コロナ禍での理美容室の経営取り組み事例


今日からお盆休みという方も多いのでしょうか?お盆といえば美容
室の繁忙期でもあります。まあ、繁忙期といっても年々その感じは
なくなっていっていたのですが、今年に限ってはコロナ禍でもあり、
お盆(8月)の感じが全く美容室から感じられません。

人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。




完全予約制など感染予防への取組み目立つ

以下引用。


「経営取り組み事例」
日本政策金融公庫が2020年8月4日に発表した「生活衛生関係営業
の景気動向等調査結果」(2020年4~6月期)「経営取り組み事例」
によると、コロナ感染を受けて感染予防策への取組みを工夫してい
る理美容店が目立つ。

【理容業】
青森県
店内の3つの密を回避するため、店内の感染防止策を徹底するとと
もに、入店制限をするための完全予約制の採用と、接触感染防止の
ためのキャッシュレス決済も導入した。

秋田県
新しい整髪技術を取り入れ、無料でモデルを探し、そのモデルがリ
ピーターとなって新規顧客の獲得に繋がっている。

千葉県
インスタグラムを使ってヘアースタイルの投稿をするようになって
から、新規のお客様が多少来ていただけるようになった。

岐阜県
店内換気、手洗い、マスク着用、手指消毒を今まで以上に意識して、
安心して来店いただけるよう取り組んだ。今まで現金決済のみだっ
たが、QRコードのキャッシュレス決済も新しく取り入れた。

大分県
新型コロナウイルス感染症対策として、来店客全員に氏名、連絡先
の記入をお願いしている。接触感染防止のため、施術後の手洗いと
理容器具のオゾン殺菌消毒はもちろん、高頻度で接触する理容椅子、
ソフアー、雑誌、トイレ等の清拭消毒、衛生管理を徹底している。


【美容業】
北海道
来店予約の減少はじめ、冠婚葬祭や各種イベントが縮小・中止され
るなかで、衣装レンタルや出張写真など装いのお手伝いの写真や動
画をSNS発信し続けることで、顧客のつなぎ止めに必死に取り組ん
でいる。

秋田県
感染防止対策の取り組みをお客様に周知し、来店時には手指消毒を
お願いするとともに、退店後の消毒も確認してもらっている。従業
者はマスクを必ず着用し、お客様にもマスクを無料配布し着用して
もらっている。

群馬県
手指の消毒、店内の換気設備設置による「密閉」対策、完全予約制
による「密集」対策、スタッフのマスク・フェースシールドの着用
による「密接」対策を徹底している。利用できる美容椅子を減らし、
お客様同士の間隔を広げている。

東京都
新しい生活様式に合わせた営業形態への移行、スタッフのシフトを
見直し出退勤時間を調整するなどして感染防止を徹底するとともに、
アフターコロナを見据えた人材確保にも取り組んだ。

兵庫県
店内の「密集」を避けるため完全予約制の導入とともに、スタッフ
の勤務シフトを大幅に見直したことで、客数は減少したものの、施
術効率と生産性の向上が図れた。


以上引用。


これに対して私は以下のツイートをしました。




ごく当たり前の事を効果的に行うしかない。』


美容室の「経営取り組み事例」を紹介しましたが、どれもこれも感
染予防対策が中心となっており、これが果たして経営取り組みとい
えるのか些か疑問でして、何故なら、もはや感染予防対策は“形”で
しかないからです。

感染予防対策の是非を判断してお店に足を運ぶ人が、8月の時点で
どれほどいるのでしょうか?


美容室の場合、私が営業で回った感じでは、どのお店も同じように
ヒマなわけではありません。

忙しいところは、普通に忙しいものです。


「経営取り組み」なんて聞かれたりすると、「何をやるか(取り組
むか)!?」ばかりに意識を取られがちですが、私からすると、今
何が問題なのか?」という問題点を出さなければなりません


目先の取り組みなどもう8月ですから、逆に目先の取り組みを取っ
ていないところがあるのでしょうか。

コロナ、コロナ、なんて言っていたらあっという間に5ヶ月以上が
経過しており、いい加減感染予防対策を取っていないところを美容
室で探す方が難しい
ぐらいです。


5ヶ月以上が経過したと書きましたが、この期間をなんとか生き残
た美容室ばかりですから、生き残った美容室の今後の問題点の本質
が感染予防対策なわけがありません
よね!?


今、厳しい美容室の多くは、思うように固定客が来店してくれない、
つまり、コロナ禍以前ならば来店しているであろう固定客が来店し
てくれない
のです



理由は、「なんとなく気が乗らないから」が殆どだと思います。


もちろん、会社員の場合は会社の都合上、とくに医療関係者は、軽
はずみな行動を控えるように言われているはずですから、不要不急
の外出は自粛しています。


というような理由を考えれば、感染予防対策が“取り組み”なんて
いっているようでは、世の中の流れをまったく見ていないというこ
とです。


本質的な問題は、コロナ禍が仮に収束したとしても変わらないとい
うことだと思うのです。

ならば、美容室にとっての本質的な問題とは何か?


それは、固定客、とくにVIP客依存体質だと私は思います

もっといえば、集客に力をいれずに単価を上げようとしたツケです。
(この部分の詳細は、今回は省きます)

美容室の風向きは、とっくに変わっていて、失客を予防するだけで
も売上が上がった時期は遥か昔となってしまいました。


「失客を防ぐ」というのは、ごく当たり前ですが、集客しているか
らこそ言えることです。

お客が一人もいないのに失客って・・・あり得ませんよね!?


コロナ禍に関係なく厳しいと感じている美容室は、積極的なお客の
新陳代謝を怠ったのが原因
だと思います



では何故、新陳代謝を怠ったのか?


それは、営業をかけずともお客が勝手に来店してくれるからです。

モノやサービスを売り込むには営業をしなければならないのですが、
美容室は、いつも書いていますが、良い商品(技術)があれば、勝
手にお客はそれを買ってくれると勘違いしている
のです


幸か不幸か美容室には、お客が勝手に来店してくれるものだから、
たちが悪いのです。


ただ、そこに気づいている美容室は、接客というか営業に力を入れ
ているのでコロナ禍であっても忙しいのです。





森田健司さん「なぜ名経営者は石田梅岩に学ぶのか?」





人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。




【関連記事】
当たり前の事が当たり前に出来る難しさに気づけるか

負けはいつも論理で説明できる

学問に王道なし

コメント

非公開コメント