コロナ禍でも来店してくれる固定客の有難さ
コロナ禍であっても出来ることと出来ないことの区別を行い、出来
ることは努力して、出来なことは受け入れるしかありません。依然
として私が携わる美容業界も厳しい状況は続いておりますが、とは
いえ、コロナ禍であっても美容室には新規客は訪れるものです。
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美容室も仮に10年以上営業を継続することができたなら、それは固
定客がお店に“ついている”ということがいえます。
しかしながら、その固定客が永遠に来店することはあり得ません。
いずれ固定客は古びていくのでたえず新規客獲得を意識しなければ
なりません。
と思いつつも固定客のみの接客を続けていくと、いつしか変な慣れ
みたいなものが身体に染みついてしまいます。
ですから、私が心掛けているのは、どこかで自分が通用しない状況
をつくるようにしています。
それが私にとっては、新規飛び込み営業です。
これは美容室にもいえることなのですが、オープンした当初は、来
店するお客がすべて新規客なのですが、それが固定化していくと、
当然ながら新規客の対応が少なくなっていきます。
接客対応も次第に感覚がマヒしていき、新規客対応が面倒になって
いきます。
そもそもがお客の対応というものは、既存客であろうが新規客であ
ろうが、面倒なものです。
それが固定客ばかりを相手にしていると、ナアナアになっていきま
す。
そのナアナア感が新規客に勝手に伝わっていくのです。
コロナ禍になって改めて固定客の有難さを思い知らされた美容室も
多いと思います。
逆に、いつも来店していた方が、あまりにもアッサリと失客してし
まったという方もいるかもしれません。
コロナ禍が原因で売上がダウンしていることは事実だと思います。
しかし、すべてがコロナ禍のせいにしてしまうのも疑問です。
今一度お店の状況を整理しなければなりません。
新規客が来店しているのに売上が同じ。
売上が同じであっても客数が減少している。
以上のように同じ売上でもよくよく整理していくと中身がまったく
異なることがあります。
上記の例でいえば、売上が同じでも客数が減少しているのは注意が
必要でしょう。
来店サイクルが延びているのか、それとも失客しているのかでも対
策の立てようは違ってきます。
まあ、大体が多くの美容室が固定客の数が悪い意味で安定してきて
しまい、そこから新規客を獲得していこうという意識をもつところ
はあまりないように思います。
頭では分かっているのでしょうが体が思うようについていかなくな
ります。
それのもっとも分かりやすいのが新規客対応の杜撰さです。
それよりも頭にも体にも楽な方法を取ろうとします。それがいわゆ
る単価アップです。
それが分かっているから美容ディーラーの営業マンのセールストー
クが「○○の商品で単価アップできますよ」なのです。
そして、美容室側も頭では「そんなことはないだろう」と思いつつ
も商品を買ってしまうのです。
単価アップを言い換えれば、お客からの搾取でしかありません。
搾取されるのが、VIP客というわけです。
ここでいうVIP客は、美容室側からすると話しやすい客のことです。
お客側からすると断りにくいだけなのですが・・・
なので、お客は断りにくいので、勧めらた単価アップのメニューを
付き合いで一度はやってくれます。
この付き合いでやってくれているが分かっていない美容室がとにか
く多いのです。
コロナ禍で売上が減少しているのは、どの美容室も同じです。
コロナ禍に限らずですが、美容室の新メニュー、新商品の類は、固
定客つまりVIP客を頼ったものでしかありません。
その気持ちが分からないわけでもないのですが、固定客とくにVIP
客には、徹底的にフォローして最大のサービスをしてあげることが、
このコロナ禍ではいつも以上に大切なことであると思うのは私だけ
でしょうか?
美容室では、口コミが大事だといわれますが、その口コミは誰が広
めてくれるのでしょうか。やはりVIP客だと思うのです。
「女性の口を狙え」なんてことを聞いたりしますが、良い話は他人
に中々しないものですが、少しでも悪い評判だとか噂話があればす
ぐに他人に話すものです。
人は、心(感情)で動きます。
コロナ禍であっても新メニュー、新商品も大切ですが、接客そのも
のがどうなのかも見つめ直すいい機会かもしれません。
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