人間性が顕われるとき
新型コロナウイルスが兎にも角にもあらゆる方面で影響を及ぼして
いるようです。緊急事態宣言の地域限定で解除の話も、ちらほら出
てきましたが、社会の空気感として自粛ムード、自粛同調圧力がま
だまだ強いように思います。そして、その空気が容赦なく特定の個
人への攻撃を生んでいます。つまり、風評被害です。
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「会社辞めるか、奥さんが辞めるか」看護師と家族に誹謗中傷 神
戸・中央市民病院
以下引用。
神戸市立医療センター中央市民病院は9日、同院の看護師やその家
族に対し、誹謗中傷や風評被害があったと明らかにした。院内では
精神科でチームを組み、メールや電話を含めた相談に応じ、職員ら
のケアをしているという。
同院によると、看護師の夫が勤務先の会社から「奥さんが看護師を
続ける限り、あなたは出勤できない。会社を辞めるか、奥さんが辞
めるか」と迫られたケースがあったという。このほか、別の妊娠し
た看護師が医療機関での診療を拒否されたり、職員が復帰後も涙ぐ
んだりすることも。
木原康樹院長は「誰かが過失を起こしたという、責任追及的な論調
に苦しんでいる」と訴えた。(井川朋宏)
以上引用。
これに対して私は以下のツイートをしました。
氷山の一角。これが現実であり、残酷でもある。非常事態でこそ人間性が顕われるというもの。それがその人の本質。
— arusara (@arusara_jp) May 9, 2020
神戸新聞NEXT|総合|「会社辞めるか、奥さんが辞めるか」看護師と家族に誹謗中傷 神戸・中央市民病院 https://t.co/KLhkzoMg8n @kobeshinbunさんから
『氷山の一角。これが現実であり、残酷でもある。非常事態でこそ
人間性が顕われるというもの。それがその人の本質。』
自粛警察なるものが世間を騒がせているようです。
騒がせているというよりも、特定の個人を容赦なく攻撃しています。
客観的に今回紹介した記事を読むと、「なんでそんなことが」「ひ
どすぎる」「どうかしてる」と、普通に考えることが可能な人間な
らば、そのように思うはずです。
自分自身に降りかからない事であれば、人間としてごく当たり前の
事を考えることが出来ます。
それがひとたび自分事となると状況は一変します。
私自身も今のところ新型コロナウイルスには感染しておりません。
ですが、それがいつ感染するかなど誰も知る由もありません。
もし感染したならば、あなたならどうしますか?
高齢者や基礎疾患のある方以外では、感染しても高確率で、軽症で
済んでいるようです。
とはいえ、これはあくまでも確率の問題ですから、100%という保証
はありません。
感染していなければ、「自分に限って感染しないよな」「ちゃんと
治るだろう」と殆ど方が他人事だと思います(私自身も)。
しかし、もし感染したならば、「もしかして治らないのかも」と考
えが瞬間で頭を巡り、不安で不安でたまらないはずです。
そして、徐々に周りへの影響や反応が頭をよぎるようになると思い
ます。
私も会社員ですし、営業マンですから、ある一定数の人間と接触し
ます。
となると、なるべく感染したくはありません。
今はSNSなる便利でもあり不便なものがあって、すぐにどこの誰が
感染したかなど、あっという間に拡散されます。
その当事者になることのリスクを容易に連想できてしまいます。
ましてや、テレビでは過剰な自粛を煽り、自粛警察による営業して
いるお店の嫌がらせや医療従事者への差別が放送される。
そうなると、益々、自分は感染しないようにしなければならにと考
えるようになります。
感染するリスクを極力、ありもしないゼロリスクを追求するように
なり、家に閉じこもる人も出てくるかもしれません。
そして、今回紹介して記事を改めて読むと、自分がどのような対応
を取れるか?と考えてしまいます。
風評被害を出す側も、そして受ける側も自分の事だけで頭が一杯一
杯なんだろうと思います。
所詮は、自分を守るものですから。
非常事態や不幸が降りかかったときこそ、その人の本質的な人間性
が“顕われる”と聞いたことがあります。
しかしながら、私自身もそのような状況に陥ったときに、自分の事
だけでなく周りへの思いやりがもてるかどうかは分かりません。
とはいえ、なんとも胸が痛くなる記事だったことは確かです。
「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」
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