楽天送料無料の件
営業は、「いかに相手の立場になって考えるか」といわれますが、
相手の立場になって“何”を考えればいいのでしょうか?これは、
「相手の利益」を考えることだと思うのです。ですから、自分の利
益ばかり考えて営業をすると相手に見透かされてしまうわけですね。
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商売は、あくまでも相手が欲しいものをいかに提供できるかだと思
うのです。
自分以外の相手が欲しいものを「ニーズ」ともいいます。
自分の利益だけしか考えない人間に人は寄ってきません。
私の場合、相手とは美容室になります。
美容室の利益になることを提示できなければ、こちらと付き合おう
とは思いませんよね!?
ただ相手の利益ばかりではこちらは何もありません。
ですから、お互いが利益になることが大事なのです。
つまり、“先”に相手の利益を考えることなのです。
美容室で行われるカウンセリングがあります。
カウンセリングとは、相手を説得し、双方が納得することです。
説得とありますが、ここを勘違いしている美容室が多いように思い
ます。
説得とはこの場合、冒頭で書いたように相手にとって利益があるこ
とを提示できることです。
何も相手を言いくるめることでも正論をぶちかますことでも、まし
てや熱弁を振るうことでもありません。
この行為自体が自分だけの利益のみしか考えていないものです。
これでは相手は納得するどころか、確実に失客することでしょう。
お互いが相手の利益を考える(想像できる)ことが大切なのではな
いでしょうか。
ということで以下の記事をどうぞ。
楽天“送料無料”予定どおり、三木谷社長「一部の店舗が騒いでい
る」
以下引用。
出店者の一部が反発する“送料無料”をめぐり楽天の三木谷社長は、
「一部の店舗さんが騒いでいる」などと述べた上で、予定どおり実
施する方針を示しました。
楽天は、ネット通販サイトの「楽天市場」で一定額以上の買い物を
した場合、事実上、出店者の負担で送料を無料にすることを決めて
います。
これについて一部の出店者が「一方的な負担の押しつけだ」と反発
していますが、楽天の三木谷社長は出店者に対し「アマゾンに負け
ているのは送料が理由だ」などと述べ、予定どおり送料を無料にす
ることに理解を求めました。
「一部の店舗さんが騒いでいるけど、結局、皆さんのところで買わ
なくなっちゃったら何の意味もないじゃないですか」(楽天 三木
谷浩史社長)
一方、楽天の送料無料をめぐっては、公正取引委員会が、独占禁止
法に違反する可能性があるとして出店者から事情を聴くなど調査を
始めています。
以上引用。
これに対して私は以下のツイートをしました。
新陳代謝なんだろうなと思う。何かを捨てなければ何かは得られない。
— arusara (@arusara_jp) January 29, 2020
楽天“送料無料”予定どおり、三木谷社長「一部の店舗が騒いでいる」 TBS NEWS https://t.co/MIMU4LqIip
楽天の内部事情など知るはずもないのですが、三木谷社長の「結局、
皆さんのところで買わなくなっちゃったら何の意味もないじゃない
ですか」というのがすべてを表しているような気がします。
もし送料無料をした場合、それに耐えられる店舗と耐えられない店
舗が出てくるような気がします。
多少ドライかもしれませんが、それはそれでしょうがないことだと
思うのです。
弱者救済とか強者の理論のようなことを語るつもりはないのですが、
今回の送料無料という変化に対応できない店舗は生き残れないだけ
の話だと思うのです。
昨年の10月、消費税が増税されました。
確かに、経済指標は良くないようです。
でもそれはそれなのです。
決まったものはしょうがないですし、三木谷さんではありませんが、
いくら騒いだところでどうこうなるものではありません。
ならば変化には変化するしか道はないのです。
もしかしたら、楽天から撤退したり店舗が閉鎖するところも出てく
ることで売上がダウンするかもしれません。
売上ダウンすること以上に最悪なのは、活性化されないというか新
陳代謝が起こらないことだと思うのです。
お客はある程度流動的なのが望ましいはずです。
お客が離れていくことは辛いことですが、何かを捨てなければ何か
は得られません。
忘れてならないのが、楽天自体が潰れてしまっては元も子もないの
です。
アマゾンに勝つとか負けるとかの前に楽天が存続することが大前提
で、楽天が発展するということが出店者(店舗)の発展にもなる。
三木谷社長の「結局、皆さんのところで買わなくなっちゃったら何
の意味もないじゃないですか」は、楽天がなくなれば何にもなりま
せんということだと私は思うのです。
店舗側も辛いでしょうが楽天側も辛い。
つまりは、お互いが相手の利益を考えることが出来るかどうかなの
だと思います。
さて、佐渡島庸平さんの「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 」
の中で「楽天とアマゾンの違いは何か?」が書かれてあります。
以下引用。
Amazonはショッピングモール、楽天は商店街だ。
楽天は、商品を中心にしたコミュニティを作っている。そのコミュ
ニティの力が売上を支えていたし、簡単に売上が落ちない秘密だっ
た。買い物をするときは、モノを購入することだけが楽しみではな
い。欲しいものがないかと探すのも楽しみだ。
Amazonは、購入体験自体は快適にしたが、購入する前の体験を楽し
みにはできなかった。ショッピングモールで買うときは、店員は必
要なときだけ話しかけてくる。
商店街だと、顔見知りの店員は、お薦めを教えてくれる。買いたい
から、買うのではない。店員に薦められて、買いたくなったから、
買うのだ。お店に来た時点では、買いたいという気持ちがなかった。
このことはすごく重要だ。
以上引用。
なるほど興味深い考察です。
この考察を読むと、楽天ユーザーが多いことも納得します。
ちなみに私は、Amazonユーザーですが・・・
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