これから必要ではなく今までも必要だった


愛知県から始まり東京都、仙台市、福岡市、そして、長崎市では、
コロナ禍で休業要請対象外だった美容室についても、協力金、支援
金という形で支援がされているようです(これ以外の自治体でもあ
ると思います)。美容室に限らず、今回のコロナ禍を受けて改めて、
今までの働き方、生き方、美容室・美容師の在り方を見つめ直すに
は、ある意味良い機会になったと思います。

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営業再開も縮小営業が続く美容室にこれから必要なことは?

以下引用。


(前略)

サロン独自の取り組みでファンを増やす

そうした中で新たな道を模索するサロンも出てきている。「IJK 表
参道」や「ゴールド(GOALD)」などはクラウドファンディングを
開始した。2店とも初日に目標額を達成するなど、多くの支援を集
めている。これは両店ともしっかりとファンを獲得してきたからこ
その結果だ。また人気バーバー「ミスターブラザーズ・カットクラ
ブ(MR.BROTHERS CUT CLUB)」は、“テレカット”サービスを4月
28日から開始した。これはオンライン会議ツールのZoomを使って、
スタイリストがヘアカットを無料で直接レクチャーするというもの。
美容室に行くのに不安がある人とつながる仕組みをつくっている。
インスタグラムなどでも最近は美容師が顧客向けにおうちでヘアを
楽しむためのアレンジやセルフカット、セルフカラーなどをレクチ
ャーする投稿も増えている。直接、顧客と会えない中でもいかに
SNSなどを通じてコミュニケーションを取っていくか、それがファ
ンを増やしていくことにつながる。

またサロンワーク以外での収益化も考えなければいけない。そうい
った意味ではサロンのECが一番だ。現在、ミルボンは理美容室専
売品メーカーのミルボンは、新型コロナウイルスの影響により休業
や時短営業を行っているサロンの顧客に向けて、「オージュア」
「ミルボン」のリピート購入に限って自宅への配送を開始するなど、
新たな取り組みを行っている。対面販売が難しい場面は今後も出て
くるかもしれない。今回の件をきっかけにメーカーはサロンECで
の販売も認めるようになっていくかもしれない。

今後は、“美容室に行くこと”が以前よりより特別なことになって
くるだろう。そうしたときに選ばれる美容室、美容師になることが
重要だ。それはヘアスタイルだけを求めていくだけではなく、せっ
かくならあの人に会いたい、手掛けてもらいたいという気持ちの中
で、選ばれること。そのためには何が必要か。内田聡一郎「レコ
(LECO)」代表は、「大事なことは髪を切るというテクニカル的
なことよりも、人をデザインするというコンサルティング的な側面
が強くなる気がする」、またその姉妹店「クク(QUQU)」の浦さ
やか代表も「今以上にお客さまにとって特別な存在になっていかな
ければ選ばれなくなる。個人技(技術も想像力も)が必要」と語る。
難しい時代だからこそ、美容室経営者はスタッフと顧客のために何
ができるかを考え、しっかりと取り組んでいくことが必要だ。


以上引用。


これに対して私は以下のツイートをしました。




当たり前の事を当たり前に出来ることがいかに難しいかがよくわ
 かる。コロナ禍によって明らかになったことなど何もなく、美容
 室が本来取り組むべき課題だったものばかり。これからとかでは
 ない
。』




記事中に、『選ばれる美容室、美容師になることが重要だ』とあり
ました。

何を今更で、何を寝言を言っているのかと思う次第ですが、しかし、
その超絶に極々当たり前の事を実践し、そして結果を出していくこ
とが、いかに難しいことなのかということでもあります



成功するためには、ごく当たり前の事を他人よりも効果的に行う

これが我社の社長の教えです。

この為には、ホント地道な作業の繰り返しでしかありません。

日々、淡々と努力を続けるしか道はありません。



現状、美容業界の流行は、完全に“技術の安売り”です


この流れは、威力が凄まじく個人経営美容室から低料金美容室に、
お客は流れてしまっています



美容室は、もはや、ただ出店すればいいだけの時代は、とっくに終
了しました。


以前であれば、ある程度技術を覚えて、ある程度お客がついて、あ
る程度お店の回し方を覚えて、他人から使われるのが嫌になって、
そして、独立する。


そんな独立も確かにアリかもしれませんが、時代の変化が激しくて、
ありきたりの美容室が通用しません。


これからは、「美容室を“どういう形”で打ち出していくか」を激
しく問われる時代に突入しました


そして、美容室を創るのは、やはりそこで働く美容師であり、あく
までも“人”です。


いくら形を変えたとしても、中身が変わらなければ、全く意味があ
りません。


美容室の在り方を考えるということは、美容師の在り方を考え、そ
して見直すことに他なりません。


「人がする仕事はなくならない」ものとして美容師が挙げられてい
ますが、人がする仕事であっても高単価を貰うには、高付加価値を
いかに提供できるかどうかなのです。


つまり、形ではなく、中身を変化させ磨いていくことが大切だとい
うことです。



さて、記事中の『今回の件をきっかけにメーカーはサロンECでの
販売も認めるようになっていくかもしれない。』とありました。

流石にこれは無いというか、流れが見えてないですね。


美容メーカーからすると販路(顧客)をどこに持つかですから、販
路は、もちろん美容室です。

その前段階として、日本はどの業界でもディーラーが“力”を持っ
ています。

ディーラーの販路こそがメーカーの販路となります。

美容メーカーは、ここ数年(以前もですが)、美容ディーラーを通
さず、直接美容室と取引するようになりました。


しかし、美容ディーラーの営業マンと美容メーカーの営業マンが、
美容室に同行して営業を仕掛けて商品を卸すという流れが、今でも
根強く残っているのが美容業界です。


ところが今年に入ってAmazonが、日本の大手美容ディーラーにアプ
ローチかけているとのニュースがありました


詳しいことは、以前のエントリー「美容ディーラーが“なくなる”
始まり
」で書きました。


そうなるとAmazonを通して美容商材を販売した方が遥かに効率的で、
遥かに売れます。

商品を商品として売っているだけならAmazonに勝ち目はありません

同じ商品を取り扱っていてもデパートで買うよりもAmazonで買うこ
とにメリットを感じるわけですから。


私は、必ずAmazonで美容室専売品が販売され、更には、今は美容デ
ィーラーを一応立てた形になっていますが、いずれは直接美容メー
カーとやりとりすると思います



その流れが見えているにも関わらず、美容メーカーが、いち美容室
のECサイトで販売を認めたところで何になるのでしょうか?


どれだけ有名美容室のECサイトであってもモノを買うとなると、
Amazonに敵うわけがありません



だからといって美容メーカーが認めないと言っているわけではあり
ません。

私からすると、そこを認めたところで一体何のメリットがあるのか
と疑問に思うばかりです。


今回のコロナ禍でも痛感しましたが、世の中の流れ、経済、科学、
歴史等をちゃんと掴み、自分なりの考え方を持ち合わせていなけれ
ば、世の中のあらゆる情報に踊らされるだけなのです






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