何を前提条件として思考するか?
新型コロナウイルスで美容室を休業するか営業継続するかを「ビュ
ートピア」が緊急アンケートしたところ、『新型コロナウイルス感
染拡大下でサロンの判断は?通常営業19.6%、制限営業58.2%、完
全休業22.2%』という結果が出たとのこと。いずれにしても厳しい
判断を迫られたことでしょう。
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基本的には、美容室には休業要請は出ておりません。
ですから、自己責任、自己判断で営業するも休業するも決めなけれ
ばなりません。
再三再四書いてきたように、美容業界は厳しい現状があります。
増加する店舗数に反比例する形で総売上が減少傾向。
流行は技術の安売り。
各美容室が次の一手を模索している中での昨年の消費税増税、今回
の新型コロナウイルス感染症によるパンデミック。
そして、以前であれば美容室の売上の柱であるパーマが以下のよう
な状況になっています(個人的には驚くことでもありませんが)。
パーマを利用しない女性、毎年1%増
以下引用。
美容室でパーマをかけている女性は10年間でほぼ10%減少し、毎年
1%ほど減り続けている。『サロンユーザー調査』2020(NBBA)
による。
ウーブパーマ、ストレートパーマ、縮毛矯正などのパーマネントを
「している」女性は2019年は18.4%なのに対し、10年前の2010年は
29.7%あった。毎年減り続けていて、減少幅にばらつきはあるもの
の、平均すると毎年1%ほど減っている。
「したことがない」女性は、2019年は32.3%だったのに対し、2010
年は21.2%と11%増えている。こちらは毎年ほぼ1%ずつ増えてい
る。
「以前はしていたが今はしていない」女性は49.3%で、10年間ほぼ
変化なく、50%弱で推移している。
年代別では「している」女性は40代が21.1%で最多で、10代は
14.2%で最小だった。10年前に比べ10代、30代、60代で10ポイント
を超えて減少している。他の年代は一桁台。
このまま推移すれば、20年後はパーマの利用客がゼロになる恐れが
あるほど、美容サロン業界にとって女性のパーマ離れは深刻である。
以上引用。
これに対して私は以下のツイートをしました。
この話を美容室ですると必ず「パーマは少ないがヘアカラーが多い」と返事がくる。そして、パーマ比率が高かった頃を知らない美容室も増えた。時代を感じる。#美容室
— arusara (@arusara_jp) April 19, 2020
パーマを利用しない女性、毎年1%増https://t.co/yUqxd9EfoI
『この話を美容室ですると必ず「パーマは少ないがヘアカラーが多
い」と返事がくる。そして、パーマ比率が高かった頃を知らない
美容室も増えた。時代を感じる。』
所謂バブル期の「ソバージュ」を経験した美容師ですら今では40代
後半から50代以上となってしまいました。
それ以外の美容室に営業で訪問すると以前から使っていたセールス
トークが通用しなくなりました。
「以前に比べてパーマが減りましたよね!」
というものです。
パーマ比率が50%前後の頃を知らない美容室は、逆に「うちはパー
マ意外と多いですよ」なんて言ったりします。
つまり、パーマ比率が20%前後でもあれば、若い世代の美容室では
パーマは多いになるわけです。
そもそもが「パーマが多い」が前提で美容室を始めたわけではない
のです。
今回の新型コロナウイルス騒動でもよく考えることですが、何を前
提条件に持ってくるかで、人の思考は変わるものだとつくづく感じ
ます。
若い世代の美容室からすると「パーマは少ない」という前提条件。
逆にそれ以外となると、「パーマは多かった」という前提条件。
最初に思考する部分が大きく違うので、結果が大きく違ってきます。
お店の運営にしても会社経営にしても同じで、安定を前提にもって
くるのか、不安定を前提にもってくるのか。
安定しているのが当たり前と思えば何かに取り組むこともないでし
ょうし、不安定が前提であれば先手先手で何かに取り組むはずです。
「変化はグラデーション」だとは思うのですが、今回の新型コロナ
ウイルス騒動でグラデーションの変化ではなく、早回しで変化が進
んでいる感じがします。
パーマ減少がグラデーションの如く変化しているため、そこに気づ
けない美容室は多いと思います。
時代は常に前進しているので新型コロナウイルスが流行する前には、
もう戻ることはありません。
起こってしまったことは、しょうがないので、自分に出来る取り組
みに集中するしかありません。
新型コロナウイルス収束の兆しすら見えず、何か止まっているよう
な感じですが、それでも確実に時間は進んでいます。
止まっているような錯覚が一番危険だと思います。
今は美容室、美容系営業マンにとって売上を上げづらいことは、確
かです。
しかも自宅待機の営業マンも多くいることでしょう。
美容室でも普段の予約の2割程度ではないでしょうか?
状況はそれぞれに違うかもしれませんが、今やらなければならない
ことを自問自答しそこに時間を集中させることも可能な時期です。
ひょっとしたら、こんな時間に余裕があることは訪れないかもしれ
ません。
新型コロナウイルス収束が周りの期待するような、「誰もが分かる
ようにその瞬間が訪れる」となればいいのですが、現実には、それ
ぞれの判断だと思います。
それは、WHOがパンデミック宣言を出したのが条件面でななく、政
治的な意図的なものと疑われているようなものです。
しっかりと情報収集を行い、それに基づいて思考を重ねていく。
今はそれを強化する時期と捉えて日々過ごしているところです。
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