お客がその違いを知って何になるの?
美容室では、髪の毛(素材)を治したり、スタイルを作ったりして、
お客から依頼された所謂ヘアースタイルを、要望・希望に限りなく
近い形で、技術という商品を販売できなければなりません。
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そのためには、毛髪の構造、性質、特徴を勉強し理解しなければな
りません。
その理解があってこその毛髪に取り扱う薬品の勉強が、始めて成立
するのです。
例えば、ヘアカラー剤は、化学薬品なので決められた通りに使えば、
髪の毛は染まります。
しかし、現場では毛髪の条件によっては染まらないこともあります。
この場合、何が良くなかったのでしょうか?
化学薬品であるカラー剤が悪いのでしょうか?
髪の毛を発色させたい色に染まらないには染まらない原因が、毛髪
側にあるのが常です。
その原因を事前に見極めることができなければ、どんな薬品を使お
うと染めることは出来ないでしょう。
美容室で取り扱う薬品も年々進歩しています。
しかし、それを取り扱う側である美容室も同時に進歩しなければな
らないのですが現実はどうでしょうか?
未だに良い薬品であればどんな髪の毛にも対応できると思い込んで
いる方が多いような気がします。
そんな業界の現状を知りつつ以下の記事を読むと、なんとも複雑な
心境になってしまいます。
ヘアサロンの「髪質改善トリートメント」、縮毛矯正との違いは
以下引用。
癖毛は魅力的な個性のひとつでもあるが、その一方で、梅雨の時期
などには扱いづらくなることから、悩みを抱えている人も少なくな
い。1990年代の“安室ちゃんブーム”から2000年代初頭のギャルブ
ーム期には、「ストパー」(※ストレートパーマ)をあて、ツンツ
ンするほどの直毛に伸ばしたヘアスタイルも人気を博した。
そんな直毛ブームも収束したように見えるが、それでも癖毛の扱い
が楽になるという理由からストパーをかける人は後を絶たない。さ
らに強い癖毛の場合は、縮毛矯正をセレクトすることになる。
しかし、ストパーや縮毛矯正を続けると毛髪に負担がかかり、また
縮毛矯正の場合はパーマやブリーチができないというデメリットも
ある。こうした悩みに対する一つの解決策として、近年ヘアサロン
が提案するのが「髪質改善」や「進化系トリートメント」などと呼
ばれる施術だ。(後略)
以上引用。
これに対して私は以下のツイートをしました。
実はそれ、美容室側もよく分かってなかったりします。そもそもの毛髪のことでさえ。#美容室
— arusara (@arusara_jp) August 23, 2020
ヘアサロンの「髪質改善トリートメント」、縮毛矯正との違いは|NEWSポストセブン https://t.co/y9Iquuyew6 #newspostseven
『実はそれ、美容室側もよく分かってなかったりします。そもそも
の毛髪のことでさえ。』
私は美容メーカーの営業マンですので、当然ながら薬品の勉強は不
可欠です。
それと同時に毛髪科学の勉強も不可欠なのです。
毛髪科学と化学薬品の双方を勉強しなければならないのは、美容室
も同じこと。
紹介記事にある「縮毛矯正」「進化系トリートメント」などと言わ
れて、どれだけの方が理解しているというか、知っているのでしょ
うか?
その言葉は別に裏方で構わないのではないかと思うのです。
お客からしてみれば、とにかく「髪の毛をキレイにしたい」であっ
て、「進化系トリートメント」とか言われても何の意味もなく、ま
してや「髪質改善トリートメント」と「縮毛矯正」の違いなどどう
でもいいのです。
何故なら、髪の毛の状態に合わせてお客の要望に応えることが美容
室の仕事だからです。
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