切っ掛け
何かを始めるにあたって、切っ掛けとういものがありますよね。
原因や動機といったもの、これって人によって様々ですよね。
何らかの原因があって、行動を起こす。
何らかの目的があって、行動を起こす。
アドラー心理学に関する本を読んで、原因と目的について、
私は今までの考え方が、まるっきり逆転しました。
人間は何らかの原因や理由があって、物事に当たると思ってありましたが、
そうではないらしいのです、心理学的には。
感情というものが、特にそうみたいです。
例えば、他人に対して、怒りの感情を持ったとしますね。
普通は、何らかの起こる原因があって、怒るはず・・・ですよね。
ところが、アドラー心理学においては、相手を屈伏させたい
といった感情があり、つまりは、その屈伏させることが目的で、
怒りという感情を利用したということらいしです。
理由は、なんでもいいのです。相手に怒って、屈伏させることができれば。
で、今回のテーマは、切っ掛けなんですが、
先日も美容室のオーナーさんと話していて、ある切っ掛けがあり、
心を入れ替えて、仕事を改めて見つめ直したら、三ヶ月連続で、
売上が伸びたそうで・・・素晴らしいの一言です。
特に、何をやったとかは、ありません。
心を込めて仕事に取り組んだだけだと言ってました。
では、実際に、どういう切っ掛けがあったかというと、
あるお客さんから、ヘアカラーをしているときに、
「ちょっと染みるかなぁ~」という一言だったそうです。
その一言が、とても心に突き刺さったそうです。
そのオーナーさん曰く、以前もお客さんは、このようなことを、
ほんとは、訴えかけていたと思うと・・・
そこに、気づいてやれなかったと、ただただ、申し訳ないと・・・
そこで、その日から、全てのお客さんに、
「どうですか?大丈夫ですか?染みないですか?」
と聞くようになり・・・
そうすると、お客さんから「今日は、染みないです」
えっ・・・今日は・・・今日は・・・
ということは、今まで我慢していたの・・・
といようなことの連続だったらしく、その日から、
改めて、施術の見直し、お客さんへのトークの見直しを、やっていったそうです。
これって、さっきの原因と目的では、ないですが、
このオーナーさんは、日ごろから、
「このままでは、よくない」
「ちゃんとしないと」っていうように、思っていたと思います。
そんな時に、お客さんからのクレームがあった訳で。
変わりたい、良くしたい、という目的の為に、
お客さんからのクレームを理由に頑張れたと思います。
で、人間って面白いのは、この逆もあると思います。
このオーナーさんは、自分の力で乗り切ったけども、誰もがこうなるとは
考えにくいですね。
というのは、扱っている薬剤のせいにして、ハイ終わりって感じではないでしょうか。
売上を上げる切っ掛けというのは、実は、ほんの些細なことだったりするんでしょうかね。