パーマやヘアカラーの放置時間にお客は何を感じる
いつも書いていますが、今美容室は技術の安売りが流行しています。
というか安売りを安売りに見せないような安売りを展開しているよ
うに感じます。キャンペーン、ポイント還元、クーポン戦略等々。
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モノ・サービスの安さのみを来店理由にしてしまうと、より安く提
供するところが現れると、そちらにお客が流れていきます。
来店理由をいかにつくるかが大切なのですが、お客は何に価値を感
じて来店しているのでしょうか?
これがハッキリと分かれば誰も苦労しません。
ただこれからの時代は、美容室のライバルは単純に美容室だけでは
ありません。
既に、ホームカラーが存在し、美容室で出来る技術も各種専門店が
やるようになっています(カット専門店、ヘアカラー専門店、ヘッ
ドスパ専門店等)。
更には、薄毛の悩みを病院で薬を処方してもらう時代です。
しかし、ライバルはそこだけではないと、近頃は美容室も薄々気づ
いているような気がします(営業で回ると感じます)。
つまり、競合する商品やサービスを提供するだけがライバルではな
いということです。
キーワードは、「時間」です。
お金を使うから時間を使うという意識にシフトしているのです。
そこを、堀江貴文さんの「遊ぶが勝ち!」で指摘しています。
以下引用。
いま多くの人は、情報をテレビや新聞よりもスマホで入手している。
SNSやキュレーションアプリをはじめ、ちょっとした隙間時間があ
ればスマホを開いて、情報をチェックする。
仕事であれば、移動中などにスマホで手早く用事を済ませる。
このように、人々は細切れになった時間を、自分なりにうまく消費
することに完全になれているのだ。
「財布をいかに開かせる」から、
「時間をいかに使わせるか」の時代へ
これをビジネス目線で見ると、消費者に「時間をいかに使わせるか」
が重要ということになる。
かつては、「財布をいかに開かせるか」が勝負だった。
しかし、いまは先に時間を使ってから、あとでお金を払う。
つまり、自分たちの商品に対して、なんらか競合をする商品やサー
ビスだけがライバルになるのではない。
人々が時間を費やす、すべてのものがライバルなのだ。
以上引用。
確かに言われてみればその通りです。
美容室では、予約を取るところが多いのですが、実際に予約を取っ
ても待たされるケースは少なくありません。
この待ち時間が非常にもったいないのです。
「せっかく予約を取ったのに」
「何の意味の予約なの?」
私だけかもしれませんが、美容室の利用は「行きたいときに行きた
いもの」だと思うのです。
本来は、わざわざ予約なんて取りたくありません。
待たされたり、来店しても出来なかったりするので、嫌々予約を入
れています(あくまでも私の場合)。
それがいざ予約を取って来店すると、当たり前のように待たされる
ことが多々ある・・・
「まあ、しょうがないかな」と自分自身に言い聞かせます。
そして、実際にカットなりヘアカラーなりパーマなりをしてもらっ
ても、「時間がかかるなぁ~」と思って技術をやってもらっていた
りします。
堀江さんの言うように、お金ではなく時間をもの凄く意識している
自分がいます。
ある意味では、カット専門店やヘアカラー専門店が流行するのも分
かります。
安いし時間が短くて済むから。
ということで、以下の記事をどうぞ。
パーマやヘアカラーの放置時間が「ヒマと感じる」
以下引用。
顧客にとって「待ち時間」は長く感じるものだが、「どの待ち時間
がヒマと感じるか」と質問したところ、「理美容店でのパーマネン
トやヘアカラーのプロセスタイム(放置時間)の待ち時間」が女性
で1位、男性で2位だった。
ネイルサロンでの施術中も女性で4位だった。
「待ち時間がヒマだと感じるものを選んでください」(複数回答)
女性は
1位:ヘアサロンでパーマやヘアカラーをしているとき 62%
2位:整骨院で予約待ちをしているとき 17%
3位:スーパー銭湯で家族や彼氏を待っているとき 14%
4位:ネイルサロンで施術を受けているとき 9%
男性は
1位:調剤薬局で薬を待っているとき 51%
2位:理容店やヘアサロンでパーマやヘアカラーをしているとき 25%
3位:スーパー銭湯で家族や彼女を待っているとき 17%
具体的なエピソードを紹介すると
・妻の勧めで妻の行きつけの美容室でパーマをかけたことがあるが、
店に備えているのは女性雑誌ばかりで、テレビもなく暇で仕方な
かった。(60代/無職/静岡県)
・ヘアサロンでカラー中どこまで動いていいかわからず飲み物や携
帯が取れない(20代/会社員/広島県)
・ネイルの時に無駄に話をしないといけない。DVDを見せてくれる
ところがあったが、潰れてしまって残念(40代/専業主婦/福岡
県)
・美容室で、雑誌に興味がないのに渡される。スマホは、動画を見
ると暇つぶしになるが、速度制限と音を気にしてしまう。(20代
/学生/東京都)(後略)
以上引用。
これに対して私は以下のツイートをしました。
これからの商売はあるいみ時間の奪い合い。この事実をそれこそ放置するのか取り組むのかが大きな分かれ道になりそう。これこそお客の本音。#美容室
— arusara (@arusara_jp) February 6, 2020
パーマやヘアカラーの放置時間が「ヒマと感じる」 https://t.co/J4sy88lNVE
美容室をかばうわけではありませんが、放置時間は技術上必要なも
のですし、わざとやっているわけではありません。
もちろん、工夫により多少時間短縮は出来るのですが、それでもあ
る一定時間はかかります。
今回のアンケートにより、お客の本音が明らかになりました。
そこをどのように取り組むのかが大切なのではないかと思うのです。
「時間がかかってしまうのはしょうがない」と何も取り組まないの
か、「(顧客満足向上のため)何が出来ることはないだろうか」と
取り組むのか。
正に、一歩の差が百歩の差となるでしょう。
お客からしてみると、放置時間の説明を受けなければ、それこそ
「放置されている」と思うのではないでしょうか。
つまり、コミュニケーション不足が原因になりクレームが出るのだ
と思います。
ちょっとした一言を付け加えるだけでも全然違うのです。
そのちょっとした一言に気づけるかどうか。
今後、人間のコミュニケーションが価値そのものである仕事が残る
とされています。
美容室にとっては、コミュニケーション能力を磨くことは必須なの
です。
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