変化に対応する条件とは何か
連日連夜、新型コロナウイルスの感染拡大のニュースばかりの日本で
すが、その陰に隠れて先日、2019年10月の消費税増税後、2019年
10~12月期の経済成長率の発表がありました。大方の予想を遥かに
上回る衝撃の数字が出たようです。もちろん悪い意味で。
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10~12月期GDP、年率6.3%減 5四半期ぶりマイナス
以下引用。
内閣府が17日発表した2019年10~12月期の国内総生産(GDP)速報
値は、物価変動の影響を除く実質で前期比1.6%減、年率換算では
6.3%減だった。5四半期ぶりにマイナス成長に転じた。19年7~9
月期は年率換算で0.5%増だった。消費増税前の駆け込み需要の反動
減が響いたほか、大型台風や暖冬による消費の伸び悩みも重荷とな
り、年率でのマイナス幅は14年4~6月期(7.4%減)以来の大きさ
だった。QUICKが集計した民間予測の中央値は前期比1.0%減で、年
率では3.9%減だった。
生活実感に近い名目GDPは前期比1.2%減、年率では4.9%減だった。
名目でも5四半期ぶりのマイナス成長となった。(後略)
以上引用。
続いては、日本政策金融公庫が「生活衛生関係営業の景気動向調査」
(2019年度第三四半期/10月~12月)を発表しました。
理容美容とも「顧客の減少」が悪化 増税の影響か
以下引用。
生活衛生関係営業の景気動向調査(2019年度第三四半期)「経営上
の問題」
日本政策金融公庫が2020年2月12日「生活衛生関係営業の景気動向
調査」(2019年度第三四半期/10月~12月)を発表。
「経営上の問題」は、理容美容とも相変わらず「顧客の減少」をあ
げる経営者が多く、両業とも60%を超えた。
「経営上の問題」(複数回答、カッコ内は前年同期比)
理容業
顧客の減少:60.1%(-3.6)
客単価の低下:25.4%(-1.6)
美容業
顧客の減少:62.4%(-0.5)
客単価の低下:22.7%(-3.8)
「顧客の減少」は、両業とも前期は50%代になり改善傾向にあった
が、今期は5%ほど悪化した。
消費税増税の影響を受けた可能性が高い。「客単価の低下」は前年
度から、ゆるやかな改善傾向にある。
以上引用。
これに対して私は以下のツイートをしました。
「顧客の減少」というよりは、来店サイクルがのびている。集客と失客の問題をいかに解き続けるか。間接的な増税の影響はあるとは思う。#美容室
— arusara (@arusara_jp) February 17, 2020
理容美容とも「顧客の減少」が悪化 増税の影響かhttps://t.co/BP4DPSRVDD
『「顧客の減少」というよりは、来店サイクルがのびている。集客
と失客の問題をいかに解き続けるか。間接的な増税の影響はある
とは思う。』
消費税増税の影響がかなり悪い意味で出ているようです。
まあ、理美容業界は、消費税増税の前から数字的には悪かったと思
います。
悪かったものが消費税増税で更に悪くなったという感じでしょうか。
「顧客減少」という表現にかなりの疑問を感じるのですが、理美容
室(私の専門分野は美容室)のネックは、顧客減少ではなくて、来
店サイクルの問題なのです。
一ヶ月に一回来店していたものが、一ヶ月半になり、二ヶ月に、と
いうように、周期来店サイクルが延びているわけです。
もちろん、個人経営美容室においては、所謂大型低料金チェーン店
やら、カット専門店、ヘアカラー専門店にお客が奪われて、顧客減
少かもしれません。
但し、ヘアカラー専門店ですら、来店サイクルは平均すると一ヶ月
半だったりするのです。
日本人の人口が減少していく中で、美容室の店舗数が増加している
のですから、一店舗当たりの顧客が減少するのは当たり前過ぎます。
かといって、現在の店舗数が減少したからといって、顧客が増加す
るとも思えないし、ましてや来店サイクルが縮むわけでもないはず
です。
要は、いつも書いているように、現在の美容室の運営の在り方を見
直さない限り今以上によくなることはないでしょう。
具体的な方法論として、昨年、以下に提案していますので、興味の
ある方は是非読んでみて下さい。
「美容室の来店サイクルの問題を考えてみた」
「いつもの営業(接客)にならないために」
「答えのない問題を解き続ける」
消費税増税の影響もさることながら、1月以降、新型コロナウイル
スの脅威が発生。
日本は、「非常時」に突入していると言えます。
外部環境は、常に複雑に絡み合い何が起こるか分かりません。
政策等決まっているものはある程度予測はつきますが、自然災害や
今回のウイルス感染などは、ある意味どうしようもありません。
今回の新型コロナウイルスに対する政府の対応のダメダメぶりは誰
しもが認めるところではないでしょうか。
となると、基本的には、自分の身は自分で守るしかないのだとつく
づく思います。
外部環境を変えることは出来ませんが、自分という内部環境はいく
らでも対応可能に日頃から準備しておく必要があります。
チャールズ・ダーウィンの言葉に、
『生き残れるのは強いものでも賢いものでもない。変化に対応でき
るものだ』とあります。
正しくそうで、「変化には変化する」という姿勢の問題なのです。
政治・経済の動向、自分以外の他の何かによって、時として上手く
いかないこともあるでしょう。
しかし、上手くいかないことを、“他の何かのせい”にするのは簡
単なことで、それは同時に、自分の無能さをさらけだしているにす
ぎません。
健全な心の持ち主であるならば、どうやったら上手くいくかを、自
分の頭を使って日々考えていきたいものです。
そして、考えたならば行動あるのみ。
そうした日頃の取り組みというか努力が、いざという変化に対応で
きるのだと思うのです。
日頃の取り組み、努力とは、自分自身を磨いていくという意味での
勉強に他ならない。
当たり前ですが、日頃から勉強していなければ、気づけるところで
も気づけない、つまり、変化に対応は出来ないということです。
以下の三冊は何から勉強したらいいか分からない人にはお薦めです。
落合陽一さん「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代
を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書」
伊藤穣一さん「教養としてのテクノロジー」
池内了さん「科学は、どこまで進化しているか」
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