ダイバーシティ美容室を考察してみた
2月27日のエントリー「えがお美容室を考察してみた」では、私自
身が、昨年から美容室の「運営の在り方」を再定義することが大切
であると説いてきた事の具体例として取り上げてみました。今回も
その具体例の紹介です。
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磐田に「ダイバーシティ美容室」 半個室で思い伝えやすく、「あ
なたらしさ」を応援
以下引用。
磐田市今之浦の美容室フェイスが「ダイバーシティ美容室」を掲げ、
年齢や国籍、LGBTなど性的指向、障害などにとらわれない「その
人らしさ」に配慮したサービス運営に取り組んでいる。このほど商
標登録した。具現化の取り組みとしてまず、顧客が意思を伝えやす
い安全・快適な空間を創出しようと室内の座席を全て半個室型に改
装。対応するスタッフの意識や働き方改革も同時に進めている。
目指すのは「社会的なプレッシャーを感じさせずに、あなたらしさ、
輝かせる」。5席を配置する室内は、座席回りを壁で囲って座った
時に外から見えにくい設計にし、プライバシーに配慮。不安や不快
に感じることを徹底して取り除くようにしている。新型コロナウイ
ルス感染対策も加わり、顧客には好評という。(後略)
以上引用。
これに対して私は以下のツイートをしました。
美容室の「経営=技術」から脱却できている。これから特に、美容室の運営の在り方が問われる。#美容室
— arusara (@arusara_jp) August 22, 2020
磐田に「ダイバーシティ美容室」 半個室で思い伝えやすく、「あなたらしさ」を応援(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)#Yahooニュースhttps://t.co/Wfesi0CGAj
『美容室の「経営=技術」から脱却できている。これから特に、美
容室の運営の在り方が問われる。』
美容室名を「フェイス」といい、コンセプトが「ダイバーシティ美
容室」とのこと。
つまり、年齢や国籍、LGBTなど性的指向、障害などにとらわれな
い「その人らしさ」に配慮したサービス運営に取り組んでいる美容
室、ということのようです。
以下は、当ブログでは何度となく書いてきた事なのですが、どうぞ
お付き合い下さい。
美容室は、もはや、ただ出店すればいいだけの時代はとっくに終了
しました。
今まで以上に、「美容室を“どういう形”で打ち出していくか」を
激しく問われる時代に突入しています。
これからは、美容室が「○○の技術が出来る」といったことは、あ
まり関係がなくなるのです(既になっていますが)。
何故ならば、全国に美容室は25万軒以上もあり、そのほとんどすべ
ての美容室で出来る技術は同じだからです。
しかも、いくら「(美容室が)うちの技術力は高い」といっても、
その技術自体に最も大切な希少性という「価値」が存在していない
ので、技術の質を売りにしても、差別化には繋がりません。
これからは、技術の「質」の勝負ではなく、お店自体の「価値」の
勝負なのです。
冒頭にも書きましたが、私は昨年から美容室の「運営の在り方」を
再定義することが大切であると説いてきました。
運営の在り方で考えるべきは、以下の3つ。
・コミュニケーション
・コミュニティ
・ブランド(来店理由をつくる)
どれ一つ欠けることなく重要な要素であり、更に重要なのが、その
三つが融合した部分こそが「美容室の運営」に他なりません。
今回紹介したダイバーシティ美容室の特徴としてブランド化、つま
り来店理由をお客側に作らせている好例なのではないかと思います。
美容室運営の勝負を技術ではなく来店理由でやっており、所謂マイ
ノリティの立場にある方々に、お店の主旨が心に届くことができれ
ば、自ずと来店するのではないかと思います。
しかも、“同じ心の痛み”を持った人間同士のコミュニティも形成
できるわけです。
もっといえば、「共感」が生まれやすい。
となると、肝となるのはスタッフのコミュニケーション能力ではな
いかと思います。
今後が楽しみな美容室であり、時代が求めている美容室の形でもあ
るのではないかと思います。
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