美容室の仕事はスタイルを造ること
美容室が本来売るべきは「(ヘアー)スタイル」です。カット、パ
ーマ、ヘアカラーはあくまでも、スタイルを造る手段でしかありま
せん。目的は、お客の希望する「ヘアースタイル」を造り、そして
販売すること。
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美容室の仕事は、ヘアースタイルを造ることが目的なのですが、現
状は手段である、カット、パーマ、ヘアカラーが目的化してしまっ
ています。
目的と手段の逆転現象。
パーマ単体のニーズは落ち込んでいますが、スタイルとなると話は
変わってきます。
パーマを流行らせるということではなく、スタイルを流行らせるな
ら私は納得できます。
ですから、個別の技術メニューに囚われず、美容のニーズを掴む努
力をやれば、パーマに依存しなくても、まだまだ美容室は伸びると
私は確信しています。
売上高362億円余(前期比+7.0%)ミルボン決算
以下引用。
東証一部上場の理美容業界専門メーカーのミルボンは2020年2月12
日、2019年12月期決算(通期、連結)を発表。売上高は362億66百
万円(前期比+7.0%)、営業利益67億51百万円(同+7.8%)、経常
利益62億31百万円(+7.2%)、当期純利益として45億17百万円(同
+0.5%)を計上した。
部門別売上比はヘアケア用剤59%、染毛剤36%、パーマネントウエ
ーブ用剤4%、その他だった。
パーマネントは売上が減少したが、他は伸長した。ヘアケア用剤は
「オージュア」が新製品効果、染毛剤は一昨年発売したファッショ
ンカラー「オルディーブアディクシー」が今期も大きく伸長したの
が売上に貢献した。
また、国内外の売上比は国内84%、海外16%で海外比率がわずかな
がら伸長した。韓国を中心に東アジア地域が順調に推移した。
次期については、売上高390億円(当期比7.5%増)、純利益47億
30百万円(同4.7%増)を見通している。
以上引用。
これに対して私は以下のツイートをしました。
「パーマネントウエーブ用剤4%」
— arusara (@arusara_jp) February 13, 2020
これがパーマの現状よね。パーマ液をつくるだけメーカーはきつくなる。#美容室
売上高362億円余(前期比+7.0%)ミルボン決算https://t.co/yhXL6rOtpt
『「パーマネントウエーブ用剤4%」
これがパーマの現状よね。
パーマ液をつくるだけメーカーはきつくなる。』
先日紹介した「他の理美容代が大幅伸長 2019年家計調査」でも以
下のようにパーマを取り上げています。
『消費者のパーマ離れの傾向は四半世紀以上続いていて、このまま
では、過去のなでつけ(結髪)料やセット料と同様、他の理美容
代に移される恐れがあるほどの落ち込みようだ。』
冒頭で書いたように、美容室が本来売るべきは「スタイル」です。
しかし、現実にはそうはなっていない。
「メンテナンスサロン」に象徴されるように、美容室の流行は技術
の安売りであり、しかもお客が求めるものは身だしなみ的なメンテ
ナンスサロンという位置づけでの美容室。
メンテナンスや予防のニーズは、今後より需要が高まると私は考え
ているのですが、本当の意味でメンテナンスと予防のニーズを掴む
のは、従来の美容室経営から脱却できなければ、どうやら美容室以
外のどこかになることでしょう。
つまり、「経営イコール技術」の考え方から抜け出さなければ、ニ
ーズを掴むという至極当たり前のことすらできない、というかやら
ないでしょう。
折角の美容師としての技術を持っていたとしても、それを活かせる
のがメンテナンスサロンやカット専門店、ヘアカラー専門店では、
残念過ぎませんか?
そこで働く人のことをどうこう言うつもりは毛頭ありませんが、少
しぐらいは「スタイル」を売るという美容室が登場してきてもいい
のではないかと思うのです。
まあ、こういうことを言うと決まって、「うちはやっている」とい
う返しは受けますが・・・
以下の西野亮廣さんの二冊の著書は、お店を運営されている方であ
れば是非読むべきだと思います。
現状、何かで行き詰っていると感じるならば、何らかしらのヒント
があると思います。
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