簡単で当たり前の事を甘くみていないか


これからの美容室の在り方を考える前に、そもそも30年前の美容室
と何が決定的に違うのか?それは「パーマのニーズが落ちている」
ということです。パーマをかける人が約30年かけて徐々にいなくな
っていきました(パーマをかけている人ホント少ない!)。

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私もかれこれ20年近く美容業界に携わっています。

良くも悪くも周りが見えていないんだろうなと感じることがありま
す。

それが、「美容室の経営は美容師にかし出来ない」という思い込み
です


経営だけなら誰がやっても構いません。

もちろん私(美容師免許持ってない)も可能です。


最近はほんの少し変わってきたように思いますが、しかし大多数は
美容師が美容室の経営をしています。


どうしても美容師が経営をやると、「技術イコール経営」となって
しまいます


つまり、「技術が上手けりゃ儲かる」的発想。

よくよく考えてみれば、技術の上手い下手というのは、主観的なも
ので、評価は相手(お客)が下すものです。


とくに理容室に多いのですが、お店にトロフィーを飾ってあるとこ
ろがあります。

技術コンテストで入賞したかなんかなのでしょうが、そういうとこ
ろに限って、ヒマだったりします。


美容室・理容室は、未だに何の疑うこともなく技術の向上に取り組
んでいます



美容業界で美容師のためのイベント「ヘアーショー」というものが
あります。

スタッフを多く抱えている店舗では、「ヘアーショー」や「コンテ
スト」といったものは、ひとつのモチベーションになります。


こういったものを全否定するつもりはないのですが、美容室に来店
するお客が置き去りになっている感じがします。


つまり、自己満足の世界


いくら技術が上手くても(自己満足)、お客が満足しなければ全て
が無駄になります。

お客が離れていくのは、お客側に何らかのクレームがあるわけです。


技術はあくまでも商品であって、お客の要望に限りなく近い商品を
提供できなければなりません



即ち、これこそが美容室経営の当たり前の事ではないでしょうか


お客が気に入るかどうか、たったこれだけです。


そして、気に入るのは何も技術だけではありません。

それこそ、人でありお店(雰囲気等)を気に入ってもらえるかどう
かです。


難しいことは何ひとつなくて、簡単なことの連続です。

ここでいう簡単とは、やさしいという意味ではありません。

簡単とは、だれでも出来ることだけれでも、だれもそこまで深く考
えようとはしないことだと思います



当たり前で簡単なことって何でしょうか?


勉強、笑顔、挨拶、人に思いやりをもって接する、周りを喜ばせる、
どれもこれも当たり前で簡単なことです


しかし、殆どの人間が自分は出来ていると考えているのかどうかは
分かりませんが、この当たり前で簡単なことを徹底しません


勉強ひとつとっても、美容業という専門分野なわけですから勉強し
なければなりません。

確かに勉強しているかもしれませんが、技術のことばかり。

私から言わせれば、毛髪と化学薬品、もっといえば科学の勉強が全
くできていません。


パーマでいえば、ワインディングといったものばかりで、肝心かな
めの「パーマが何故かかるか」や「パーマ液」については勉強しよ
うとはしません。

やることといえば、パーマのかけ方(やり方)ばかりです。

これは、ヘアカラーもまったく同じことがいえます。


美容を売るところが美容室です。

奇抜なことなど考えることなく、淡々とお客が要望するモノ・サー
ビスを提供する。


そのためには、簡単で当たり前の事をフルパワーで徹底して取り組
むしかないのです。


差別化・高付加価値に囚われるあまり、技術のことばかりになって
しまっている店舗がとにかく多い。

まずは簡単でごく当たり前の事がちゃんとやれているかを見直す

そして、他店と差をつける唯一の方法。


それは、「」に他なりません

つまり、簡単で当たり前のことを圧倒的なエネルギーでやる続ける
ということ
です。





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