今頃、今更、店販?
美容室の好きな言葉のひとつに「単価アップ」というものがありま
す。ホントこの言葉が大好きで、どうやったら単価アップできるか
ばかり考えいるといっても過言ではありません。別に単価アップ自
体が悪いわけではないのですが、私の耳には「ひとりのお客からい
くら巻き上げるか」にしか聞こえないのです。
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まあ、回ってくる美容ディーラーの営業マンのセールストークのひ
とつが、「先生、これで単価アップできますよ」なのです。
そのトークで、「いかに新商品を売り込むか」がディーラーの仕事
なのです。
そのやり取りに少なからず疑問を抱く美容室もある一定数存在しま
す。
疑問を抱く方に共通するのが、新商品の存在は気にはなるものの、
ディーラーから強力に勧められた商品が、次の瞬間には廃盤になっ
て、また新商品を持ってきて、「今度のは前のよりも良くなってい
ます」というトークに嫌気が指しているのです。
ディーラーの営業マンが全てそうだとは言いませんが、というより
もディーラーとは本来そういうものなのです。
ディーラーからしてみれば、「美容室の売上の心配」といったこと
は、実はどうでも良くて自分たちの勧める商品がただ売れればいい、
といったところでしょうか!?
結局は、こういう空気感は伝染してしまい、美容室側もお客に対し
て、冒頭に書いたように「ひとりのお客からいくら巻き上げるか」
という発想になってしまうのかなと思わずにはいられません。
それはそれで、人それぞれのスタンスなので私がどうのこうの言う
理由はないのですが、自分の利益のみを追求するような考え方、や
り方は、今まで以上に通用しなくなるのではないかと思います。
コロナが顕在化してくれましたが、「わざわざ行く価値のある店舗」
でなければ生き残れないからです。
店舗に限らず、「わざわざ利用する価値のあるディーラー」とも言
い換えることもできます(メーカーにしても同じ)。
コロナによって、誰でも一杯一杯です。
ですが、その一杯一杯の人を巻き込むのが商売です。
だからこそ自分の利益ではなく、相手の利益にどれだけ敏感でいら
れるかが大切なのです。
店販で伸びる「年間の客単価」 技術売上のみに比べて3~4割増
以下引用。
(前略)
店販の購入経験率は、女性が34.7%、男性が35.6%。過去1年につ
いては、女性が15.3%、男性が18.8%。
男性の方が店販購入経験率が高いのは、美容室に通う男性は美容感
度が高い層であること、男性用化粧品の売り場が限られていること、
美容のアドバイスを受ける機会が少なく美容師のカウンセリングを
重視していることなどが背景にあると考えられる。
この調査結果は、店販への注力が、経営の安定化に大きく寄与する
ことを裏づけていると言えそうだ。
以上引用。
これに対して私は以下のツイートをしました。
店販って、売って売れるものじゃないからね。コロナを利用して取引業者からそそのかされないように・・・#美容室
— arusara (@arusara_jp) September 8, 2020
店販で伸びる「年間の客単価」 技術売上のみに比べて3~4割増https://t.co/8B9gQK7TIw
『店販って、売って売れるものじゃないからね。コロナを利用して
取引業者からそそのかされないように・・・』
今現在、美容室で店販を購入している人が、一体どれくらいいるの
でしょうか?
美容室専売品だからといっても、そこにどれだけの価値を認めてく
れる人がいるのか?
紹介記事には、店販の売り方のようなものは紹介されていませんで
したが、ネット販売ならば個人美容室など勝ち目はありません。
ましてや美容室の年間の利用回数も減少傾向なのに、どうして店販
に注力なのでしょうか?
もっといえば、今になってから店販に力を入れるとかいっているよ
うでは、あまりにも遅すぎます。
まずは、「ひとりのお客からいくら巻き上げるか」という考えを素
直に認めるところからでしょう。
そして、認めた上で、一人の人間から依存せずに、「お店の売上を
上げるにはどうすればいいのか」を今一度しっかり考えてみてはど
うでしょうか?
望月智之さん「2025年、人は「買い物」をしなくなる」
川上徹也さん「物を売るバカ2」
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