問題を解決するように見せかけていないか?
前日、前々日と「コロナ禍で把握すべきは何か?」というテーマで
美容室の在り方について書いてみました。世間では、感染者の報告
ばかりが続いており、新型コロナウイルス感染症の収束どころでは
ないようです。しかし、そのような状況の時にこそ出来る人間は、
現状を把握し、次なる手立てを同時進行で進めているはずです。
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とくに美容室は、コロナ禍云々ではなく、元々が厳しい経営状態に
ありました。
何と言っても、流行が技術の安売りなのですから、そこに昨年10月
の消費税増税とコロナ禍が襲い掛かるわけですから、たまったもん
ではありません。
4月5月頃だったと思いますが、「アフターコロナを意識したこれ
からの美容室」というようなネット記事をよく見かけました。
そのどれもが、“これから”ではなく“今までも”の取り組みでし
かありませんでした。
世の中の流れ、社会生活(生き方・働き方)の在り方の変化、人口
構造の変化、すべての人間がスマホで情報に繋がる時代となった状
況などを逐一追っていくと、どれほど現在の美容室運営の在り方が、
通用しないことなど分かった話でしかありませんでした。
状況を冷静に整理して考えなければなりません。
整理、そして把握するには、情報が必要です。
自らが動いて情報収集しなければ、誰それが言った話の類に騙され
るか、踊らされるだけです。
以下の記事ですが、美容室を騙しているという意識など毛頭ないと
は思うのですが、いかにも美容ディーラーらしい。
「ウィズコロナ時代にサロンが取り組むべき5つの施策+1」「予防
対策ポスター」を無料配布
以下引用。
コロナ禍による厳しい環境下でサロンを維持・拡大するには、いま
何に取り組むべきなのか。
サロンコンシェルジュNo.1企業をうたうビューティガレージが、提
案資料「ウィズコロナ時代にサロンが取り組むべき5つの施策+ 1」
と「予防対策ポスター」の無料配布を行っている。
ウィズコロナ時代にサロンが取り組むべき5つの施策+ 1
資料では、「ウィズコロナ、ニューノーマルにおける美容サロンの
生存戦略」として、5つの施策と資金繰りについて提案している。
Ⅰ サロンが今取り組むべき5つの施策
1.感染リスク対策
お客様に安心して来店いただくための工夫と努力
2.顧客との関係性強化
お客様に信頼されるコミュニケーション施策
3.店販商品の拡販
サロンのもう一つの収益源を伸ばす工夫
4.新しい価値の創造
サロンの役割を再検討
5.コストの削減
費用対効果を考慮した経費の見直し
Ⅱ 第二波への備え:キャッシュを確保するための資金調達手段
金融機関からの借り入れ、ノンバンク融資、保険、助成金など。
「ウィズコロナ時代にサロンが取り組むべき5つの施策+ 1」
をダウンロード
以上引用。
これに対して私は以下のツイートをしました。
まずは徹底的に現状を把握することから。焦って判断すると失敗するだけ。#美容室
— arusara (@arusara_jp) August 5, 2020
「ウィズコロナ時代にサロンが取り組むべき5つの施策 1」「予防対策ポスター」を無料配布 https://t.co/yisUc4LG9G
『まずは徹底的に現状を把握することから。焦って判断すると失敗
するだけ。』
当たり前の事ですが、美容ディーラーのお客は美容室なので美容室
が潰れてしまっては意味がありません。
それは私(美容メーカー営業マン)にしても同じことです。
なので、紹介記事の提案は、極々当たり前のことばかりです。
美容室の「感染症対策」とありますが、そもそもが保健所の許可が
なければ美容室は開業できません。
その辺の店舗とは衛生管理の在り方のそもそもが違うのです。
違うのですが、それがこれだけ騒がれているのですから、世間一般
の見方は、美容室の衛生管理が形だけということなのでしょう。
もっといえば、保健所は日頃何をやっているのでしょうか?
まあ、それは置いておいて・・・
コロナ禍であろうがなかろうが、紹介記事にあるような提案を日頃
からやっていたかどうかが一番の問題なわけです。
皮肉を書いてしまうと、紹介記事の提案を“何も考えずに”やれば
やるほどビューティガレージは儲かるばかりです。
とにかく自分の頭を使ってフルに考えなければなりません。
コロナ禍になる前から、コロナ禍になってから、自分の美容室にと
って、「何が問題」なのかを自らが出してこそ意味があるのです。
問題とは、個々の美容室で異なるもの。
問題点を出さずして解決策だけを求める人が多いような気がします。
問題に対して「解き方」は異なるのです。
コロナ禍で思うように集客出来ない美容室は多いでしょう。
集客という問題をどう解くか。
その問題を解こうとして、予約サイトを利用しても全く意味があり
ません。
その前に、集客とはどのようなことなのかという本質的な問いを自
分に課さなければ、予約サイト利用などは「問題を解決するように
見せかけている」だけなのです。
広告による集客もあれば、口コミによる集客もある、ただ単にお店
をオープンしているだけでも飛び込みでお客が来店することもある。
折角来店しても、再来店しないこともある。
逆に再来店してくれる人もいる。
等々、いくらでも状況が考えられ、その一つ一つを丁寧に見ていか
なければ、事の本質など見えてきません。
徹底的に見ていくと、技術云々ではなく、自分とお客の接し方にた
どり着くはずです。
自分自身がお客として、そもそも自分のお店に来店しようと思うの
か、自分の接客を受けて再度来店しようと思うのか。
自分ならどんなお店に足を運びたいか、どんな美容師に技術をやっ
てもらい、接客を受けたいのか。
というような本質的な部分を見ようとしなければ、このコロナ禍で
は形をいくら整えても乗り切れないのです。
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