未然に防ぐから予防


2月20日のエントリー「男性の美容意識」で書いたばかりでしが、
男性の美容市場規模が年々拡大したことを受けて、理美容店で男性
向けの髪や頭皮、肌のケアなどのメニューやカウンセリングを充実
させることは的外れだと指摘しました。

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今回の内容は、「男性の美容意識」の追記時です。


現実問題として、「他の理美容代が大幅伸長 2019年家計調査」か
らも分かるように、美容に関するあらゆるニーズを美容室以外が掴
んでしまっています




効果効能に拘る(囚われの方が近いかも)のが美容室の特徴です。

世の中に溢れる美容商材の数々。

どれもこれも良くも悪くも「どんぐりの背比べ」だと思います。


ヒットするしないかは、シンプルに商品力もありますが、何がその
差を分けるのかといえば、私は、お客のニーズを掴む努力をしてい
るかどうか
だと思うのです。


つまり、営業(力)の問題。


どんな禿げ頭でも髪の毛が生える育毛剤が“仮”に登場したら、そ
れこそ試合終了です!?

何故なら、どんな人間でもその育毛剤を使うことになるから。

しかし、現実にはそうはなっていない。


どこのメーカーも何やらもっともらしい内容をうまく広告している
にしか過ぎません。


理美容室は、生える育毛剤があれば儲かると考えます。

しかし、かつらメーカーは、生える育毛剤がないから儲かると考え
ます。


これってとてつもなく大きな差です。

差というよりも、もはや埋める事の出来ない溝です。


必ず生える育毛剤が無いからこそ、かつらメーカーはかつらを販売
できる。


現時点で絶対的な育毛剤がないならば、とんでもない育毛剤を開発
するか、薄毛や脱毛症で悩む人の気持ちをどれだけ想像し汲み取っ
てやれる
かどうかなのです



相手中心でお客の希望・要望に応えようとする。


理美容室は、「生えるものがあればいいな」という自分中心。

商売は、どこまでも相手中心。


結果が出るからニーズを掴めるのではありません

ニーズを掴もうとするからニーズを掴めるのです


相手が困っていることや悩んでいることに敏感でなければ、ニーズ
を掴めることなどできません。


つまり、その姿勢があるかどうかの問題で、その姿勢すらなければ、
メニューやカウンセリングをいくら充実させたところで何の意味も
ないのです。



髪、頭皮、肌のケア等は、すべてが老化とともに進行します。


30代から成長が老化に変わります


となると今後、日本は人口減少傾向であり、少子高齢社会ですから、
予防のニーズは今まで以上に一層高まるはずです。


体が健康なうちからメンテナンスしてトラブルの芽を摘み整えてい
く医療の形、即ち「予防医療」に注目が集まることでしょう



但し、予防、とくに老化に関することは、なってしまってからでは
遅いのです。

予防とは未然に防ぐわけですから、それこそ未然にお客に提案しな
ければ何の意味もありません



メニュー展開、カウンセリングの充実をしようとしても、なってし
まってからでは遅すぎます。


今後、予防医療、抗老化、若返りに今以上に注目が集まっても、お
客の期待に応えられ、価値を提供できるかどうかは、日頃からの積
み重ね
(努力)によるところだと思います



美容室でのクレーム処理やセールストークは、未然に伝えていくか
らこそ意味がある
のです。


常日頃から店内で予防やメンテナンスの重要性を伝えているかどう
かなのです。


お客から「最近、頭皮が透けてきた」「髪の毛が薄くなってきた」
「毛が細くなった」等と言われてからでは遅い。


事前に伝えて説明しておくからこそ、お客から言われたときに、ク
レーム処理やセールストークの意味が出てくるのです。


お客が言ってきてからでは遅いのです





以下の西野亮廣さんの二冊の著書は、お店を運営されている方であ
れば是非読むべきだと思います。

現状、何かで行き詰っていると感じるならば、何らかしらのヒント
があると思います。


「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」






「新・魔法のコンパス」






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