コロナに関係なく美容室の二つの課題


理美容室は、緊急事態宣言発令中でも必需品的な生活サービスとい
う位置づけであることから休業要請は対象外となりました。生活必
需品であるとはいえ一度来店すれば多くの人間は、最低でも一ヶ月
ほどは再来店しないものです。

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「いかに再来店させるか」の取り組みが理美容室には求められるの
ですが、今回意識しなければならないのがコロナ禍です。

今でこそマスク着用で外出する人も戻ってきていますが、それこそ
緊急事態宣言発令中の人気のなさは、どこか気持ち悪い面すら感じ
られました。

人が街に繰り出さないのですから、理美容室にとっても再来店どこ
ろの騒ぎではありません。

平時ならば、生活必需品である美容サービスですから、必ずある一
定期間を置いて再来店するものです。

ところが非常時であると、来店する人がそもそも少ないし、来店し
たとしてもなるべく来店サイクルも長くしたいところです。

もっといえば、家で何とかしようと考える人が増えます

ヘアカラーでも面倒なだけで、実際にはホームカラーで十分だった
りします。

以下の記事を読んでもらえば分かりますが、上記の私の書いた通り
なんだろうと数字がそれを証明してくれています。


美容消費係数は2.78% 2020年第2四半期

以下引用。


ホットペッパービューティーアカデミーは2020年9月1日、2020年
第2四半期(4~6月)の美容消費係数を発表した。
総務省の「家計調査」をもとに、同アカデミーが独自算出した数値
で、今期は2.78%だった。

同指数は、理美容サービスと理美容用品を合算した支出金額を全体
の消費支出金額で割った数値で、2015年を100として算出。

理美容はじめ美容系施術サービスの理美容サービスについては、今
期2266円で前期比-349円、コロナの影響を受け落ち込んだ。逆に
理美容用品は今期3868円で前期比+50円とやや好調だった。口紅の
ように大幅に落ち込んだ商材があったものの、全体としては巣篭も
り需要がそれを上回った。


以上引用。



つまり、美容室にはそこまで来店していないけど、出来るコト(美
容サービス)は家でやってみた
、ということです。


さて、9月がスタートしました。今年も4ヶ月を切りました。

美容に対する支出にしても個人消費にしてもコロナ収束云々の問題
はもちろんあるのですが、コロナが収束したところで忘れてならな
い事が、私の中では二つあります。


一つ目は、そもそも美容室の在り方が時代に取り残されています

この問題はコロナに関係なく、今までも課題であったことであり、
今回コロナショックにより店舗運営者は、従来通りの美容室の在り
方では通用しないと痛感したことでしょう。


何かを変えなければならない、と。


そして、いくら衛生管理の充実や感染症対策を講じたところで、長
期的な集客にはなりません。


コロナ禍が起こった以上、これからの美容室開業の衛生管理の基準
が厳しくなるといったところでしょう。

ですから、今店舗で取り組んでいる衛生管理・感染症対策を行えな
い所は開業できなくなるはずです。

個人的には、キャッシュレス決済導入も条件に入れて欲しいところ
ですが・・・


さて、二つ目が、消費税増税です

2014年4月に8%

2019年10月に10%

というよいうに段階的に引き上げられました。


実際のところ数字としてどのような影響が経済に及ぼしたのか?


日本の民間最終消費支出の実質値は、2014年4~6月期に「対前期
4.8%」、2019年10~12月期に対前期比2.9%」も減ってしまっ
たのです


その挙句に、コロナ危機というわけです。

コロナ襲来の前の時点で、消費税増税により消費が大きく落ち込み、
経済成長率が引きずりおろされてしまった


これが「事実」なのです。


ですから、「経済V字回復」などそう簡単にはあり得ないのです。


理美容室経営は、上記の二つの課題をクリアしなければならない。


最近、美容室を営業で回っていても、当たり前ですが、課題に対す
る認識は店舗ごとに異なります。


とかく人間は、今そこにある危機には対処しようとしますが、これ
から起こるであろう危機には目を背けます



但し、いくら未来予測をしても未来は誰にも分かりません。

となると、結局は、その日その日を大切に生きるしかないと思うの
です。


コロナ禍にしろ災害にしろ予測不能ですし、現実は不安定で不確実
なことばかりです。

VUCA化

「V=Volatile(不安点)、U=Uncertain(不確実)、
 C=Complex(複雑)、A=Ambiguous(曖昧)」


とはよくいったもので、誰もが考えもしなかったことがこれからも
起こることでしょう。


もちろんどんな状況が起こるかは誰にも分らないのですが、そこで
「準備する(備え)」という考えも当然大切です。

しかし、それ以上にどんな状況になろうとも臨機応変に対応できる
ような心構えがより重要
だと思う次第です。

そして、その心構えは日々の備えという名の「勉強」から得られる
ものであることは言うまでもありません。





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