美容室がやってはイケなかったこと
昨日のエントリーでは、理容室を取り上げました。本日は、いつも
のように私の仕事相手でもある美容室を取り上げます。昨年の美容
室の利用状況に関する調査報告の記事がありましたので、それにつ
いて考えてみようと思います。
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理美容サロンは利便、料金で選択
以下引用。
サロンユーザー調査2020
全国理美容製造者協会(NBBA)は2020年3月、「サロンユーザー
調査2020」を発表した。最近利用した理美容サロンは、「家の近所
にあるので」(56.5%)がトップ、次いで「リーズナブルな料金」
(43.4%)だった。20代-30代の若い人は、WEBで決める率が高い。
同調査は、サロンの利用回数や利用額、利用したきっかけやメニュ
ーなどを調査、発表することで理美容サロン運用に役立てることを
目的に2000年から毎年行っている。
調査結果については、同協会ホームページから閲覧できる。
サロンユーザー調査
https://www.nba.gr.jp/research/index.html
最近1年聞のサロン利用回数(人口拡大推計)
・最近1年聞のサロン利用状況をみると、サロンを年3回以上利用
しているのは全体の66.8%です。年代別でみると、10代では
「1-2回」が4割と高くなっています。
・全体での平均利用回数は4.3回です。60代では平均利用回数が
5.4回と他の年代に比べ高くなっています。
最近利用したサロンについて(人口比でウエイトバック、以下、同)
・2019年についてみると、「家の近所にあるので」が56.5%でトッ
プとなっています。次いで、「リーズナブルな料金」(43.4%)とな
っています。
・年代別でみると、WEB系の項目は20代-30代で高くなっています。
・2019年の平均利用総額は7,134円です。年代別でみると、10代
で平均5,664円と他の年代に比べ低く、30代が8千円台で最も
高くなっています。
・時系列でみると、30代が7千円台から8千円台に、50代が6千円
台から7千円台にアップしています。(後略)
以上引用。
これに対して私は以下のツイートをしました。
美容室の仕事であるスタイルをつくることを業界全体で放棄した結果ですね。局所的には繁盛店もあるが全体の流れとしては衰退していくのみ。#美容室
— arusara (@arusara_jp) March 21, 2020
理美容サロンは利便、料金で選択https://t.co/LQpUKMb6bm
『美容室の仕事であるスタイルをつくることを業界全体で放棄した
結果ですね。局所的には繁盛店もあるが全体の流れとしては衰退
していくのみ。』
ホントもう毎回毎回書いているのですが、現在の美容室の流行は、
技術の安売りでしかありません。
ポイントは、何故そうなってしまったのか?
もちろん時代背景やら日本経済の状況があるので、一概に一つだけ
に絞って語るべきではないはずです。
それを踏まえて敢えて言わせてもらうと、ツイートの内容にあるよ
うに、美容室の本来の仕事である「ヘアースタイル」をつくり販売
することを業界全体で放棄したからだと思うのです。
ここには異論はあるでしょう。
業界全体であって局所的には、スタイルをつくり販売している美容
室があることも分かっています。
自らの技術を切り売りするようなやり方をしてしまっているので、
業界全体がもう一度復活するようなことはあり得ないと思います。
美容室の在り方が完全に時代遅れになっています。
美容師の在り方も同じことが言えます。
美容の仕事は、人がやるものであって機械を使った量産体系を取れ
るものではありません。
つまり、機械がやるのであれば量産体系を取れるので価格を下げる
ことが出来る。
しかし、人がやるにも関わらず価格を下げてしまったのが、現在の
美容業界であります。
「技術の安売りが流行する」とは自分で自分の首を絞める行為に等
しいのです。
これからは、とくに個人経営美容室は、業界全体で考えることと個
人レベルで取り組むことをキッチリ分けて考え、そして、取り組ま
ねばなりません。
「業界全体がそうだから」「周りもそうしているから」などと寝言
を言っている暇はありません。
ならばどうすればいいのかという“思考”を放棄した美容室から、
今後は淘汰されていくことでしょう。
そして、私の取り組みは一軒でも多くの美容室とその問題を共有し、
いかにして問題を解決し行動するかだと思っています。
それこそいつも書いていますが、美容のニーズは絶大です。
そのニーズを掴む努力と行動し続ければ、必ず結果は出ると確信し
ています。
私の周りの美容室だけでもそうできるように日々取り組んでいます。
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