美容業界は多分変わらない
2月11日のエントリー「他の理美容代が大幅伸長という事実を受け
て考えてみた」でも取り上げましたが、本来ならば美容室でできる
はず(できたはず)の商品やサービスをエステティックサロンや各種
専門店にいいように奪われてしまっています。何故このようなこと
になってしまったのでしょうか。
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エステの技術にしろ育毛・養毛等に関連するメニューや商品が、何
故、美容室では発展していかないのでしょうか。
美容室の大きなメニューとしては、カット、ヘアカラー、パーマで
あって、付録的にトリートメントやヘッドスパがある感じです。
美容室の軒数が昨年25万軒を超えたというニュースがありました。
何軒から何軒が多くて少なくてなんていうのは誰にも分からないと
は思いますが、よくいわれているのがコンビニの店舗数との比較。
コンビニの店舗数が5万軒以上だったはずなので、その5倍弱の店
舗数を美容室が存在するわけです。
その店舗数が存在してもそこそこやっていけているのが美容室。
最低限の美容室で出来るメニューができればなんとかやっていけて
いるわけです。
つまり、そこまで必死にならずとも「食べるに困らない」のです。
だから、そんなに「危機感」がありません。
美容室を営業で20年近く回ってみて思うのは、ホントそこです。
営業で回ってみて、「エステティックサロンや育毛専門店、ヘアカ
ラー専門店、カット専門店に美容室のお客が奪われていますよ」と
話したとしても、何とも思わない様子。
それどころか、「そのようなお店に行く人はそういう人だから」と
いう物言い。
今年に入ってから「美容室の倒産件数が過去30年で最高」なるニュ
ースがありましたが、私から言わせてもらうと誤差の範囲です。
美容室経営は、必死にならずともやっていけるので、既存の仕事か
ら中々抜け出すことが出来ません。
それどころか当の本人たちは、抜け出す必要性すら感じていません。
その証拠がパーマに対する依存というか固執です。
その結果何が起こっているかというと、「これだったら大丈夫」
「結果が確実に出る」ようなものを欲しがります。
何度も言いますが、必死にならなくてもいいから。
そして、誰かがやり出し周りがやり出したら自分もやる。
今でこそ定着しているようですが、縮毛矯正やストレートパーマも
その一つです。
多い少ないはあるにせよ、お客が“黙っていても”来店してくれる
のが美容室。
美容室の現状を見ると、技術の安売りが流行し、軒数の増加に反比
例して業界全体の総売上は減少傾向にあります。
総売上の減少傾向に転じたのが2008年ぐらいから。
ちょうどリーマンショックがあった年です。
そして、今回の消費増税と新型コロナウイルス。
今回ばかりは必死にならざるを得ない状況のようですが果たしてど
うでしょうか?
今までの流れからいくと、どれだけ凄い外圧があっても変わらなか
った業界ですから、今回も変わらないと思います。
ただ、私自身、希望は捨てていなくて、「美容業界全体」などとい
うつもりは毛頭なく、自分の携わる美容室だけでもこの変化に対応
できるようにやっているだけです。
営業、販売、接客で悩んでいるなら、日本で一番モノを売っていた
であろう髙田明さんの「伝えることから始めよう」を読むことをお
勧めします。
西野亮廣さんの「新・魔法のコンパス」では、「集客」と「失客」
について説かれてあるので、お店を運営されている方は、絶対に読
むべき一冊です。
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