質(供給)と希少価値(需要)
昨年10月の消費税増税を切っ掛けに美容室でも技術料金の見直しを
やったところは多いと思います。美容室は、個人経営が多いので、
技術料金の消費税は、割とアバウトなお店が多いのです。しかも、
店販商品でも税抜き価格で販売していたりします。
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ただし、今後は、インボイス制度とらやが始まるようですから、消
費税に関しては、きっちりとやっていかなければならないようです
が・・・!?
さて、冒頭に「技術料金の見直し」と書きましたが、「モノやサー
ビスの値段」をどうやって決めていけばいいのでしょうか?
値段を決める話の前に、お金の機能とは何かを知る必要があります。
お金には3つの機能があります。
① 何かと交換できる
② 価値をはかることができる
③ 貯めることができる
値段を決めるには、②の「価値をはかることができる」ということ
が重要なポイントです(もちろん全部だけど)。
モノやサービスの価値に対して、どれくらいお金を払っていいかを、
人は常に意識的にも無意識的にも考えています。
「これ意外に(値段が)高いなぁ~」は、価値を低く感じているか
らで、逆に、「これ意外に(値段が)安いなぁ~」は、価値が高い
とその人が感じているからこそ安いと感じるわけです。
価値は人によっとそれぞれですが、そうなってしまうと、いつまで
も値段を決めることが出来ませんので、価値を決める材料を考える
必要があるはずです。
価値を決める材料は何があるでしょうか?
値段を決める材料は何があるでしょうか?
結論から言うと、ありとあらゆる事柄が材料になり得ます。
同じモノでも種類によって値段は多様です。
買う場所によっても違う。
値段は、他のモノの値段とも密接につながりがある。
季節や気候の変化、工場の場所、使う素材、あるいは人々の関心、
好きなモノの変化、人気のあるスターが持っていたからなど、あり
とあらゆる理由が複雑にからみ合っています。
長い間値段の変わらないものもあれば、毎日のようにどんどん値段
が変わるものもあります。
そして、そういうことは、全てに理由があって、そうやって世の中
は動いています。
モノの値段が決まる仕組みはいくつかあるでしょうが、とくに重要
なのが「需要と供給」の関係です。
どれだけの需要があって、どれだけの供給ができるか。
需要が高くて供給が低ければ、値段は上がります。
逆に、需要が低くて供給が高ければ、値段は下がります。
つまり、値段を決めるときに考えるべきは、「需要と供給」です。
しかし、実際は(需要と供給なんて考えずに)、消費税率が変わっ
たことで、値上げを決めたお店(美容室に限っては)が殆どだと思
います。
一方では、値段を決めるときの考え方として、「需要と供給」なん
て度外視して値段を決める方もいるでしょう。
全ては、値段を決める人間の価値観の問題だとも思います。
美容業界の現状を考えると、冒頭の技術料金の見直しは、「需要と
供給」を考えると、供給過剰なわけですから、料金は自ずと低くな
っていくでしょう。
技術自体の質(供給)の問題よりも、希少価値(需要)の問題なわ
けですから。
全国に美容室が25万軒以上もあって、技術の質がどうのこうの言っ
ても、美容の技術メニューに希少価値がなければ、値段を高くする
ことは出来ません。
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