コロナ禍が収束しても忘れてならないこと


昨年の4月、働き方改革による残業規制が開始されました (ちなみ
に今年の4月から中小企業も残業規制開始) 。その頃、残業代を埋
め合わせるためにサラリーマンの副業について、よくニュースで取
り上げられていました(懐かしい)。一年ちょっとでホント様変わり
したものです。

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この残業規制、確かに大企業に限っての話ですが、確実に所得が減
少した方がいます。

残業代欲しさに残業する人もいれば、残業せざるを得ない人もいた
でしょう。

前者は、所得減少をどのように補填するかを考え、後者は、終わら
ない仕事をどのように終わらせるかに日々追われている。


所謂、人手不足を背景に改正出入国管理法も始まりました。

これにより低賃金で働く人間を確保できることになり、最低賃金が
思うように引き上げられなくなりました。

賃金の高い日本人を雇うよりも低賃金で働く外国人を雇う方が、会
社にとってはお得です。

更には、今年の4月から「同一労働同一賃金」の制度も大企業で適
用となりました。


これにより正社員でも非正規雇用者と同一賃金に出来るようになっ
たわけです。

非正規雇用者の賃金が正社員に合わせられるかと思いきやそうはな
らないようです。


ダラダラと書きましたが、思うように所得が得られない状況が昨年
から、というかその前からですが、ずっと続ている
わけです。


所得が減少すれば、消費も減少します


ということで、昨年の10月に消費税率が10%に引き上げられました。

これによりものの見事に、民需は激減しました。

そして、最悪のタイミングでコロナ禍。


インバウンド激減、イベント自粛、臨時休校、全国一律緊急事態宣
言、そして、延長。

気づけば、5月。

そういえば、消費税増税に伴うキャッシュレス決済によるポイント
還元措置も6月末で終了
します。

7月1日から、消費税は全国民に対し、8%(食品、新聞)、10%に
再増税されることになります



まさかとは思いますが、意図的に6月一杯コロナ禍を引っ張るよう
なことはしませんよね?



コロナ禍になる前から相当に経済は落ち込んでいたのが日本です

この部分を多くの方が認識していないように思えてなりません。

「早くコロナが収まってくれれば・・・」という気持ちは分かりま
すが、収束したからといって何も問題は解決しません。

もっと言えば、収束してからが本当の勝負なのかもしれません。

コロナ禍の影にすっかり隠れてしまって、それ以前の日本の経済状
況の流れを忘れていませんか
?、と私は言いたいです


コロナ禍が収束しても何も収束しませんよと。


収束した後の状況を冷静に見ることが出来た時に、本当の意味で経
済クラッシュが訪れるのではないかと思います。


美容室は自粛要請対象外ですが、初めこそ営業継続出来て良かった
と思った方も多かったでしょうが、それが次の段階では、協力金が
貰えないとなり、次第に、他が自粛しているのに、美容室の営業継
続を白い目で見られるようになっています



そもそもの話ですが、美容室は飽和状態であり、供給過剰でもあり、
全体の総売上が減少する中で、増加する店舗で奪い合っていました


美容室経営は、コロナ禍の前から、もっといえば、消費税率が10%
になる前から、非常に厳しかったのです。


美容の経営状況が理容より悪化

以下引用。


景気動向等調査「経営上の問題点」
日本政策金融公庫が2020年5月1日発表した「生活衛生関係営業の
景気動向等調査」(2019年度第4四半期)「経営上の問題点」よる
と、今期「顧客数の減少」「客単価の低下」とも美容が理容を上回
り、美容の経営状況が悪化している。

「顧客数の減少」は2019年度に入ってから美容が理容を上回ってい
るが、今期、客単価は理容が約2ポイント改善したのに対し、美容
は4ポイント悪化し、美容と理容が逆転した。(後略)


以上引用。


これに対して私は以下のツイートをしました。





まあ、団栗の背比べですね 笑
 消費税増税の影響が明らかになってからのコロナ禍だったので、
 ダブルショック。しかも、ポイント還元制度も6月で終了という
。』


美容室にとって今は、このコロナ禍をどのように生き延びるかを考
えることが先決です。


コロナ禍が収束したからといっても厳しい状況は、何も変わらない
ということを忘れてはなりません。

ですから、この最悪最低な状況であっても前向きに取り組めるかど
うか、つまり日々の勉強と努力だと思います



差がつくのは今なのかもしれません





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