ヘアカラーのニーズ
美容室に通う理由は、「キレイになるため」です。
・キレイになりたい
・(他人よりもよく)見られたい
・若くなりたい・若くありたい
これが本来の来店目的であり、カット、ヘアカラー、パーマはその
為の手段でしかありません。お客の来店目的を満たすことが、美容
室には求めらます。
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2017年には、女性の3人に1人が65歳以上になりました。
2020年には、女性の2人に1人が50歳以上。
全体では、65~74歳の人口よりも、75歳以上が多いのです。
つまり、高齢者がより高齢化しているのが、現在の日本の姿。
この変化を受けて、美容室が意識すべきは、美容に対するのニーズ
の変化だと私は思います。
つまり、「老化予防、メンテナンス、若返り、リラクゼーション」
といった美容に繋がるニーズをいかに掴むかではないでしょうか。
以前の記事「美容室の来店サイクルの問題を考えてみた」において、
このニーズから美容室が改めて取り組む事として、
・ヘアカラー白髪染め
・髪が細く、ボリュームダウン、頭皮が透ける、ツヤがない
・傷んだ髪の毛の修復(メンテナンス)
の三つを挙げました。
本日は、そのひとつ「ヘアカラー」についての記事を紹介します。
ヘアカラーの目的 30代ファッション、40代白髪染め
以下引用。
「ヘアカラー」に関する調査
30代女性はファッションとして、40代女性は白髪染めとしてヘアカ
ラーをしている。
この年代を境にヘアカラーの目的が逆転しているのがわかった。
ヘアカラーケアのプロフェッショナルブランド「エブリカラーデイ
ズ」は「ヘアカラー」に関する調査を行い、2019年11月28日発表し
た。
主なサマリーは
・ヘアカラーの目的
30代は、8割の人がファッションとしてのヘアカラーであるのに対
し、40代になると8割以上が白髪染めと一気に逆転。
・ヘアカラーの頻度
30代は、8割以上の人が2か月または3か月に1回のペースだが、
50代になると半数以上の人が「1か月に1回またはそれ以上」の頻
度でヘアカラーを行う。
・ヘアカラーのストレス
4割以上の人が、ヘアカラーをする時またはその後にストレスを感
じていた。
ヘアカラーの3大ストレスは、
「退色が早い・黄ばむ」「髪がパサつく」「頭皮や肌のトラブル」。
ファッションカラーの人のストレスは、「頭皮や肌のトラブル」が
トップ。
白髪染めでは、「退色や黄ばみ」が最も大きなストレスになってい
た。
・ヘアカラー後のケア
ヘアカラーの薬剤には皮膚炎の原因になるものがあることを知って
いますか?という質問に対して、知っている・何となく知っている
と答えた人が7割以上いる一方で、カラー後のケアに関しては美容
室で特別なケアを行っている人は、わずか7.5%、自宅でケアを行っ
ている人は15.8%だった。
調査結果の詳細は
https://everycolordays.jp/questionnaire/
以上引用。
これに対して私は以下のツイート。
白髪染めをヘアカラー専門店や安売り店にお客を奪われている一般美容室。2020年には女性の2人に1人は50歳以上となるので、白髪染めのニーズはこれからなのに。#美容室
— arusara (@arusara_jp) November 28, 2019
ヘアカラーの目的 30代ファッション、40代白髪染めhttps://t.co/eYO0HmUTOx
『白髪染めをヘアカラー専門店や安売り店にお客を奪われている一
般美容室。2020年には女性の2人に1人は50歳以上となるので、
白髪染めのニーズはこれからなのに。』
「街ですれ違う女性の殆ど」と言っていいほどに、ヘアカラーをし
ています。
このヘアカラー、実はホームカラーが殆どなのです。
ヘアカラーをしている人の約1割程度しか美容室で髪を染めていま
せん。
残りは、ホームカラーと美容室を併用するか、ホームカラーのみな
のです。
現状として、ホームカラーと美容室を併用する人の多くが、従来の
美容室より安く染められるヘアカラー専門店や低料金大型チェーン
店に流れています。
ここでいうヘアカラーとは、白髪染めのことです。
紹介した記事にあるヘアカラーをファッションの一部としているの
は、ほんとごく一部でしかありません。
ヘアカラーを語るということは、白髪染めを語るということです。
お客からしてみると、ヘアカラーの最大の難点は、毎月染めなけれ
ばいけないということになります。
「退色が早い・黄ばむ」「髪がパサつく」「頭皮や肌のトラブル」
の前に、毎月美容室に行くのが面倒なわけです。
しかも、結構な金額がかかります(世の奥様方にしてみれば、これ
が一番の頭の痛いところかも!?)。
だから、美容室で高いお金を払うよりも、自分で染める面倒なホー
ムカラーをするくらいなら、「早くて、安くて、キレイ(?)」の
ヘアカラー専門店に行くようになるわけです。
今まで美容室に来店したお客が、ヘアカラー専門店や低料金大型チ
ェーン店に流れているわけですから、全体的にヘアカラーの単価も
下がり、美容業界全体の売上げも下がるのは当然です。
結果として、美容室の数の増加と反比例して、美容業界全体の総売
上げが下がることになっています。
そこで、多くの個人経営美容室は、何かしら「単価を上げる」こと
を考えるか、何も考えずに「安売り」を始めます。
そうではなくて、記事にあるようなお客のニーズを掴む努力が大切
なのです。
私は、美容室や美容に対するニーズは“絶大だ”と思っています。
美容の技術を磨くことももちろん大切ですが、それ以上に、お客の
ニーズとは何かを徹底的に考え、掴む努力こそが今の美容室には求
められているような気がしています。
お客のニーズとは、美容技術のメニュー、たとえばヘッドスパやト
リートメントなどを言っているのではありません。
今回の記事にもあるように、ヘアカラーであれば、「退色が早い・
黄ばむ」「髪がパサつく」「頭皮や肌のトラブル」ということです。
ヘアカラーのストレスは、裏返せばニーズであるわけですから、そ
の一つ一つを解決するように後はしっかりと勉強するしかないと思
います。
勉強はもちろん自分のためでありますが、お客が喜ぶためのもので
もあるのです。
来店するお客を喜ばせるには、簡単な方法などなく、試行錯誤を積
み重ねるしかないと思います。
以下の西野亮廣さんの二冊の著書は、お店を運営されている方であ
れば是非読むべきだと思います。
現状、何かで行き詰っていると感じるならば、何らかしらのヒント
があると思います。
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