条件は誰でも同じ


現在の日本の人口は、2008年前後をピークに減少傾向にあります。
とはいえ、未だに1億人以上の人口を誇っているわけです。問題と
されているのは、人口減少というよりも、人口構造の変化であると
私は捉えています。

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簡単に言うと、働ける人の割合と、支えてもらう人の割合のバラン
スが悪くなるということ。


間違ってほしくないのが、人口減少だから人手不足ではないという
ことです。


この人手不足という言葉のイメージとして、人口減少を結び付けて
しまいがちです。


今、日本でいうところの人手不足の多くは、低賃金労働者不足です。

低賃金で働いてくれる人が不足しているだけです。


私からすると日本でネックになっているのが、成長率なのかなと思
います。


成長率といえばやはり、GDPですね。

所謂先進諸国の中で、成長率が最低なのが日本です。


1997年から日本のGDPは、ほぼ横ばいだそうです。

良くも悪くも現状維持。


成長企業があれば、その反対側で衰退企業がある。

全体の数字が変わっていないので、数字の取り分が変動するだけ
すね。


携帯キャリア、ドコモ、au、ソフトバンクで、携帯市場はキレイに
3分割されています(最近楽天が加入しましたが苦戦中!?)。


ソフトバンクも全体シェアの3割取るまでは、あらゆるキャンペー
ンやらサービスやらを展開していましたが、丁度3割取ったあたり
から、それ以上のシェア拡大は望まないとばかりに、最近はかつて
のような目立った動きは見られません。


ということは、ソフトバンクユーザーは、かつてのドコモユーザー
か、auユーザーという確率が高いというわけです(もちろん新規ユ
ーザーもいるでしょうし、二つ以上のキャリアと契約している人も
いるはず)。



このブログでも度々書いていますが、私が携わる美容業界はどうか
といいますと。


美容室の店舗数は、増加傾向にあるのと反比例して全体の総売上は
減少傾向にあります



これで考えられるのが、美容室で消費されていたモノが美容室以外
でも消費されるようになった


更には、美容室で消費されるモノの単価が減少している。


私としては、以上の二つが同時に起こっていると考えています。


美容室にわざわざ来店しなくても、ヘアカラーは自宅で出来ます。

確かに以前から低料金美容室はありましたが、あくまでもごく一部
の存在でした。

現在といえば、美容室の流行は、“技術の安売り”です


多少の差はあるでしょうが、カラーの技術料金が5000円~7000円だ
ったのが、ヘアカラー専門店だと、2980円(安い!)です。


カットも1000円カット(今は1000円ではありませんが)。


これでは、美容業界での総売上が増加傾向に転じる可能性すら感じ
られません。


繁盛店が衰退店の売上を奪っているものの、奪った売上の単価が減
少しているという事実。

実際には、低料金の大型チェーン店が一般個人美容室から売上を奪
っています



奪い合っては、全体的な売上げが減少していく感じ。


技術の安売りが流行していると書きましたが、更に安くなることは
最近の美容室の動きを見ているとどうやらなさそうです。


技術の安売りは、客単価が下がり、売上を上げるには、数の理論で
来店するお客を出来るだけさばかねばなりません。

しかし、技術料金が安いからといっても、お客からしてみれば、月
に1回から一ヶ月半に1回ぐらいで十分
なのです。


もちろん冒頭で書いたように人口減少している事実はありますが、
それがモロに影響が出ているわけではありません。


つまり、お客の総数(来店数)が減少しているというよりも、来店
サイクルが長くなっている
のが美容室の一番の問題
です。


そして忘れてならないのが人件費の問題。


美容業界も低賃金労働者に入ると私は思います。

だから、あまりにも技術料金を安くすると、お客は喜ぶかもしれま
せんが、そこで働くスタッフ(技術者)は不幸
です。


だから、今の安売り店の技術料金が最低ラインだと思います。


それに加えて、今の日本の経済状況は、10月1日の消費税増税によ
る経済失速が止まらない
ようです。

日本百貨店協会が12月20日に公表した11月の全国百貨店売上高は、
対前年比▲6%。

10月の▲17.5%に続き、二か月連続のマイナス。

特に、化粧品や衣料品など、軽減税率の対象外の商品の下落が目立
っているようです。


しかしながら、業界・業種の違えはあれど、この条件は誰にでも同
です。


こんな時こそ知恵を絞り、現状に不満を漏らさず、前向きにとらえ
ていきたいものです。



厳しい状況だとしても、安定して売上を出しているところは沢山あ
ります。


そこに共通するのは、やはり「勉強」です。


何も特別変わったことは一切しておらず、ごく当たり前の事を日々
淡々とやっていくしかありません。


本来であれば、「勉強すべきこと」を後回しにした“ツケ”が、今
の美容業界の厳しい現状を招いているのではないでしょうか!?




以下の三冊は何から勉強したらいいか分からない人にはお薦めです。


落合陽一さん「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代
を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書」




伊藤穣一さん「教養としてのテクノロジー」




池内了さん「科学は、どこまで進化しているか」





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