あなたは白髪染めを“どこ”でやりますか?
ヘアカラー専門店に来店するお客の多くが、個人経営美容室から流
れてきていることを、あるヘアカラーに特化した会社の代表の方か
ら直接聞いたことがあります。
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一般の美容室でもそうですが、ヘアカラー専門店に来店するヘアカ
ラーをされる方の多くは、ホームカラーとの併用です。
ホームカラーのみをする人は、そもそも美容室で髪を染めることを
あまりしない傾向にあるようです(あくまで個人的見解)。
美容室にとって現在、最も単価が取れるメニューは、「カットアン
ドカラー」です。
ヘアカラーといっても実際には、白髪染めが殆どです。
この白髪染めの需要の多くを満たしているのが、ホームカラーです。
そして、美容室でも白髪染めをされる方もいることでしょう。
ところが、2008年頃より登場したヘアカラー専門店に、とくに個人
経営美容室から白髪染めをする方の多くが、流れていきました。
日本の人口構造を考えてみても、オシャレ染めをする方よりも圧倒
的に白髪染めをする方が多いわけです。
しかも、白髪染めをホームカラーにしろ美容室にしろ、一度でもや
ってしまえば、定期的に髪を染めざるを得ません。
先述した通り、白髪染めの需要を満たしているのがホームカラー、
次にくるのが美容室だったはずですが、それが今ではヘアカラー専
門店となっているのではないかと思います。
美容室にとって単価の取れるはずのメニューが、ゴッソリとヘアカ
ラー専門店に奪われている状況です。
白髪女性の72%が理美容見室で染める
以下引用。
「ホットペッパービューティーアカデミー」は、20~69歳の男女を
対象に「白髪に関する意識調査2020」を実施、2020年9月24日その
結果を発表。グレイヘアが注目される昨今、男女とも「今後も染め
続ける」人は減少傾向にある一方で、理美容店で染める人は増える
傾向にある。
「白髪である」と回答したのは男性49.5%、女性60.6%。「染めて
いる」人は男性14.6%、女性45.0%と女性の半数近くが染めている。
染めている人のうち「今後も染め続ける」と回答したのは、男性
24.2%、女性31.6%で、5年前に比べ男性は5.1%、女性は5.7%
それぞれ減少した。
しかし「理美容室で染める」人は男性34.9%、女性72.1%で、男女
とも増加する傾向にある。5年前と比べると、男性は8.6%、女性
は5.4%増えた。「自宅で染める」人は男女とも減ったが、同じセ
ルフでも「白髪を徐々に染めていく効果のある、シャンプー等を利
用する」人は男女とも微増している。
(中略)
岡本華奈子「ホットペッパービューティーアカデミー」研究員のコ
メント
男女とも、少しずつではあるものの白髪の対策を始めた年齢はこの
5 年で高くなっており、年齢に関係なく今後も染め続ける意向のあ
る人は、減少しています。
「グレイヘア」の浸透も関係しているかもしれませんが、ありのま
まの姿を受け入れるといった意識が定着してきているように感じま
す。
一方で、男女ともに美容室・理容室での白髪染めがこの 5 年で増加
傾向にあります。自宅ケアでの「仕上がりのムラ」や「手間」等の
不満は根強く、サロンの価値が再認識されているのかもしれません。
特に男性のサロン染めに関しては、意向の高まりがみられ、今後サ
ロンの介在価値が 拡大する兆しだと思います。
「白髪・グレイヘアに関する意識調査2020」の詳細は
https://www.recruit-lifestyle.co.jp/uploads/2020/09/
RecruitLifestyle_HBA_20200924.pdf
以上引用。
これに対して私は以下のツイートをしました。
ヘアカラー専門店の存在を敢えて無視しているの?#美容室
— arusara (@arusara_jp) September 24, 2020
白髪女性の72%が理美容見室で染めるhttps://t.co/ZVxZPh6kHF
『ヘアカラー専門店の存在を敢えて無視しているの?』
ホームカラーでの「仕上がりのムラ」や「手間」等の不満はあるこ
とは百も承知ですが、以前のエントリー「美容・化粧品業界のパー
ソナライズ化」でも紹介しましたが、ロレアルグループが、開始し
た「Color&Co(カラーアンドコー)」によって、若い世代から益々
美容室であえてヘアカラーをしなくなる日もそう遠くはないと思っ
ています。
いつまで髪を染めるか問題があったり、グレイヘア問題があったり、
白髪になったら染める人もいたり、染めない人もいたりします。
それぞれの需要を満たそうとする行為は、何ともバカげているよう
にも思います。
ですから、美容室にとっては、どのようなお客の需要を満たすのか
を常日頃から探っていく必要があります。
記事中に、理美容室で染める人が微増とありますが、その理美容室
は、ヘアカラー専門店なのか理美容室なのかが区別がつきません。
コロナ禍を切っ掛けにして、ホームカラーにシフトした方も多くい
ることでしょう。
そして、ホームカラーをやってみて「これで十分」と思った方も意
外に多いかもしれません。
世の奥様方にとっては、毎月の美容室でのヘアカラー代も安くはあ
りませんから。
そして、今後、ヘアカラー専門店を含めすべての理美容室が直面す
る課題は、ヘアカラーをすることでの「カブレ」の問題をいかに解
決していくかです。
高齢化が進む日本ですが、具体的には、高齢者が更に高齢化すると
いうのが現状です。
つまり、65~74歳人口よりも75歳以上の人口が上回っています。
カブレの問題は、所詮はアレルギーの問題です。
アレルギーというのはホルモンバランスでも引き起こされますが、
アレルギーの発症自体は健康な人間でもいつ発生してもおかしくは
ないものです。
アレルギーの発症はアレルギー性物質の蓄積ですので、その許容量
は個人間で差があります。
今後は、髪を染めること以上にアレルギー対策をどこまで施してい
るかが理美容室には問われるのではないかと思います。
もちろん、美容室がいうところの「よいオクスリ(カラー剤)を使
っています」はまったく解決にはならないことだけは、先に言って
おきます。
河合雅司さん「未来の年表(人口減少日本でこれから起きること)」
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