美容業界の年収と理美容サロン企業


仕事選びはやりがいとともに給料や年間給料である年収はもっとも
重要な要素のうちの一つでしょう。給料は会社によっても職位によ
っても異なるものです。ただ誤解を恐れずに言うと、美容師を職業
として選択する場合、多くは年収より「好きだから」という理由で
選ぶのだと思います。

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理容・美容師の給料は、他の業種・業界に比べてもお世辞にも良い
とはいえません。

言ってしまえば、ブラック労働の部類に美容室は入ると思います。

しかし、そこで働く人達もそんなことは百も承知でホント一生懸命
に働いています。

ただ、その働きに合わせて給料が追いつていない。

いつも書いているように、美容業界の流行が技術の安売りである限
り、労働集約型である美容室で働く以上は、生産性が上がらず給料
が上がることはない
でしょう。

美容室の仕事は、あくまでも人が行うものです。

つまり、機械で行う量産体系はとれないので、高付加価値の商品・
技術でなければ経営は安定しませんし伸びることもありません


にも関わらず、技術の安売りとなると、これはもう自分で自分の首
を絞めているようなもの
です。


もちろん、局所的には高単価・高付加価値に成功している美容室も
ありスタッフにも給料という形で還元できているとは思うのですが、
美容業界全体でみると技術の安売りしか出来ない美容室が多いのが
実情だと思います。


個人経営美容室ならばそれもありかもしれませんが、スタッフを抱
える美容室となると経営は厳しくスタッフの給料が上がることは非
常に難しい。

まあ、この流れは今に始まったことではなく以前からであり、ある
程度の技術とお店の回し方、そしてお客がついた人間から独立する
のが美容業界というものです。

独立ありきだからこそ、今では増えに増えて全国に25万軒以上の美
容室が存在するのです。

問題は、増加する店舗数に反比例する売上です

美容室市場は約1兆5000億円であり、それ割ることの25万軒です。

それを考えると、どこかで働くよりも自分で店舗を構えたくなるの
も頷けます。


私のように美容業界歴が20年ともなると美容室のリアルは良くも悪
くも見えているのですが、世間一般ではどのように見えているので
しょうか?


美容師とえばカリスマ美容師で、やはり華やかな業界のイメージが
あるのかもしれません。

そして、最近では大型チェーン店の社長やらがテレビに出て、お店
をアピールしておりますが、その裏でお店を支えているスタッフは
その社長の事をどのように考えているのでしょうか。


以下は、美容業界の年収や理美容サロン企業について、極々まとも
な指摘をしている記事
です。

単純に美容業界の年収が低いというだけの指摘かと思いきや、その
原因についてもちゃんと言及している。

珍しい記事だと思いましたので紹介します。


山高きが故に貴からず

以下引用。


理美容店で働く理美容師の年収は、一般企業に務める人より少ない。
その差は大企業ほど大きくなる。規模が小さくなれば差が縮まり、
小規模零細サロンの健闘が光る。理美容サロン企業は、大きければ
いい、ということはまったくない。(『賃金構造基本統計調査』
2020による。以下、同)

理美容サロン業界の中だけでみると、「10人から99人」、「100人
から999人」、「1000人以上」と、規模が大きくなればなるほど年
収は増える。しかし一般の企業ほどの伸びはなく、従業員の規模に
よるスケールメリットが生かされていない。その結果、規模が大き
くなればなるほど、年収差は開いてしまう。

理美容サロン業界だけをみれば、規模が大きいサロン企業ほど年収
が増えるので、大規模サロン企業経営者が評価される傾向がある。
しかし、それは「井のなかの蛙」での評価にすぎない。広い視野に
立てば、むしろ小規模零細サロンの経営者が評価されるべきだ。

理美容業は1対1の対面サービスという特性から、スケールメリッ
トを生みだしにくいのは確かだ。『賃金構造基本統計調査』でも、
規模の小さい「5人から9人」のサロンは健闘している。「1000人
以上」で44%あった年収差が、この規模では男性で16%、女性で
12%まで縮まる。

同調査には「4人以下」のデータはないが、年収差はさらに縮まる
のは想像できる。1人営業、夫婦二人営業の規模なら、同程度の他
業の零細事業者を上回る年収を得ている可能性が高い。

また、平均年齢が一般企業に比べ低いのが、理美容サロン企業の特
徴になっている。30代後半過ぎの従業員に対し、年齢や力量に見
合うだけの年収を払えない現状がある。これでは安い賃金で雇用で
きる若い技術者を雇用し続けなければならない。

現在の理美容業界で、一生この仕事を続けるには独立するしかない。
それもできるだけ若いうちに独立するにこしたことはない。免許を
取得したら即独立もあるし、25歳までには独立を目指したい。

理美容業界は大手サロン企業の経営者を高く評価する人がいるが、
現況をみるかぎり経営手腕に見るべきものがない。そんな人たちの
話をありがたがって聞く理美容業界は不思議な業界だ


「山高きが故に貴からず」という格言があるが、まさにその通りな
のが理美容サロン業界だ。従業員が多いサロン企業ほど、世間と比
べると情けない。山はでかいが、ボタ山にしか見えない



以上引用。





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