口コミの出ない美容室は淘汰される!?
いわゆる美容室の細分化された形として、カット専門店とヘアカラ
ー専門店があります。そして、数年前から登場したのが「メンテナ
ンスサロン」です。この「メンテナンスサロン」とは、カット専門
店とヘアカラー専門店を組み合わせた業態です。
人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。
この「メンテナンスサロン」を持ち上げている記事がありましたの
で紹介します。
口コミ・チラシで集客する「おしゃれ過ぎない」美容院
驚きの立地戦略で売り上げ爆増中
以下引用。
街中に多く見かける美容室。
今やその数はコンビニや歯医者の軒数をもしのぐといわれており、
厚生労働省発表の「平成30年度衛生行政報告例の概況」によると、
2018年度末時点で全国に25万軒以上が営業している。
日本フランチャイズチェーン協会が発表している「JFAコンビニエ
ンスストア統計調査月報(2019年3月度)」では、19年3月時点で
全国のコンビニは5万5000軒ほど。
実際に、美容院はコンビニよりも多く街中に存在している。
店舗数が多くなるにつれ、消費者はどの店に行けばよいか迷うこと
になる。こうした背景から、リクルートライフスタイルが運営する
「ホットペッパービューティー」などの予約サイトが生まれており、
今やその影響力は測り知れない。
そんな中、美容室大手のアルテサロンホールディングス(横浜市)
のグループ会社であるC&P(横浜市)が運営する美容室「チョキ
ペタ」は、ホットペッパービューティーなど予約サイトに頼らず、
口コミやチラシといった集客方法で売り上げを伸ばし続けている。
その裏側には一体どのような仕組みがあるのだろうか。
C&Pの置塩圭太社長に取材した。
(中略)
チョキペタでは、集客にホットペッパーなどの予約サイトを活用し
ていない。
また、チラシもオープン時に使うことはあるが、基本的には「口コ
ミ」に頼っているという。
こうしたアナログとも思える手法で売り上げを伸ばし続けているカ
ギは、立地の選び方にある。
チョキペタは、郊外のスーパーマーケットの一角など、「こんなと
ころに美容室が!」と思うような場所に出店を重ねている。
(中略)
置塩社長は「高齢化という追い風を受けて、メンテナンスサロンと
いう形態は10年後、20年後も『文化』として残っていくはず。
まだまだ発展途上だと考えているので、休眠美容師の活用も踏まえ
て、事業の土台を固めていきたい」と話す。
「おしゃれ過ぎない」ことを強みに売り上げ拡大中のチョキペタ。
19年3月にはメニューの値上げを行ったが、直近の数字では来店客
数、客単価ともに成長を見せている。
今後の推移にも目が離せなさそうだ。
以上引用。
これに対して私は以下のツイート。
他の安売り店からのお客と一般の個人店からのお客が流れているだけで、美容業界全体としては総売上は減少中ということを忘れてはならない。つまり、美容室の流行は安売りだから。集客において口コミの出ない美容室は淘汰される。https://t.co/QopwpFaUeh
— arusara (@arusara_jp) November 28, 2019
『他の安売り店からのお客と一般の個人店からのお客が流れている
だけで、美容業界全体としては総売上は減少中ということを忘れ
てはならない。つまり、美容室の流行は安売りだから。集客にお
いて口コミの出ない美容室は淘汰される。』
美容業界の流行は、完全に“技術の安売り”です。
この流れはやはり威力が凄まじく、日本経済がデフレであることも
悪い意味で後押ししてくれています。
同じようなモノやサービスであればお客は当然、値段の安い方に流
れていきます。
つまり、個人経営美容室から低料金美容室にお客は流れてしまって
います。
更に、ホットペッパーも相まって美容室自体の検索よりも、“安い
美容室”を探すことに繋がっています。
お客の心理とすれば、「美容室なんてどこも同じ」ということでし
ょう。
それでも、「私はやっぱりこの美容室じゃないとダメ」と思える固
定客を掴んでいる美容室は、この安売りの流れがあっても、なんと
かお店をやっていっているのではないでしょうか。
美容室の王道の集客といえば、やはり「口コミ」です(あくまでも
個人的な意見)。
口コミが出るような技術を提供し、接客をし、満足させることが出
来ているか。
何故、口コミが王道の集客かといえば、それは来店しても極めて失
客が少ないからです。
集客のために各種広告、チラシ、ホットペッパーのような予約サイ
トをいくら活用して、集客できたとしても、失客させては何の意味
もありません。
ホットペッパー等を見て来店するお客は、“値引きが魅力”で集ま
ったお客が多いということで、来店する目的は別に“そのお店”で
なければならない理由が他にないということです。
固定客からの口コミは、お店の雰囲気だったり、美容師の人柄だっ
たり、実際に足を運んで体験して、「これだったら勧められる」と
いうときに他人に口にするものでしょう。
誰だって相手から「変なお店を紹介された」と思われたくないので、
他人に紹介するときは、意外と慎重になるもの。
それから忘れてならないのは、とくに女性の場合、自分が本当に気
に入っているときは、中々他人には紹介しないものです。
ところが、変なお店となると誰かに言いたくなる。
女性の口には注意が必要ですね。
来店する理由や目的が値段ではなく、そのお店自体の“何か”にあ
ることが大切なのです。
口コミとは、あらかじめ、その“何か”を有難いことに理解して来
店してくれます。
口コミが出ないということは、あなたのお店にその“何か”がない
ということかもしれません。
改めて、「お客が、何故、来店してくれているのか」を考えてみる
といいと思います。
これからは、「美容室を“どういう形”で打ち出していくか」を激
しく問われる時代に突入したと思います。
そして、美容室を創るのは、やはりそこで働く美容師であり、あく
までも“人”です。
いくら形を変えても、肝心かなめの中身が伴わなければまったく意
味がありません。
美容室の在り方を考えるということは、美容師の在り方を考え、そ
して見直すということなのではないでしょうか。
営業、販売、接客で悩んでいるなら、日本で一番モノを売っていた
であろう髙田明さんの「伝えることから始めよう」を読むことをお
勧めします。
西野亮廣さんの「新・魔法のコンパス」では、「集客」と「失客」
について説かれてあるので、お店を運営されている方は、絶対に読
むべき一冊です。
人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。

【関連記事】
「美容室とコミュニティ運営」
「常連客は何を重視する?」
「顧客満足には何が必要か」
コメント