人間から不要不急を取り上げるとどうなる?


新型コロナウイルスの影響で毎年行われる恒例行事が軒並み中止、
規模縮小開催される中、長崎市の伝統行事の一つである精霊流しが
本日行われます。もちろん新型コロナウイルス感染症対策をとりな
がらですが。

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ちなみに、10月の「おくんち」は中止になりました。

こういったイベント事中止は、イベント開催者のみならず多方面に
影響が及び、経済的にも精神的にも甚大なダメージを与えます。


「不要不急を避ける」とは一体どういうことなのでしょか?


人間から不要不急を取り上げれば何も残らないと思うのですが。

長崎市の平和祈念式典も規模縮小で開催されましたが、誤解を恐れ
ずに言えば、これも不要不急と言ってしまえばそれまでではないの
かと思うのです


同様に、精霊流しもです。

人間の生死に関わることですから、何やら荘厳なイメージがありま
すが、開催されるイベントとそうでないイベントの線引きってどう
なのって感じがしています。

要は、遊びのイメージが出ないものは開催しているに過ぎないのか
なと思う次第です。

人間から「遊び」が取り上げられると、それこそ生きている意味が
ないのではないかと・・・



緊急事態宣言が発令されても美容室に休業要請が出されなかったの
は、「社会生活を維持する上で必要な施設」だからでした。


そもそも「社会生活を維持する上で必要な施設」とは、一体何なの
でしょうか?


よくよく考えれば意味不明ですね。


その「社会生活を維持する上で必要な施設」である理美容室が、そ
れこそ維持できなくなるようです。

「コロナで客足が途絶えた」

以下引用。


「業況判断理由」
日本政策金融公庫が2020年8月4日に発表した「生活衛生関係営業
の景気動向等調査結果」(2020年4~6月期)「業況判断理由」に
よると、コロナ感染を受け「客足が途絶えた」と悲痛な意見や、
「回復するには時間がかかる」など悲観的なコメントが寄せられた。


【理容業】
宮城県:悪化(今期)
新型コロナウイルス感染症の影響でイベント等が中止になり、来店
客が少なくなった。特に密になる等で接触感染への不安から客足は
遠のいたままで、休業日が増えるなど悪循環となっている。

千葉県:悪化(今期)
感染への不安から高齢者は外出を控える傾向が続いており、サラリ
ーマンもリモートワークが増えたことから、散髪して容姿を整える
回数が減っている。また、感染予防策で営業時間の短縮や完全予約
制としたので客数自体減少している。

三重県:不変(今期)
感染リスクを回避するため外出機会の減少が言われているが、固定
客中心であり来店客数の変動は少なく、新型コロナウイルス感染症
の影響は少なかった。

京都府:悪化(今期)
営業時間の短縮や顔そりの中止など、施術の変更したこともあり、
客数・客単価ともに減少している。感染への不安から高齢客中心に
来店サイクルが長くなっており、益々厳しくなっている。

山口県:悪化(今期)
新型コロナウイルス感染症の影響で、顧客数・売上高が減少し、さ
らに感染防止のため訪問理容先の施設において全て施術禁止が続い
ており、厳しさが増している。

佐賀県:悪化(今期)
自粛ムードの浸透で旅行や結婚式、各種パーティー等が延期・中止
された影響が続いている。

沖縄県:悪化(今期)
新型コロナウイルス感染症の影響で客足が途絶えた。まさか自分の
職種(理容)に、これほどまでに影響が出るとは思ってもいなかっ
た。


【美容業】
北海道:悪化(来期)
新型コロナウイルス感染症の影響が長引き、夏の行事やお祭りなど
はことごとく中止となり、着付け含む美容機会が増えないなど、来
期はさらに厳しくなるのではないか。

茨城県:悪化(今期)
新型コロナウイルス感染症の拡大により、今期は入学式などイベン
トがすべて無くなり、着付けのお客様のほとんどがキャンセルとな
った。来店周期が長くなったことによる客数減少に歯止めがかから
ない。

群馬県:悪化(今期)
営業自粛で休業、時短営業や営業日の削減を続けたことで、客離れ
が加速した。本格稼働後も高齢の固定客は感染への不安から足が遠
のいている。感染防止策等をPRはしているが、感染不安が根強く、
回復には相当な時間が必要である。

滋賀県:悪化(今期)
入学式、入社式、結婚式等が全て延期や中止になり、予約は全てキ
ャンセルとなった。完全予約制や美容椅子の利用制限等の感染防止
対策を講じたことで、客数減少を踏まえた営業が求められるが、有
効策を見いだせない状況。

兵庫県:悪化(今期)
結婚式や各種パーティ等の延期・中止で予約キャンセルが続いてお
り、感染防止で営業時間の短縮や施術メニューの制限など対策した
が、来店客・客単価ともに減る状況。

宮崎県:悪化(今期)
新型コロナウイルス感染症の影響により、卒業式、婚礼等の行事が
中止となり、着付け・セットが大きく減少した。中でも、大学等の
卒業時の袴のレンタル・着付けの全減の影響が大きかった。また、
カットにおいても来店サイクルが延びており、特に高齢者が来店を
控えている状況となっている。


以上引用。


記事を読んでみて気づくのが、殆どの理美容室が、“身だしなみ”
の来店客だけでは経営が安定せず、結婚式、訪問美容、各種イベン
ト事に売上の活路を見出している点です。


なんらかの遊びに携わり人間は社会生活をしているものです。


健康寿命に大切な3要素とは、「肉体」「精神」「社会」です

定年退職者が体調を崩すのは、社会との繋がりが急になくなるから
なのです。

定年後も元気な老人というのは、町内会などに携わり人との積極的
な接触を計っていたりします(無意識でしょうが)。


10月の「おくんち」が中止と書きましたが、このおくんちに携わっ
ている美容室も意外に多く、かつらやら着付けやらメイクもありで、
結構な収入源になっています。


ただ、そこに携わる美容室というか美容師は、仕事としてやってい
るような感覚はないと思います。

“生きがい”は言い過ぎかもしれませんが、それと同等の感覚で、
普段の仕事以上の楽しみ、充実感がある
のです。


生きていく上で人それぞれに生きがいを感じる部分は違うもの。


それぞれの生きがいを取り上げられているのが、コロナ禍での一番
の不幸であるように思います






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