は比較しようなない。#美容室
— arusara (@arusara_jp) November 12, 2019
美容室の倒産件数 最多を更新する勢いhttps://t.co/4ZCgwB8gjs
『軒数でいえばそうなるでしょう。数よりも”比率”で表してくれ
ると有難いのだが・・・数自体では、実際は比較しようなない。』
まあ、この記事自体は、「ああ、そうなんですね」っていうくらい
のものなんですが・・・
この手の記事に、いつも思うことがあって、「単純に数だけをいっ
たらそうなるだろう」ってことです。
私が知りたいのは、あくまでも比率とか割合です。
つまり、100軒あって1軒潰れるのか?
1000軒あって1軒潰れるのか?
これは、潰れる軒数だけにスポットを当てたら1軒という数字は変
わりません。
ですが、何軒中何軒が潰れたのか?が重要なことだと思うのですが、
いつも数字だけに留まっています。
美容室の軒数は、増加しているので、倒産件数も増加するでしょう。
だから、「過去最多の倒産件数」という表現は、確かに事実かもし
れませんが、これを見た多くの人間は、「厳しいなぁ~」ぐらいに
しか考えないでしょう!?
しかし、比率や割合となると、話は変わってきます。
たとえば、「昨年100軒が潰れたのが、今年は、200軒潰れました」
とします。
軒数だけ考えれば、2倍も潰れています。
ところが、実際の店舗の数は、昨年が、1000軒だったのが、今年は、
2000軒に増加していたら、どうでしょうか?
比率・割合で考えると、昨年が、0.1%、今年も、0.1%です。
データは、分析することの方が、遥かに大事なのです。
数字だけを見せられると、簡単に騙されてしまいます。
データは、分析して読み解くことが重要なのです。
本日紹介した記事からは、倒産率も出店率も分かりませんでしたね。
(倒産件数の増加率は分かりましたが)
私が興味あるのは、それなんですが、残念です。
さて、本日の内容に最適な一冊はこれしかないでしょう。
中室牧子さん 津川友介さん
「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法
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