誰でも出来る仕事からの脱却


美容室は、機械を使っての仕事もありますが、大半は、まだまだ人
にしか出来ない仕事ばかりです。この世に機械が登場してからは、
わざわざ人がする仕事が少なくなり、それは、今後益々は絞られて
くるはずです。

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機械は量産可能ですから、機械が生産するものは、相対的に価格は
下がっていきます。

逆に、人が生産するものは、機械のように大量生産できないので、
価格は、上がらなければなりません。


但し、人間にしか生産できないものは、高付加価値がなければなら
ない
のです。


付加価値をいかにつけられるかどうか


これが今の美容業界の頭の痛い問題でしょう。ということで、以下
の記事。

理美容サロンの倒産件数が過去最多に


以下引用。


(前略)


倒産理由はいくつかあり、複合的に重なり合って倒産に至ったのだ
ろう。倒産の背景には、まず理美容業界がオーバーショップ状態に
あることがある。業界では人手不足というが、理美容師数と人口を
みれば理美容師過剰といえる。オーバーショップ、オーバーパース
ンなのが理美容業である。

また、いまの日本経済が低迷していることも理由としてあげられる。
給与の伸びが低く、消費者は買い控え、コストパフォーマンスを重
視する。同程度のサービスなら低価格、低料金を選択する。

この消費動向で恩恵をこうむっているのが、カット専門店やヘアカ
ラー専門店のいわゆる、お値打ちメンテナンスサロンだ。近年メン
テナンスサロンは都市部で急増し、その結果一般のサロンの来客数
は減少している。


(中略)


理美容業界はおしゃれでキレイなイメージがあり若者にとって人気
職種である一方、若年技術者やアシスタントを低賃金、一般企業よ
りかなり見劣りする労働環境で働かせ、そして使い捨てるというブ
ラックなイメージもある。その原因はサロン企業の経営にもある。

2019年、年間倒産件数が過去最多になった理美容業界だが、正常な
雇用ができない、力のないサロン企業が業界から淘汰されたともい
える。理美容業界全体からしたら15%ほどに過ぎないサロン企業だ
が、2020年、サロン企業は経営のありかたを根本的に見直し、理美
容業界を目指す若者を落胆させない夢のある業界にしてほしい。


以上引用。


これに対して私は以下のツイートをしました。





美容室は、国家資格を取得した美容師のみが美容のサービスを提供
できるわけです。

但し、美容室の経営自体は、美容師でなくても可能。

そこに大きな誤解というか、ギャップというか、つけ入るスキがあ
るように思います。

つまり、殆どの人間が、美容師しか美容室を経営できないと思い込
んでいたりします。

ですから最近は(今までもそうでしたが)、美容師以外のそれこそ
業界の違う人間が経営だけやっていたりします。


美容師が美容師を使って経営する美容室。

美容師じゃない人間が美容師を使って経営する美容室。


どちらの形態であっても成功しているところもあれば、失敗してい
るところもあります。


あらかじめ断っておきますが、私は、美容室の仕事(美容師)を軽
蔑して以下を書くわけではありません。


何かというと、美容師になるには国家資格が必要ですが、美容師は
誰でも出来る仕事」です


誰でも出来る仕事とは、バカにしているわけでもなく、ラクな仕事
という意味ではありません。


国家資格とはいえ、簡単に資格が取れるので、「なりたい」とさえ
思えば、殆どの人がその夢を叶えることができます。

ただ、これらの仕事に、医師や弁護士に求められるような高い専門
性は要求されません



需要と供給のバランスの話で、時給や給料は、仕事の希少価値に左
右されます



希少価値が低い仕事に、高い給料が支払われないのは当たり前です。


もっと言えば、美容室にしても美容師にしても、数が多いわけです
から、簡単に“かえがきく”わけです。


以上が私の見解で、それをふまえて紹介した記事を読むと、


「日本経済の低迷がぁ~」

「低賃金がぁ~」


などと、なんとも頓珍漢な事を書いてくれます。


資本主義で生きるというのは、「誰でも出来る仕事」で高い時給、
給料を受け取ることができないということに他なりません。


技術の質の向上よりも希少価値が大切ですが、これだけ存在する美
容室と美容師、それ自体には何の希少価値もありません



技術の質と希少価値を望むならば、あなたの美容室の価値、強みが
明確で、美容師として他の誰にも真似されないような何かが出来な
ければ意味がありません



いつも書いているように、これからは、「美容室を“どういう形
で打ち出していくか」を激しく問われている時代なのですから






「コミュニティとは?コミュニティの作り方とは?」

「モノが売れない時代はコミュニティでモノを売る?」

「まだ誰も知らないファンコミュニティの作り方」


こんな疑問を持たれたならば以下の三冊は必読です!


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前田裕二さん「人生の勝算」




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