環境のせいにしてはイケない


2月は美容室にとって鬼門の月と言われています。売上が低迷する
からです。2月は他の月に比べて美容室に関わるようなイベントが
とくにありません。例えば、12月は年末ということで多くの人が美
容室に行きます。そして、1月は成人式があり、成人式を過ぎて本
当の意味で年越しを迎えるというお店も多いと思います。

人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。




しかしながら、12月だから、成人式だからといっても、現実にはそ
こまでの忙しさはかつてほどありません。

まあ、普通の月よりは少し“マシ”なくらいでしょうか。

そんな12月と1月の成人式を過ぎて、美容室に関わるようなイベン
トがない2月を迎えます。


とはいえ、これは平均的というか傾向の話ですから、ヒマな店は更
にヒマになり、忙しい店はやはり忙しいのです




さてさて、先頃、民間調査会社が消費税増税後の経済予測を発表し
ました。


GDP 大幅マイナス予測 消費税率引き上げで 民間調査会社


以下引用。


今月17日に発表される去年10月から12月までのGDP=国内総生産
について、民間の調査会社の間では消費税率の引き上げで個人消費
が落ち込み、大幅なマイナスに転落するという予測が多くなってい
ます。

民間の調査会社など10社がまとめた去年10月から12月までのGDP
の伸び率の予測は、物価の変動を除いた実質で前の3か月と比べて
マイナス0.9%からマイナス1.1%となりました。

これが1年間続いた場合の年率に換算するとマイナス3.5%からマ
イナス4.4%となり、10社すべてがGDPが5期ぶりにマイナスに
転落すると予測しました。(後略)


以上引用。



マイナス成長予測ですね。

その理由をハッキリと「消費税増税」としています。


さらに、三橋貴明さんのブログでは具体的な数字も出してくれてい
ます。


緊縮財政という狂った思想


以下引用。


キャッシュレス決済のポイント還元や据え置き税率(軽減税率では
ない)が理由で、食料品などに注目が集まってしましますが、19年
の消費税増税では自動車などの高価格な耐久消費財が「衝撃的」な
数値になってしまっています。

19年10月の新型販売統計は、対前年比(以下同)24.9%(!)減

しかも、その後も二けた減が続き、20年1月に至っても11%減。四
か月連続の二けた減少です。

百貨店の売り上げも減少が続いており、今年に入ってもダメ。

20年1月の百貨店売り上げは、三越伊勢丹3.5%減、J.フロントリテ
イリング(大丸松坂屋百貨店)4.9%減、高島屋2.7%減、そごう・
西武3.6%減


全体で見ると、国内グループ百貨店が3.4%減となり、国内百貨店合
計は7.0%減。

不動産経済研究所のマンション市場動向調査によると、首都圏の新
築マンション発売戸数は前年14.3%減で、四か月連続で減少



以上引用。



ざっくりの感想でいうと、「悪い」ですね。

「良くない」ではなく、「悪い」です。


この記事を紹介したのは、「お店がヒマなのはやっぱり消費税増税
が原因」ということを伝えるためではありません。


そして、日本政府の失策を批判するつもりでもありません。


あくまでも「現状の把握」のためです(私自身にとっても)。



消費税増税について言いたいことは人それぞれにあるでしょう。

しかしながら、それをいくらいったところで、現状が改善すること
は一つもありません。

「自分ではどうにもならないこと」や「どうでもいい心配事」をど
れだけ考えても何の意味もありません。

それよりも、自分のやるべきことを明確にして、そこに集中的に取
り組むことでしか事態を改善する道はない
のです。


美容室にとっての流行はもはや技術の安売りです

もっといえば、安売りに見えないように安売りすることに必死です。


私は昨年から美容室の「運営の在り方」を再定義することが大切で
あると説いてきました


運営の在り方で考えるべきは、以下の3つ。


 コミュニケーション

 ・コミュニティ

 ・来店理由をつくる



どれ一つ欠けることなく重要な要素なのですが、美容室への「来店
理由」をいかにつくれるかどうか。

安売りはあくまでも安さが来店理由でしかなく、他に安いところが
出てくれば自ずと他店へとお客は流れていきます。

だからこそ、コミュニケーションとコミュニティを意識しなければ
ならない。

来店理由にしても、今までやり方がどこまで通用するかは未知数で、
既にヒマであるならば、そのやり方、運営の在り方を見直さなけれ
ばなりません。


日本の経済状況という環境のせいにしてしまえば、気持ち的にはラ
クかもしれません。


このまま環境のせいにして、今までのやり方、運営を続けるのか、
それとも変えていくのか



今以上に良くなりたければ、同じようなやり方ではダメで、目標・
目的を明確にして行動を選び直す必要
があります



同じこと出来ることをどれだけやったとしても、違うこと出来ない
ことを出来るようにはなりません



どうやったらお客は来店してくれるのかを考て行動に移すしかあり
ません。


お客が美容室に通う理由は、そもそも「キレイになるため」です。


 キレイになりたい

 ・他人よりもよく見られたい

 ・若くなりたい(若くありたい)



といった来店する目的を満たすことが、美容室には求めらます。


本来の来店する目的(「キレイになるため」)、価格、そして、エ
ンタメ要素などを組み合わせて、来店する理由を考え、試行錯誤を
繰り返す
しかないと思うのです



後は、シンプルに美容室は、「人をキレイにすること」「人を喜ば
せること」にどれだけ徹しきれるか
だと思います。





「コミュニティとは?コミュニティの作り方とは?」

「モノが売れない時代はコミュニティでモノを売る?」

「まだ誰も知らないファンコミュニティの作り方」


こんな疑問を持たれたならば以下の三冊は必読です!


佐渡島庸平さん「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 」




前田裕二さん「人生の勝算」




西野亮廣さん「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」





人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。




【関連記事】
学問に王道なし

美容室経営はチャンス!?

答えのない問題を解き続ける

コメント

非公開コメント