コロナだから美容室に時短を望むのか?


日経MJが年に2回発表している「ヒット商品番付」などを参照す
ると、いまやメーカーが出しているヒット商品の7割から8割は、
時短に関連しているほどです。消費者は、無駄な時間をとくに減ら
したい。そして、自由な時間を増やしたい。と考えて行動している
のです。

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家電は、ロボット掃除機や食器洗い乾燥機など、時短関連のものが
よく売られています


さらに、一見すると時短とはあまり関係なさそうな日用品まで、
短に関連するものがよく売れている
といいます。

例えば、寝ぐせがつかないシャンプー、シュッとひと吹きで汚れが
落ちる洗剤などがそれに当てはまります。


さてさて、美容室は世の中の時短というトレンドを意識しているの
でしょうか?


美容室滞在時間、短縮したい withコロナ

以下引用。


外出自粛明けに美容室に訪れたエイジング世代の女性の97%は「美
容室に行って良かった」、5割以上が「美容室は特別な空間」と回
答する一方、滞在時間については55.5%が「美容室にいる時間を短
くしたい」と回答した。

タカラベルモントの理美容室専売化粧品ブランド「LebeL」は、外
出自粛明けに美容室に訪れたエイジング世代女性のヘアサロン関す
る実態調査を行い、2020年7月20日のオフラインプレゼンテーショ
ンで、杉山純子ルベル広報企画マネージャーが発表した。


同社はこの調査結果をもとに
外出自粛期間中、美容室に行けなかった期間を経て、外出できる喜
びやストレス発散などの要因から、“気分を変えたい”“イメージ
チェンジをしたい”というエイジング世代女性のニーズが確認でき
ました。また、外出自粛明け後は、普段何気なく通っていたいつも
のサロンが、“心の満足感が高まる特別な存在”に変化したことも
明らかになりました。生活者は、新型コロナウィルス感染防止の観
点から、半数以上がサロンへの滞在時間を短くしたいと考えていま
す。同時に、短い滞在時間であっても “特別空間”で、オプショ
ンメニュー等をしてみたいというニーズも浮き彫りになりました。
と分析している。

同日のプレゼンテーションは、7月22日発売する、大人のグレイカ
ラー『ルビオナ』新色追加販売に合わせて行われたもので、グレイ
ヘアの対象年齢女性の実態調査報告のあと、製品概要の説明や酒石
酸の優れた薬効を紹介するプレゼンテーションが行われた。
(後略)


以上引用。


これに対して私は以下のツイートをしました。




「財布を開かせるから、時間をいかに使わせるか」の時代。時短
 に関連するヒット商品は数知れず
。』



記事中に『新型コロナウィルス感染防止の観点から、半数以上がサ
ロンへの滞在時間を短くしたい』とありました。

確かにそうだと思います。

しかし、コロナ禍が仮に収束したとして上記の考えが果たして無く
なるのでしょうか?


良くも悪くもコロナが切っ掛けになり顕在化しただけのように思え
てならないのです



意外と多くの人間は、コロナ禍であろうがなかろうが、美容室滞在
時間を短くしたいと“考えていた”はずです。

少なくとも私自身はそうです。


技術の関係上時間そのものを短くするのは難しい面があると思うの
ですが、「体感時間」は短くすることは可能だと思うのです


その体感時間を短くすることに成功しているのが、ヘアカラー専門
店なのではないかと。


ヘアカラー専門店と一般美容室の何が違うのか?


実際の来店からお帰りまでの時間にそこまでの差はないはずです。

何が体感時間の差となっているのかといえば、それは接客時間の差
にほかなりません



ヘアカラー専門店では、カラー剤を塗布するときだけが接客を伴い、
後は、オートシャンプー、セルフドライの流れです。


カラー剤を髪に塗布する時間だけを競うならヘアカラー専門店より
も早く塗れる人は沢山いることでしょう。


もちろん、オートシャンプーもセルフドライも嫌だという人もいる
わけですから、そんな方は一般の美容室に通っているだけです。

しかし、ヘアカラー専門店の流行を見ると、単純に低料金だけがそ
の理由とは必ずしも言えないのかもしれません。

そして、ヘアカラー専門店の「早い」の謳い文句ですが、実際には
そこまで早くなかったりもします。

ですが、早いを謳うことにこそ意味があるのです。

何故ならば、消費者は忙しく、時間を極力かけたくないからです。

とくに、どうでもいいことに関しては。


ヘアカラーは女性にとって大切なことかもしれません。

しかし、大切だからといって時間をどれだけかけてもいい、という
わけでもないでしょう!?

ましてや定期的に染めなければならないとなると、時にはそれが面
になります。

ならば、早く終わらせたいと思うものです。


コロナ禍で様々なニーズが浮き彫りになってきているようですが、
それは私に言わせれば遥か以前からのものばかりです



良くも悪くもコロナがニーズを顕在化してくれています





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